Heritage
自動車産業もすでに成熟を向かえ、現在ではクルマという物質より
経済性だとか、快適性などが追求される時代になった。
本来のクルマの持つ価値を好む人間にとっては、その
燃費だとか便利を追求した乗り物は、すでにタイヤが4つ
ついていればどれも同じように見える、と口をそろえる訳である。
現に、ヘッドライトやテールランプ廻りの小手先のDESIGN以外は
ほとんど同じ(セダン、ワンボックス、SUV)と言っても過言ではない。
はたして人類は自動運転となる来るべく日に、己の個性を主張する乗り物が
自動車のDESIGNに対して期待を寄せるかどうか、など考えなくても
答えはハッキリしている。
自動運転となった暁にはDESIGNは捨てても良いと。
そんなクルマとは真逆の世界が、PAOなどのパイクカーファミリーであったり
ラシーンや、初代ユーノスロードスターであって、
個性豊かなクルマの絶頂期に、奇跡的に生まれた時代の産物でもある。
この特異なクルマ達が、未来のDESIGNの一つの指針になるコトは
間違いなく、より一人でも多くの方たちに長くお乗り頂けるように
ヘリテイジというグレードでPAOの製作販売を行う事となったから
本日は、その序文である。
平成元年式 PAO ノーマルルーフ キャンバストップ
ベースを基にフルレストアを行う。
エンジンやミッションのオーバーホール、パワーステアリングやクーラー装置、
タイヤや足回りなどもほぼ新品の出来上がり。
仕上げ刃エンジンルームの塗装や内外装の塗装にも至る。
それらは、月産2~3台と少数ではあるが
これからまた10年20年とお乗り気持ちよくお乗り頂けるように
組立られるから、新車気分でお乗り頂く事は可能だろう。
それでは、以降ヘリテイジの車両製作風景もアップするから
是非とも楽しみにして頂きたいと思います。