プリミティブ
モノにはいつも原初というものが存在する。それは、そ
のモノがカタチ造られるなかで一番初めを意味する訳で
あるが、ギリシア神話における原初の神はカオスであっ
て、配偶神はなし。親もなし。兄弟もなし、しかし子供
はいる訳である。と言う具合に、親や兄弟は生まれない
状態である。そのウブめいた原初といわれる状態は、と
ても素直なものであると、わたしは思うのである。ラシ
ーンでは、このフロントグリルのイメージがとてもその
原初さをアピールしているように思え、今回は後期モデル
のシダーグリーンのカラーの車体に前期モデル、もとい、
原初モデルのフロントグリルを装填した。
ラシーンと記念撮影
この度は、滋賀県栗東市にお住いのS様の元へお届けに
あがりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。ボ
ディー内外装は実はシダーグリーンにペイントを施し、
とても綺麗な状態に。内装はオーナー様のこだわりのカラ
ーで仕立て、雰囲気十分である。
ラシーントラベラー 前方姿見
昨今のグジャグジャで必要のない線が多いクルマと違い
シンプルな形状がラシーン良いところ。フロントのウイ
ンカーもアンバーレンズが素敵。
ラシーントラベラー 平姿見
ルーフレールとリヤのスペアタイヤを支えているステー
を純正カラーではなく、ブラックペイントで仕上げる事
で今様感が湧きたっている。これはとてもセンスが良い。
アンティークレザーでの張替え
テカリのある分厚いアンティークレザーで張替えを行
い、パネルなども合わせてラッカーフィニッシュ。
ダイヤキルト紋 タイヤカバー
高周波で焼を入れてダイヤキルト紋に仕立て上げた、
オリジナルのタイヤカバー。手の込んだ逸品。
ラシーントラベラー 左舷後方姿見
この度はS様、ラシーントラベラー納車、誠におめでとう
ございました。末永くお乗り頂けます様に、整備も頑張り
ました。ご家族と沢山の思い出が出来ます様に。
今日はコレマデ。
本日の名言
時が過ぎれば すべては幻