廣島の蘭陵王
廣島と言えば、安芸の宮島。そこには厳島神社という、大き
なお社があるのは皆ご周知である。しかし、そこにお祀りさ
れている神様は、宗像三女神の市杵島姫命(いちきしまひめ
のみこと)田心姫命(たごりひめのみこと)湍津姫命(たぎ
つひめのみこと)であるという事はご存じだろうか。さらに
さらに、このいちきしまひめが訛り、いつくしまになまって
いつの頃からか厳島とそう呼ぶようになったのである。さて
この市杵島姫命は、神仏習合によって弁天様と同化したため
に、芸能の神としてあがめられていた。現在でも、厳島神社
の前方に石舞台があり舞楽が演奏されているが、これは平安
時代、つまり平清盛公が始めたものだと思われる。その中で
一番の演目が蘭陵王、舞楽では陵王というナンバーだ。これ
は中国大陸にあった北斉の蘭陵武王・高長恭の逸話にちなん
だ曲目で、眉目秀麗な名将であった蘭陵王が優しげな美貌を
獰猛な仮面に隠して戦に挑み見事大勝したため、兵たちが喜
んでその勇士を歌に歌ったのが曲の由来とされている。それ
を、奈良時代の渡来僧、仏哲(ブッテツ)が大陸から日本に
伝えたと言われており、東大寺の大仏開眼の際も演奏された。
なほ、面には、朝廷型、藤原型、源氏型、平家型、徳川型
などがあり、音楽や芸術は権力の象徴であった。ちなみに
この陵王の面は1月に演奏で使用した時のものであり、厳島
のものではない。
PAOと記念撮影
この度は、広島県広島市にお住いのM様の元へお届けにあがり
ました、PAO『SW-LTD』をご覧頂きたい。ロイアルブルーの
車体に、内装はアイボリーのモケットシートなどでカラーを
整えた素敵なPAO。
レイヨットのドライビングランプ
フロントフェースには、年代物のレイヨットのドライビング
ランプを装填し、明るく照らしてくれる訳である。
マグノリアクロック
ハンドル廻りには、マグノリアクロックをそっと取り付け
て、いかにも純正ですよと言えるような仕上がりに。マグ
ノリアは文字盤をリダンしてPAOのスピードメーターに合
わせている。
100Vコンセントと風景
これは、もちろん実用品であるが、あくまでも風景を楽しん
でいる。世の中が合理的過ぎて、もう少しゆるくなれば良い。
そのようなイメージだろう。
ホイールのラッカー
センターキャップは鍍金でも良いが、すこし玩具らしい感覚
で、デフォルメされたとなれば、シルバーのペイントである。
本物が良く似合う。
M氏の愛用のカバン。この度は、M様PAO納車誠におめでとう
御座いました。廣島で元気に走る姿を目にした方は、是非手
を振ってください。
今日はコレマデ。
本日の名言
人生は自分自身がつくるものだ。
これまでも、これからもずっと。
byグランマ・モーゼス