どんもす~!ウェルです。
さて、本日は遂に5ZIGENと共同で長期にわたり開発を進めてきた
ECOを目指したステンレス製のマフラーが完成となり
晴れてお披露目となる。
そして、今日出来上がるにあたり、当初の計画から少し変更が加わったので
当社がマフラーを製作したお話も交えてご紹介致そう。
これが現在装着されている純正マフラーである。
ご存知の方もおられるかおられないか、このマフラーは
日産の耐久性向上の対策品マフラーで御座ろう。
と言うのは、マフラータイコの下から両側面にかけて、ごつい鉄板が
覆われ、そこに吊り下げステーが溶接されているという。
なんともごつい鉄板がにくそく、極めてお粗末な対策。
発売当初のマフラーであればタイコにバンドが巻かれ
バンド自体がマフラーの吊り下げステーになっていたという
そういう造りがPAOらしく見ているだけでも楽しみなものであった。
スピードウェル社的には本来の純正の良さが好みで、この対策品は
いくら今の純正と言えども好みとは言えない。
と言う事で、製作途中にマフラーをバンドで吊るという
ギミックが必要となったのである。
バンドを使用するというコダワリには意図があった。
それでは、ひと段落ついたところでマフラーのお披露目である。
本邦初公開、スピードウェル社謹製ステンレスマフラーだ。
遂に出た。
5ZIGEN&スピードウェル社両者がこだわったステンレスマフラー。
フロントピースとリヤピースが存在する。
なぜフロントとリヤ両方を製作したかと申せば、
PAOは製作から20年が経過し今後、パーツの絶版も出てくるだろうと
思い、純正に代用出来るモノを末永く使えるという発想からだ。
目指したモノは
『リプレイスメント』
和製英語だが、訳すと代用品だ。
そして、代用品となれば、やはり純正の良さを損なうことは決して
許されない。
しかし、マフラーを交換したいという思いはどこと無く
交換しましたよと、主張したい気持ちも少なからずある。
そこで目指したのは純正らしく大人らしいマフラーと言うのだが。
このカタチが出来なければ、マフラーは造らない。『ウェル談』
とまで言い切り、5ZIGEN矢野氏を困らせた。
しかし、ステンのタイコにステンのバンドで固定し、バンドからは
吊り下げ用のアームが伸びる。
そして、純正と全く同じ取り付け方法だというから
リプレイスメントという言葉に恥じない。
そしてこのギミックだけでご飯お茶碗に3杯は食べれるであろう。
そして、コダワリの外カールテールエンドだ。
PAOといえばこの外カール。
これもリプレイスメントと言う言葉に恥じない仕上げである。
ウェルはこの外カールの熱狂的な信者であることには間違いない。
そしてタイコ部にはJASMAの登録が施されロットナンバーが刻印された
俗称JASMAプレートがおしげもなくおごられた。
JASMA登録は5ZIGENとスピードウェル社サイドでは
絶対に必要な項目でもある。
今後JASMA登録の無いマフラーは
車検に通らないという厳しい法規が出来るというお話。
そして排気音量は前回ご覧頂いた通り、
純正と同等を目指し、音自体もコントロールするという。
そこは大人らしいちょっぴり低音が響く仕様にアレンジが加えられた。
テールパイプ部とタイコ部の合わせ溶接にも注目してほしい。
高い技術が必要なTIG溶接だ。
しかも、合わせ部が溶接盛り以上にきっちり膨らんでいるのが良く解かる。
この合わせ面の膨らみが非常に大切だ。
タイコの端部、折り返しにも注目してほしい。
一枚の平板からタイコを製作するという5ZIGENサイドの
このマフラーに対する情熱が伺え知れるコトだろう。
これが、純正フロントピースだ。
このフランジ部から排気漏れを起こす車両が昨今続出している。
リヤピースは交換すれど、フロントまで交換された方は
今までには少ないはずだ。
これが、フロントピース部の中間タイコ。
排気ガスは一時にココで減圧され、消音されるという。
ここでは、5ZIGENのマフラーに対する熱い思いと
オーナーへの配慮が施された。
そう、タイコとパイプにステーが装着されたのだと言う。
おいおい、ただのパイプとタイコを補強しているのだろうよ、と
お思いの方は残念賞だ。
これは車両中心部は車高が低くなりやすく、
例えば踏み切りを想像していただきたい、
亀の甲のような踏切ぐらいが適当だ。
フロントタイヤが亀の甲を越えた辺り、
リヤタイヤはまだ亀の甲に差し掛かっていない。
この状態は俗に亀になった!!というだろう。
そう、車高が元々低いというのではなく、
フロントタイヤが障害物を乗り越えた時に、丁度
中心部は地面に対してすれすれの状態となる。
この状態でマフラーが地面や凹凸物に接触しても、
中間タイコに引っかかることなく、滑るように
考えられているのだという。
どうだ、マフラーを持つオーナーに対しての細かな配慮が
ココには存在するのだ。
なんと、フロントピースのみでもJASMA登録がなされるという。
フロント、リヤとも、一つずつ装着したとしても、
車検対応で、お国が認めたマフラーなのである。
まさしくリプレイスメントという言葉に恥じない仕上がりに。
左がスピードウェル×5ZIGEN、右が日産だ。
ここでは、同じ取り回しでの構造の変化が伺える。
純正品に対し、曲げが緩やかになっている。
しかも、この曲げをよくご覧になると、
純正ではくの字に加工されているのに対し、
スピードウェル社製ではサイクロンのように
渦が巻く形状に。
より流速を落とさず、逃がしてあげるという曲げの技術が
ココには存在するのであろう。
ではマフラーの姿見をご覧頂こう。
少しタイコは大きくなった。
しかし、純正と同じ角度(ボディー外側へ向かって)にタイコが
向いているという、解かりにくいがコダワリもある。
しかし、このタイコの向きだが、かなりPAOの見た目が
左右され、絶対に真似をしたいところでもあった。
チーフデザイナー古場田氏にもお伺いしたいところの一つ。
君もこの写真でお茶碗三膳どうだ。
今回は純正パーツが生産終了となった後でも、純正と置換が出来る様
姿見にトコトンこだわり、経年の劣化に対して素材を選びぬき、
さらに、ちょっと替えましたよとさりげなく主張する
まさに大人らしいマフラーの出来上がりをご覧頂いたわけだが、
ただリプレイスメントというだけでは面白くなく、
実はエンジンの馬力をも純正よりアップさせるべく開発が
行われたのも事実。
まさに官能と美学の追求だ。
それが、タイコの容積アップであったり、若干の
パイプの曲げの違いでもあったりする。
そして、本日5ZIGEN本社でシャシダイナモにPAOを搭載。
パワーとトルクというマフラーの性能測定が行われた。
結果は申し分なく純正以上の馬力が認められグラフも含め
今後、燃費測定を行ってからすべてをご覧頂く所存。
『ウェルリプレイスメントマフラー』
発売はなんと11月1日からだという。
価格はなんと、フロントが2万円台、リヤが4万円台というから、
お財布にも優しい。
それでは、うなぎオフにも装着し伺うコトに致そう。
乞うご期待あれ。
今日はコレまで~
本日の名言
変わらない部分を
大切にしているから
変われるのである
深いイイ言葉では御座るが、このマフラーにはぴったりな
名言かもしれません。
変らない部分を非常に大切に致しております。
PAOの良さをもっともっと追求せねばなりますまい。