パオのMTシフトの戻り整備の巻

どうも〜お世話になります。
ウェルで御座います。
さてさて〜今週はパオ続きで御座いましたが〜、ラシーンも
もっと載せて〜という事なので、本日はラシーンと言いたい所で
すが、パオです。
なんじゃそら。
今回はパオのMT車のギヤチェンジシフトの、どの部分を調整するのかと
申しますと、シフトノブがニュートラル(中心位置)に戻る作用を
作っているスプリングの調整で御座います。
シフトノブは自然にニュートラル(中心)に戻ろうとする
力が働きますが、これは戻しのスプリング(リターンスプリング)
があるからなので御座いまして、このスプリングが無ければ、
シフトはグラグラするので御座います。
現在パオのマニュアル車をお乗りの方で、シフトが
中心に戻らないお車はココが調子悪いので御座いましょう。

リターンスプリングが外れている。
↑この写真を見ると、リターンスプリングを引っ掛ける穴が上の
座にあるのだが、引っ掛け穴がちぎれているのが解かる。
そうです、経年劣化と申しましょうか。シフトチェンジするたびに
スプリングにも力が加わり、付け根が磨耗し最終にはこんな状況
に陥ります。

穴がちぎれている様子。
今回は溶接で穴を修正し、しかも強めに肉もりを施すと致しましょう。

溶接した様子。少し多く肉盛りし、最終ドリルで穴を調整する。
なぜか今回はスプリングにも少しダメージがあったらしく、
正規の取り付けとは逆に取り付けするほうが収まりが良かったので
脱落防止の調整をし、スプリングの取り付けを逆に組み込みました。

本当は穴の向こう側からこちら側へスプリングを引っ掛けるので御座る。
まあ、再発防止のためにも、ストレス無く収まりが良いほうを
選択致します。
何でもかんでもマニュアル通りではないのが、また面白いのですなぁ〜。

仕上げには防錆塗料をさっと吹上げましたので、今後は錆びにくいかな!
どうしても溶接箇所は錆が浮きやすいので、防錆処理も怠りません。
見えないところだからこそ、こんな努力も必要なものでございますなぁ〜
さてさて、今回はメカニカル的なことで、あまり面白みは
御座いませんが、また皆様にお喜び頂けるようなモノを
考えておきます。
あと、こんなんやって欲しい〜なんか御座いましたらどしどし
メールを下さいませ!
ではでは
本日の名言
稽古とは一より習い十を知り
十よりかえるもとのその一

by千利休
いやいや何でも共通すると思いますが、初めて一を学びそれで十まで
知った時にまた一にもどればこそ、初めて学んだ一が本当に理解できる
というお言葉で御座います。
なんとも素晴らしいでは御座いませんか!しかも新しい発見にも
つながるやも知れません。千さん、ありがと〜ぅ。