愛知県知多市のK様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

ちたの竹林

ロシアを除く極東アジア人であれば竹林は日常の風景であるが、欧米人からすれば、アジアンバンブー!と言って珍しい目で見られる訳である。竹林の多くは孟宗竹であり、三国志の時代の呉の人の名、孟宗が由来である。わたし達は春になると、タケノコ掘りに出かける訳であるが、土がごもっと膨れ上がったところを掘り起こしてタケノコを取る訳である。既に土から顔をのぞかせている物も食べる事は出来る。わたしの家の周りにも竹藪はあったが、一斉に枯れてしまった。竹は地下茎でほとんどがつながっており、60年から120年に一度きり花を咲かせて散る習性がある。なんとも一度きり花を咲かせ散っていく様は、まさに武士道のような華麗さである。武士道と言えば、その精神は鎌倉時代の禅宗に繋がる訳である。禅宗の良寛禅師の辞世の句に(散る桜、残る桜も、散る桜)とある。この禅語はまさに真理であって、日本男児に響き渡る何かが存在する。わたしたちにも、その武士道たるDNAの少しは秘めている気がする。

パオ

パオと記念撮影

この度は、愛知県知多市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルレストレーションモデルをご覧頂きたいと思います。K様はパオを新車の頃に一度10年ほどお乗りになられたという事で、思い出深いパオをまた乗りたいという事で、思いのカラーにお仕立て致しました。

パオ

PAOトラディショナル レーシンググリーン

ボディーはレーシンググリーンに塗装を行い、フォグランプにはレイヨットを装填。夕闇を明るく照らす事が可能に。また、ヘッドライトのまつ毛と、リムをブラックペイントで仕上げるなど、オーナーの拘りを反映。

パオ 

フロントフェース

ヘッドライトピークとヘッドライトリムのブラックペイントもなかなかの雰囲気でCOOL!レーシンググリーンマイカ塗装が煌びやかである。

パオ

ダッシュパネル廻りの艤装

ダッシュ上面は、ジャーマントップ生地のグリーンで張り合わせ、アンダートレイはシートと同調。ちなみに、パオは内外装同色が常であるが、今回はアイボリーでペイントを行っている。

パオ

パオの内装

50デザインで2トーンでのシート張替えを行ふ。フロアカーペットマットの新調も相まって美しい仕上がりである。

パオ

ジャーマントップ グリーン

なかなかお目見えする事の出来ないグリーンのジャーマン。SWでも、このジャーマングリーンは貴重である。純正のキャンバス地との決定的な違いは、ほぼ縮まない、そして耐久性が2倍以上である。

パオ

レーシンググリーンのパオ

往年のエゲレス風仕立てと言ったイメージである。しかし、こちらは、旧ミニのカラでなはく、最新のメーカー純正カラーから拝借して塗装を行った、いわゆる現代風レーシンググリーンであり、どことなく煌めきが美しい。

パオ

孟宗竹パオ

とてもカラーが美しく、K様のセンスが素晴らしい。この度はK様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます。SWでは御年最高齢のオーナー様となられますが、楽しくお乗り頂ければ幸いです。ご製作させて頂き、心より感謝申し上げます。

今日はコレマデ。

パオ

知多のボート係留所

K様はクルーザーもお持ちであったという事で、この係留所の風景をお写真でお撮りさせて頂きました。グリーンの車体にイエローのフォグランプ、明るいシルバーのホイール、それにヘッドライトリムのブラックペイント、本当にCOOLですね。勉強になりました。