鳥取民藝協団とルノーの民藝
吉田璋也率いる鳥取民藝協団は、柳宗悦の民藝運動に共感し
戦後も活動を続け、鳥取民藝美術館と、その脇のたくみ工藝
店も吉田璋也らが残したものである。柳宗悦の見出した民藝
の美を生活の中に取り入れるため、吉田らは新たな民藝品を
生み出した。これをのちに新作民藝運動と呼ぶ。また、自ら
も多くのデザインを残しており、民藝の美を現代の生活に取
り入れるために、日常の生活のための衣食住に渡る幅広いデ
ザイナーとしての足跡も大きい。という物語はほぼウイッキ
であるが、この民藝美術館の前にルノーカングーをそっと停
めてみたら、画になった。やはりルノーカングーは、パイク
カーや、ラシーンとは一味違ったものではあるけれども、素
材感や素朴さ、そして高機能ではなくどことなく味わい深い
モノであるところが良く似ている。外観も昨今の国産車のよ
うな、訳のわからないラインや、凹凸などなく、シンプルで
機能美にあふれている。これに、使えば使うほどに味わいが
深くなるなるような用の美が合わされば、言う事はなし。
カングー 鳥取博物館前
この度は、鳥取県東伯郡にお住いのA様の元へお届けにあが
られた、ルノーカングーをご覧頂く事に致そう。PAOからの
乗り換えであって、お仕事上多くの荷物も載せて移動すると
言う事から、選ばれたのがカングー。健康的で、無駄がなく、
まじめで、いばらない。という言葉がぴったり当てはまる。
ルノー カングー 右舷前方より
無骨なスチールホイールが良く似合うのは、PAOやラシーン
などと同様。全長は421㎝と、ラシーンのフォグ付と寸分違
わずがうれしい。
室内は広々
今回は、純正シートでの納車となったが、以降はレザーシ
ートや、モケット生地での張替えも可能となる。
スライドドアも重ーい。
このスライドドアの開け閉めの難さが、ツボにはまるのは
わたしだけではないはずだ。国産車から比べると数倍強固
に造られているからである。
カングーとご夫妻の記念撮影
この度は、カングー納車誠におめでとうございました。P
AOも長くお乗り頂きましたが、こちらも末永くお乗り頂け
れば幸いです。今後ともよろしくお願い致します。という
事で、本日はおまけである。A様ご主人は鞄職人、奥様は、
グラスアーティストであって、夫婦で作家をなされている。
ko-ma Leather & Glass
SWの特別な車検証ホルダーなども栃木レザーを使用して製作
して頂いている。これからは手仕事で日本を良くしていこう
と、意気投合である。ついに大量生産、大量消費ではやって
いけなくなり、より価値のあるモノを、より長く大切にする
健康的な時代に。
道具も美しい。
奥様のグラスアート
先日は、夫婦そろって松本クラフトフェアーに出店されて、
個展も数々行われている。次回は、山口県の周南市actroom
(平成29年7月22日~30日)まで開催されるから、是非ご来
場ください。
深海流星群
深い深い海の そのまた深くに 星々たちが集う
ふしぎな 世界がありました。