屋島ナウ
平安時代に繰り広げられたのは、源平の戦いである。平清盛
亡き後、平家と源氏の力の構図が崩れ、一気に源氏が平家を
追討してしまうのである。この屋島もその戦火の地であって
都から福原に遷都した平家が、うどん県の屋島の港にて体制
を整えんとする所、源氏がおよび戦が繰り広げられた場所が
この地ではあるが、現在は埋立されて民家が立ち並んでいた。
しかしこの場所は確かに那須の与一が扇の的を射ぬいたその
場所である。『沖には平家船を一面に並べて見物す。陸には
源氏くつばみをならべて是を見る。いづれもいづれも晴なら
ずといふ事ぞなき。与一目をふさいで、「南無八幡大菩薩、
我国の神明、日光の権現、宇都宮、那須のゆぜん大明神、願
はくはあの扇のまんなか射させてたばせ給へ。これを射損ず
る物ならば、弓きり折り自害して、人に二たび面をむかふべ
からず。いま一度本国へむかへんとおぼしめさば、この矢は
づさせ給ふな」と、心のうちに祈念して、目を見ひらいたれ
ば、風も少し吹きよわり、扇も射よげにぞなったりける。』
という平家物語の大切な場所である。平安時代の記憶を辿る
と、この風景はとても残念でならないが、諸行無常、世も移
り変わるのが常であるから仕方があるまい。されとて現代人
はもう少し敏感にならないと、近年まで保たれてきた物や事
を、容易に破壊してしまうから、細心の注意が必要だと思う。
ラシーンとイサムノグチ
この度は、香川県高松市にお住いのK様の元へお届けに上が
りました、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。シダーグリ
ーン色が素敵なトラベラー。今回はボディーをフルレストア
し製作が行われ、ピカピカにして四国に上陸。
ラシーン前期モデルのグリル仕様
平成9年を境に、グリルの意匠が異なるのは、ラシーンオーナ
なら知るところであるが、初めて購入するときには、知るま
でに時間が掛かるところ。シダーグリーンは後期カラーであ
から、この前期モデルを装填してモデルは本来は存在しない
はずであるが、それを中期モデルと勝手に名づけている。
ラシーン レザーシートの張替え
ラシーントラベラー 平姿見
ラシーンと記念撮影
この度はK様、ラシーントラベラー納車おめでとうございま
す。末永くお乗り頂けます様に整備も行いお届け差し上げ
ました。どうぞ、ラシーンと暮らしを楽しんでください。
今日はこれまで。
本日の名言
運は実力の内にある。