Wabi-Sabi
現代の自動車はスマートフォンに代表されるように、もやは必要以上の機能ばかりである。
それは、便利という言葉が絶対である事の象徴のような社会全体の仕組みであって、
着いていないと売れないという価値観がそもそも問題である。
たとえば福祉自動車には電動スライドドアがあるのは理解できるが、その他のクルマに
電動スライドドアや、オートクルーズや、電話機能、はたまたパワーウィンドウやら
触ったことの無いボタンの数々など、こんな物はどうだって良いわけであって、
とバッサリ切り取ってみたが、日本のWabi-Sabiは質素で静かなものを指す
訳であるから、現代の日本人がもっと素養を養えば、社会全体が良くなるのには
間違いはない。と今日は辛口である。
その切り口から行くと、ラシーンは自動車らしくしているようにも見える。
必要以上な物は省き、タイプ1、2、3と言う具合にそれぞれの使う用途に
あわせて住み分けだけされている。
機能は最小限に留められ、無一物のようなタイプ1に魅力を感じる訳である。
用の美を描いたようなガンメタリックのつや消しのバンパーなど、
鑑賞してよし、触ってみてよし。
後部座席のスペースは利休の茶室のような広さで、
日本人の茶の湯の文化に通ずる精神性をまとったクルマなど
想像してもおかしくはない。
そんな文化めいた面白いクルマがラシーンなのである。
ラシーントラベラー ブルー 前方姿見
この度は、愛知県名古屋市にお住いのO様の元へお届けにあがられた
ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。
低走行距離のラシーントラベラーをじっくり整備を直して、製作された
通称ドラえもんブルーのラシーンである。
ラシーン前期物用 アルミグリルガード
前期物のオプションパーツにあるアルミグリルガードを装着。
後期物から樹脂製のプロテクターにDESIGNが変更された。
ラシーン専用 ジョルジェット70レザーシート
トラベラーグレードにも70レザーシートに変更は可能である。
今回は、ベージュの一色で製作されたが、パイピングなどの装飾に
他色をあしらう事が出来る。
ラシーン専用 タイヤカバー
高耐久、高耐候性の帆布生地を使用して縫製されたラシーン専用タイヤカバー。
下部には水抜きの穴を設けており、より長く使用して頂ける。
ラシーンと記念撮影
この度はO様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。
末永くお乗り頂けます様に、特にエンジンと足回りには手を入れました。
また、お土産の外郎まで頂き恐悦至極に存じます。
この度は、どうも有り難うございました。
今日はコレマデ。
本日の名言
松風伝古今
(しょうふうここんにつたう)
松を通り過ぎる風の音は、今も昔も変わらないように、
大切な教えはいつの時代も心に響くものです。
数千年前も、この時代も、数千年後も吹き続ける風に耳を傾けたいものです。