どんもす~。ウェルです。
さて本日はラシーンのオイル漏れと言う事で、
『ディストリビューター編』をご覧頂こう。
まず、ラシーンのエンジンもエンジンオイルがよく漏れる。
(どのようなクルマでもエンジンオイルは漏れる)
しかしながら、お漏らしの度合いにもより、
漏れやすいとか漏れにくいなどという抽象的な言葉で
判断されているのだが、ディーラーでも曖昧な表現で
オーナーに説明する為、
今回もスピードウエル的に詳しくお教え致そう。
中心がディストリビューターというパーツだ。
このパーツはエンジンのカムシャフトから連動し
中身が回転しているという。
ディストリビューターという意味だが、直訳すると
分配器。
それでは何を分配しているのかと申せば、
エンジンの各気筒(ラシーンは4気筒)のプラグに
火花を飛ばす高電圧を分配しているのであった。
ディストリビューター下のミッションケースがエンジンオイルで
全体がずぶぬれだ。
そして、このオイルがミッションケース下へ流れ込み、
ラシーンの駐車している地面にお漏らし跡着けるのである。
これが、先ほどのディストリビューターを外したところ。
写真右側がエンジンのカムシャフトに連動する部分だ。
そして、このエンジンとディストリビューターとの接合面から
オイルが漏れていると思われているあなたは、
まだまだ勉強不足だ。
プラスチックと金属の隙間から漏れている。
なんと、ディストリビューターの中からオイルが漏れ出しているようだ。
なぜこのようなコトになるのか?
それは次の写真で理解が可能。
2本ツノが生えている部分がカムと連結される部分である。
エンジンのクランク軸の1/2の回転(カムシャフトの回転数)が
ディストリビューターの内部に直に送り込まれる仕組みだ。
実はこのディストリビューターの軸にあるオイルシールが
劣化を起こし、エンジンオイルがディストリビューターの内部へ浸食。
そして、外部へ漏れ出すというのが今回のオイル漏れの原因であった。
と言う事で、今回はディストリビューターをオーバーホールした物へ
(スピードウエル社製リビルド)ディストリビューターへ
交換するコトとなった。
これが、リビルドディストリビューターだ。
金属部分以外は全て新品。
このスピードウエル社製、なんと言ってもバリュー価格。
新品にしか見えないであろう。
中心軸のオイルシールから何から交換が施され、
1年の保証まで付く。
日産には申し訳ないのだが、価格は半額以下である。
それでは少しディストリビュターのお勉強を致そう。
これがディストリビューターのキャップを外した様子だ。
中心にローターアームという物が先ほどのカムからの回転を直に
受け取り、くるくる回る仕組みである。
これがディストリビューターキャップの裏側だ。
中心に電極と四方に電極があるのが良く解かる。
何万ボルトという高電圧『2次電圧』が中心の電極から
先ほどのローターアームへ流れ込み、
ローターアームが回転することによって四方の電極へ
高電圧が分配されるというのが、ディストリビューターの役目だ。
さらに四方に分配された高電圧はプラグコード(ハイテンションコード)を
解して、各気筒のプラグへ送り込まれるのだという。
少しは皆も勉強になったであろう。
遂にディストリビューターが交換された。
これで、この部位からのオイル漏れが収まったである。
ご覧の通りミッションケースもピカピカに清掃がなされ終了!
と言う事で、今回はこのディストリビューターの交換で解決したのだが、
ご覧の車両はわざわざ愛知から修理のために御来店頂いた、H様の車両である。
どうぞお大事に。
今日はコレまで~。
本日の名言
勇気を出せよ、君の人生だろ
by忌野清志郎
どうしたんだい~と叫びたくなりますが、
そう、すべてはあなたの人生。
何事も勇気を出して、明日のホワイトデ~に
のぞんでもらいたいと思います。