木調の仕上げ
人はなぜ木を求めたがるのか。そもそも、自動車が派生する
以前は馬車であり、木組みで仕上げられていた、という所に
ウッドハンドルや、ウッドパネルの根源がある訳だが、今や
手に触る部分や、目につくところが木星であることに、温も
りを感じる訳である。特に最近のクルマはプラスチックが多
用されてとても冷たく感じるのはわたしだけではないはずだ。
このプラスチックが、プラスチックだからできるdesignなど
に使用されている分には構わないが、わざわざレザーの模様、
(シボリという)いわゆるフェイクな感覚は、ただの貧相な
仕上げでしかならない。こないだ某T社のクルマに乗る機会
があって、ハンドルを握ったら案の定樹脂製のハンドルに、
レザー調の模様があって、驚く事に縫い目まで再現されて
いた。ここまでくればあっぱれである。このようなクルマを
製作しているメーカーは、自身のdesignで価値を落として
いる事に、いまだ気づいていないのだろう。
※ウッドパネルは、平面のパネルであれば、本物の木を使用
すると、バリバリに割れが生じるから、リアルウッドという
素材で仕上げを施し、国産車のプリントよりも質感をアップ。
ラシーンSWトラベラー
この度は、大阪府河内長野市にお住いのO様の元に納車され
ました、ラシーンSWトラベラーをご覧頂きたいとおもふ。絶
妙なベージュ色に塗装を施し、側面のドア下のモールはメタ
リックを残して、如何にもという感覚を払拭している。
ウッドな予感
往年のナルディクラシックは85周年記念であるから、この
歴史も感じてもらいたい。現代の悪い癖は、すぐ消費して
しまう事であり、一つのdesignで長く愛される物こそ、本
物であるという事を、理解する必要があるだろう。
ザ・モケット ラシーン専用
使えば使うほど味わい深くなる、ザ・モケットシート。ブロ
ンズ色の生地は艶やかに、そして深く身体を包んでくれる。
ラシーン平姿見
カクカクしたボディーが印象的であるが、それ以上に美しい
丸く四角い、新しい四角のdesignである。
タイヤカバーの張替え
ラシーンと記念撮影
この度はO様、ラシーンSWトラベラー納車おめでとうござい
ます。お父さんがお仕事でお越し頂けなく、家族写真とはな
りませんでしたが、お子様のご成長とラシーンの思い出を祈
念致します。
今日はコレマデ。
本日の名言
私が思う『貧しい人』とは
限りなく欲をもち
いくらあっても
満足しない人のことだ。
byホセ ムヒカ