どんもす~ウェルです~。
さて本日はヘリテイジ(遺産)PAOと言う事で、
昨日にスピードウェル社で所蔵するコトとなったPAOをご覧頂く。
走行距離は驚きの1614km。
日本の重要文化財にして頂きたいくらいのPAOなのである。
このPAOのオーナーは複数台自動車を所有しており、いつか乗るだろうと
思い購入。しかし、乗る機会があまりなく、はじめての(3年目)の車検を
受けることなく、PAOはお蔵入りとなったのであった。
初年度登録は平成2年2月。
PAOはおおむね平成2年中頃で生産は終わっているだろうから、
後のほうに出来上がったPAOであるようだ。
有効期限の満了する日は平成5年2月26日。
このことから、平成2年2月27日に初年度登録が済まされたと
判断する事が出来る。
この車両はまだ一度も車検を受けた事の無い車両であるコトに間違いはない。
まさに、ヘリテイジ(遺産)として後世に残して
行かなければならない車両なのである。
引き取り当日はあいにくの雨模様。
しかしながら、無補修の完成されたPAOであることが
ウェルの心を熱くする。
内装は埃一つなく20年前のあの日にタイムスリップした気分のようだ。
また、新車当時のかほりがどこと無く漂ってくることから、
懐かしささえ伺えるであろう。
初代オーナーF氏とPAOの最後のツーショット。
F氏には偶然もしくは気まぐれだったかもしれないが、
このようにスピードウェル社へ所蔵させていただけて非常に光栄である。
スピードウェル社へ搬入される。
もちろん20年寝かしておくと、エンジンはすぐにかけるコトは出来ない。
エンジンのヘッド部にオイルを注入し、少しでもやさしく
扱わないといけないのである。
ちなみに、PAOのマフラーのエンド部のみステンレスで
製作されているのは皆ごぞんじであろうか?
この当時物のマフラーのステンレスは非常に磨かれているらしく
発色が良い。
しかし、現在の日産部品でPAO純正マフラーを注文すると
このような輝きは皆無に等しい物が届く。
そう、当時のパーツと現在のパーツでは仕上がりが
異なり、現在のパーツはPAO本来の良さをスポイルさせているようだ。
そのような細かな細工が勉強できて、まさにヘリテイジ(遺産)として
保存して行かなければならないのであろう。
このPAOは将来自動車博物館へ寄贈する日がやってくるかもしれない。
それまではスピードウェル社で拝むコトが出来るゆえ、
見たい方は御来店下され。
また、スピードウェル社では今年度中にパイクカー博物館なるものを
オープンさせる予定。
Be-1、PAOチーフデザイナー古場田良郎氏から頂いた、ゆかりの品や
当時のグッズやミニカーなどの展示が計画されている。
まだまだ、楽しみはいっぱいだ。
今日はコレまで~
本日の名言
負けに不思議の負けなし
by松浦静山
そう、負けには必ず理由が有ります。
その理由を超越し、次は大きく勝ちたいものですなぁ。