京都府船井郡京丹波町のF様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

祇園精舎の鐘の声

諸行無常の響きあり、とつづく、かの平家物語ではあるが、わたしはこの方40年以上祇園精舎とは、京都の祇園花街界隈にあるものだと、思い込んでいたのである。以前、鎌倉の地で名物を探した記憶があった。これは、おぼちゃまくんという漫画に出てくる、鶴岡八幡宮の『いたらき』というお菓子のお話であり、八幡宮の参道の商店をくまなく探し、行きかう人に訪ねたが、一日中探しても見つかる事はなかった。今日この美しい石畳みに桜が舞い散る中、いたらきの洗礼を思いかえしつつ、祇園精舎という実態の解明にのりだしたのである。まず、祇園精舎とは正式に祇樹給孤独園(ぎじゅぎっこどくおん)精舎 と云われる 。かの仏教主ゴータマ・シッダッタが修行を行ったインドの寺院の名称がその由来であった。誠に恥ずかしながら、ずっと京都の祇園あたりを徘徊した挙句、まったく国さえ違うとは、まことに面白いものである。さらに深く調べると、 祇樹給孤独園には真実の鐘は無い。そして、いたらきに関しては、先日デパートの和菓子コーナーで立ち寄った鶴屋八幡のファサードで(いただき)という御菓子を発掘した。鶴岡八幡ではなく、鶴屋八幡。いたらきではなく、いただき。ここまで来るのに10年の歳月を費やしたのである。まさに、わたしの心に諸行無常の鐘が響き渡る。

パオ

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、京丹波町にお住いのF様の元へお届けに上がりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。美しくアクアグレイ色に化粧直しを行い製作が進められたノーマルルーフのパオちゃん。バンパーやグリルなどは純正を踏襲し、ワイパーやホイールのカラーはオーナーの思うところに。

パオ内装

ツイードによるダッシュ上下パネルの張替え

ツイード生地によるダッシュ上下の張替えは、本邦初。これがなんとえもいわれなく可愛らしい。そのまま張り合わせることが難しく、裏打ちをしてさらに接着という手間隙をかけたものである。

パオ

ツイード&クーラーの吹き出しルーバーの交換

クーラーの吹き出し口はすべての形状をリペアパーツとして製作しており、新車の状態に整える事が可能である。しかし、ツイードの雰囲気は可愛らしい。

パオ内装

ツイード生地による内装の張替え

純正シートのデザインを踏襲した、ざっくりとしたドンゴロス風。トップとサイド面のカラーも替えて雰囲気は良い。ツイード生地で太いパイピングを入れるのにはコツが要り、手間隙をかけた分美しく感じる。

パオ
パオ

パオの風景

この度はF様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。その仕上がりの美しさにお喜び頂けまして嬉しく思います。パオちゃんと楽しい生活をお送りください。

今日はコレマデ。

本日の名言

世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、

目で見たり手で触れたりすることはできません。

それは、心で感じなければならないのです。

byヘレン・ケラー

パイクカーミーティングのご案内

4月13日の修正とお詫び 

お申込みのメールアドレスが変更致しました。

pikecar.kagaoff@gmail.com

こちらよりお申込みをよろしくお願い申し上げます。

PIKECAR MEETING“KAGA-OFF”

パイクカーデザイナー古場田良郎氏よりご案内

日本自動車博物館でパイクカーミーティングを行います。

日産Be-1が古場田良郎氏により寄贈され、日本自動車博物館におけるパイクカーが揃い、(日産90周年企画展)とあわせて古場田良郎氏のBe-1展示、その他同氏のパイクカーにまつわる関連資料など展示されます。またPAOは今年35年という節目を迎え、内容は盛りだくさん。

日時 2024年4月20日(土)

場所 日本自動車博物館  石川県小松市二ツ梨町一貫山40

時間 10時~15時 (途中入退場可能)

博物館受付にてパイクカーミーティング参加とお伝え頂ければ、団体扱いの入場券1000円で入場頂けます。

なお駐車場は無料ですが、パイクカーの駐車位置は当日ご案内致します。

当日のタイムスケジュール

10時 開場 歓談 博物館見学

13時 写真撮影 博物館見学

15時 解散~

お申込み 参加方法

Instagram @_819_819 

もしくは 

pikecar.kagaoff@gmail.com 

へ下記の情報をDMにてお送り下さい。

①お名前(ニックネームでもOK)

②車種および色『例水色のパオ』

③参加人数

Be-1、パオ、フィガロのみならず、エスカルゴ、ラシーン等オーナーさまからの参加表明をお待ち致しております!!(見学のみの参加も大歓迎)3月16日には北陸新幹線も金沢~敦賀間が開業しました。最寄駅は小松駅、加賀温泉駅となります。それでは皆様、現地でお会い致しましょう。

愛知県知多市のK様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

ちたの竹林

ロシアを除く極東アジア人であれば竹林は日常の風景であるが、欧米人からすれば、アジアンバンブー!と言って珍しい目で見られる訳である。竹林の多くは孟宗竹であり、三国志の時代の呉の人の名、孟宗が由来である。わたし達は春になると、タケノコ掘りに出かける訳であるが、土がごもっと膨れ上がったところを掘り起こしてタケノコを取る訳である。既に土から顔をのぞかせている物も食べる事は出来る。わたしの家の周りにも竹藪はあったが、一斉に枯れてしまった。竹は地下茎でほとんどがつながっており、60年から120年に一度きり花を咲かせて散る習性がある。なんとも一度きり花を咲かせ散っていく様は、まさに武士道のような華麗さである。武士道と言えば、その精神は鎌倉時代の禅宗に繋がる訳である。禅宗の良寛禅師の辞世の句に(散る桜、残る桜も、散る桜)とある。この禅語はまさに真理であって、日本男児に響き渡る何かが存在する。わたしたちにも、その武士道たるDNAの少しは秘めている気がする。

パオ

パオと記念撮影

この度は、愛知県知多市にお住いのK様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルレストレーションモデルをご覧頂きたいと思います。K様はパオを新車の頃に一度10年ほどお乗りになられたという事で、思い出深いパオをまた乗りたいという事で、思いのカラーにお仕立て致しました。

パオ

PAOトラディショナル レーシンググリーン

ボディーはレーシンググリーンに塗装を行い、フォグランプにはレイヨットを装填。夕闇を明るく照らす事が可能に。また、ヘッドライトのまつ毛と、リムをブラックペイントで仕上げるなど、オーナーの拘りを反映。

パオ 

フロントフェース

ヘッドライトピークとヘッドライトリムのブラックペイントもなかなかの雰囲気でCOOL!レーシンググリーンマイカ塗装が煌びやかである。

パオ

ダッシュパネル廻りの艤装

ダッシュ上面は、ジャーマントップ生地のグリーンで張り合わせ、アンダートレイはシートと同調。ちなみに、パオは内外装同色が常であるが、今回はアイボリーでペイントを行っている。

パオ

パオの内装

50デザインで2トーンでのシート張替えを行ふ。フロアカーペットマットの新調も相まって美しい仕上がりである。

パオ

ジャーマントップ グリーン

なかなかお目見えする事の出来ないグリーンのジャーマン。SWでも、このジャーマングリーンは貴重である。純正のキャンバス地との決定的な違いは、ほぼ縮まない、そして耐久性が2倍以上である。

パオ

レーシンググリーンのパオ

往年のエゲレス風仕立てと言ったイメージである。しかし、こちらは、旧ミニのカラでなはく、最新のメーカー純正カラーから拝借して塗装を行った、いわゆる現代風レーシンググリーンであり、どことなく煌めきが美しい。

パオ

孟宗竹パオ

とてもカラーが美しく、K様のセンスが素晴らしい。この度はK様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます。SWでは御年最高齢のオーナー様となられますが、楽しくお乗り頂ければ幸いです。ご製作させて頂き、心より感謝申し上げます。

今日はコレマデ。

パオ

知多のボート係留所

K様はクルーザーもお持ちであったという事で、この係留所の風景をお写真でお撮りさせて頂きました。グリーンの車体にイエローのフォグランプ、明るいシルバーのホイール、それにヘッドライトリムのブラックペイント、本当にCOOLですね。勉強になりました。

うどん県丸亀市のH様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

パオはオブジェ

丸亀駅前に現代美術館があった。巨大なオブジェがお出迎えしてくれるのである。昨今パオはノスタルジックやレトロで語られる訳であるが、現代美術館の前に停めおいて眺めると、なかなかの佇まいである。パオチーフデザイナー古場田良郎氏のお話の中に、ノスタルジックな物をつくろうとはおもいませんでした。とある。たとえば、ヘッドライトは丸い。一見するとノスタルジックのように見える訳であるが、しっかり観察すると、昔あった丸いだけのライトでない。そこには傾斜角を着けた造形がなされており、ただただ丸いだけではないのである。また良くある軽自動車のレトロ調の車のスピードメーターを見れば、これまたレトロな書体を文字盤に使用しているが、パオのスピードメーターにそのようなレトロな書体は使用されていないのである。パオは安易な思考停止したレトロ調の車ではない、これを何に例えようとしようとも、語る事は難しく、レトロやノスタルジックではない、パオの素晴らしさはまさしくそれである。

パオ

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は、うどん県丸亀市にお住いのH様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きたい。ボディーは舐めれるくらい美しく純正に準じた塗装が行われ、さらにキャンバストップや内装はオーナーのセンスで張替えが行われている。今回は、さらに細かなパーツも新調して製作が進められた。

パオ 内装

ダッシュパネル廻りの艤装

ダッシュパネルの張替え、アンダートレイの張替えに、クーラーのデフロスタグリルのリペアパーツに交換、ナルヂウッドステアリングの取付など行っているが、実にダッシュパネル自体も取り外してブリリアントフィニッシュが施され美しい。

パオ ダッシュパネル

ダッシュパネルのダブルステッチ加工

ダブルステッチによる装飾は縫糸のカラーが選べる。もちろんシートの縫糸のカラーと合わせて変更が可能である。今回は、オーナーにお任せ頂き、少し太糸でアイボリーで製作を行った。

パオ シート張替え

レザーシートの張替えとステッチ

最高級のマテリアルを使用して張替えが行われた内装。シートのステッチにはダッシュパネルと合わせてアイボリーの太糸で装飾。とてもふっくらして可愛らしい印象である。

パオ 内装

内装の仕上げ

内張りはすべてリペアが行われ、新車を彷彿とさせる。フロアカーペットマットの新調もあいまって引き締まった印象である。SWオリジナルのあみあみのコップ受けも人気である。

パオ トランク

トランクマット

パオの純正トランクマットは経年の劣化により大きく縮んでおり、レストア車両にはもれなく、トランクマットの張替えをサービスで実施している。新調すればとても美しい。

パオと記念撮影

パオと記念撮影

この度はH様、PAOトラディショナルレストレーション納車おめでとうございます。4月より新しい環境でパオと共にスタートされるという事で、良き相棒となってもらえると思います。長くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ

生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、死に死に死に死んで、死の終わりに冥し。

by空海

何もわからないまま生まれ、なにも解らないまま死んでいく、という空海のお言葉。人生とはそういうものなのでありましょう。その中で楽しく生きる事こそが、わたしたちにあたえられた時間の使い方ではないでしょうか。

三重県松阪市のN様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

まっつぁかの石畳

三重県は松阪牛が有名である。なかなか手頃な価格では無いゆえに、わたしのお口に入った事はない。写真は御城番屋敷あたりの石畳と明治時代に建てられた赤壁木造校舎前である。郵便ポストも相まって、なかなかの風情を漂わせている。日本は近現代に入り建築も合理化の波に押し寄せられ、とてもみすぼらしくなった。たとえば、アルミサッシやサイディングボード、プリント合板などの建築素材であったり、またツーバイフォーの構造などである。これは、まさに合理化その物であって、生産性を上げるためにチョイスされた物事である。が、なんとも味わいのない、負の産物だと言える。たとえば、日本人は昨今、ハウスメーカーの合理的な建売を購入する。しかし、エゲレス人は中古物件を購入、リストアして住む訳である。この両者には決定的な違いがあり、イギリスの住宅は、木は無垢の素材で出来ていたり、そこにある本物の佇まい、味わいも重ね、さらに、家そのものが50年100年と長生きしている。さらに、オーナーが変わり、その度繕われているので、住むには新築を建てるよりかは価格もリーズナブルである。方や日本の場合、一代限りで家を毎度建て直す。その物としての価値の無い建築材料で作り、特に若い頃の思いでフェイクな外壁、内装を選ぶゆえ、年を重ねるごとに、残念な結果になってしまう訳である。果たして、日本人がやっている事は、本当に合理化と言えるのだろうか。合理化や効率化を今一度考える時を日本人は持てるのだろうか。35年経ったパオをレストアして思う事は、このパオというクルマ一台でずっと生けることである。これこそ、合理化であり、効率化であると、わたしは思う。

パオ 松阪市

この度は、三重県松阪市にお住いのN様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルMTキャンバストップをご覧頂きます。アイボリーのマニュアル、さらにキャンバストップのパオは重要文化財に指定されており、今回はミッションをマーチの物に置換して製作。足回りはローダウンと、ミニライト風のアルミホイールにてCOOLに仕上げました。

パオ まつ毛

ヘッドライトモザンピーク

フロント廻りの仕上げはバンパー、グリルなどは純正を踏襲したペイント仕上げ、ヘッドライトリムも塗装を行い、さらにピークの取付けで雰囲気がマシマシ。タイヤもご覧頂きたいのだが、パターンにこだわった造りでございます。

パオ

ダッシュパネル廻りの仕立て

ダッシュパネル上面は天井にも使用したジャーマンのマテリアルで張替えを行い、大人らしい印象に。さらにウッドシフト下部のシフトブーツは挿し色を入れて製作。メーター左にはリダンを行ったマグノリアクロックを装填。

シフトブーツ
パオ

シフトブーツとポケットベルト

実に、ブーツとポケットのベルトを同色で製作。一台ずつ、オーナー様の思いに合わせて製作させて頂いております。

トノカバー

トノカバーの製作

こちらも、ダッシュ上面のマテリアルと合わせて製作。生地の風合いを大切に、より雰囲気のある仕上げを心得ております。

ミニライト風
パオ

ミニライト風アルミで雰囲気も良い

下回りの仕上げもご覧頂きたいと思いますが、スピードウェルの製作の車両は下回りを観て楽しむ事が出来ます。

パオ 右舷後方姿見

パオ右舷後方姿見

14インチでアルミホイールで仕上げる場合は多いですが、13インチのホイールにローダウンはとかくに可愛くなります。

パオ納車

パオちゃんと記念撮影

この度はN様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。製作には多大なお時間を頂き感謝申し上げます。また、お喜び頂き嬉しく思います。これからも長くお乗り頂けます様に、リペアパーツ等の製作開発にも力を入れて行きたいと思います。

今日はコレマデ。

本日の名言

限りあれば吹かねど花は散るものを心みじかき春の山風

by蒲生氏郷

広島県広島市のH様 ラシーン・トラベラー納車おめでとうございます

広島
ラシーン 廣島

日本一の路面電車

日本のインフラストラクチャーという囲いの中で、わたし達は生活をしている訳である。なかでも移動に際し、電車や汽車、バスなどはわたしも含め、市井の人が使用するものである。そして廣島に行けば、そのあちらこちらそちらに路面電車が威風堂々と走っているのが伺える。現在日本では17都市にこの路面電車が活躍しているが、廣島は旅客数日本一であり、往年の車両から最新のアルナ車両まで気兼ねなく乗れる訳である。古くは 廣島電鉄900形は大阪市電(1956年製造) 、廣島市電1900形は京都市電(1957年製造) から譲り受けたもの、その他からも譲り受けたものが多数あり、今なほ現役で活躍している。今回は、その元京都市電が使用していた、1900形の『あらし山』に殿上させて頂いた。着座すると共にエアーコンプレッサの緩い回転音が響き渡り、その瞬間わたしの心はこの1900形に奪われたのである。車内を見渡せば味のあるモケットシートに、幾度に渡るペンキを刷毛で上塗りされたサッシ廻り、まさに老舗の追いダレとも言える感覚がこの上なく良い雰囲気である。途中、原爆ドーム前で降りた後、今度は最新のアルナ車両に飛び乗った訳であるが、現代的でこれはこれで良い。しかしながら、日本は(新しいモノが全て)という時代を常にやってきたが、遂に決別する時が来たと感じるのである。新しいモノは良い、しかし古くても残ったものはさらに良い。これからは、そのどちらも大切にしようではないか。そして今日のその時。皆が、そうした感性でモノを見つめる事が出来る時代こそ、本当の豊かさが現れる、と、わたしは思ふ。

ラシーン 廣島

ラシーントラベラー 平和大通り 右舷前方姿見

この度は、広島県広島市にお住いのH様の元へお届けに上がりました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。今回のラシーンはなんとも珍しいマニュアルミッション仕様。ボディーはジャーマングレイにレストア塗装を施し、フロントフェースを丸目2灯型にスワップ。オーバーフェンダーや下部をブラックペイントし、車高が高く見える視錯覚がとてもCOOLである。バンパーやグリル、ルーフレールにはビースト(ゴツゴツ)塗装を施し、細かな仕上げに配慮。その匂い立つ何かがココに存在する。

ラシーン

丸目2灯型グリルとビースト仕上げ

ボディーのラインとフロントフェースの組み付けや、塗装仕上げは特にこだわるところ。バンパー、グリルのブラック部はビースト塗装(ゴツゴツ)でワイルドなイメージとなっている。ビースト仕上げはその塗膜がとても厚く、硬度も半端なく、飛び石なども寄せ付けないほど力強い。また、一般的な黒の艶消しと違い、その表面の景色がモノ的に美しく、質感が極めて高いと言える。

ラシーン

ビースト仕上げ

グリル中央にはクロムト風に仕上げたNISSANのエンブレムを配置。その凹凸で勝負しているところが小憎いのである。

ラシーン

ルーフレールのビースト

ルーフレールにもビースト塗装を施し、これによりルーフキャリア等を直に取り付けても、塗装が割れないという恩恵を受ける事が出来る。

ラシーン ウッドパネル

ナルディウッド群にウッドパネル

ナルディウッドハンドル、ナルディウッドシフトノブに合わせて、バーズアイメイプルのウッドパネルをおごる。ヨーロピアンな波動が室内を埋め尽くす。

ジョルジェット70

ジョルジェット70デザイン

折り紙デザインと謳われたジョルジェット、70デザインレザーシートにボディーカラーのパイピングをあしらい洒落を利かす。

ラシーン

リヤスムーシング

今回は、スペアタイヤを取り除いた形で製作。スムーシングが行われミニマムな情景である。

ラシーン

ラシーンと記念撮影

この度はH様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございました。製作には多大なお時間を頂き感謝申し上げます。色のお打合せ等、こだわって頂き嬉しく思います。また、お土産まで頂き重ねて御礼申し上げます。これから長くお乗り頂けますように、整備等バックアップさせて頂きたいと思いますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

感性がたりない。

by堤 清二

新製品!日産パオ トランクマット

パオ トランク

新製品 PAO用トランクマット

こちらは、日産パオのトランクに敷かれている強化ビニール製トランクマットである。純正のトランクマットは経年の劣化により、縮みや敗れが生じており、さらに端々がめくれあがっているものが大多数である。スピードウェルでは、ボルトオンで交換が可能なトランクマットの製作を行ったので、販売致します。

パオ トランクマット

トランクマット 裏型

裏側は純正と同じくスペアタイヤ上部にフェルトを装着。トランク上部にモノを乗せても、無問題である。また、スペアタイヤハウス廻りのロードノイズを抑える働きもある。

トランクマット

トランクマット

取付には樹脂製のボタンをご準備。純正樹脂ボタンはひっかかりが弱く外れやすいが、スピードウェルで採用した樹脂ボタンは自動車のホイールハウス等で使用されているモノに近く、ハードな設計で外れにくい。

ということで、本日は日産パオ専用トランクマット(ブラック)をご覧頂きました。

価格は税込み19,800円(樹脂ボタン含む)

パオのレストア等に如何でしょうか。

スピードウェルでは、レストアパーツの開発を行っておりますが、皆様より販売のご要望が多くなりましたので、少しずつではありますが、掲載致します。

これから、また新しい時代にパイクカー、ラシーンが永く走りますように。

パオ メーター

番外 ダッシュ上面の張替え

昨今ダッシュ上面のパネルが割れたり、褪色したり、生産より35年という歳月がながれ、当たり前であるがやはり経年の劣化は免れない。スピードウェルではこのようにクラフト感溢れるモノづくりを追求している。

日産フィガロ ボディーレストアを行う

塗装

上質な塗装がココにある

ボディーの塗装と一言でいっても、質はぴんからきりまで存在する。塗装は、下地の処理から最終の磨きの工程まで複数工程があり、そのどの工程も熟達した職人の知識と腕前が必要である。下地が悪ければ塗装の仕上がりも良くなく、されとて下地が良くても、塗装職人の腕前が悪ければ美しい肌は完成しない。さらに、塗料に対するこだわりも必要である。どれもがバランス良く歯車が噛み合う所が、良い仕上がりだと言える。今回は、フィガロのボディーレストアを行うにあたり、当時のカラーに復元するという命題を加えて作業を行っている。塗膜は、 主に『紫外線』『熱(太陽光の赤外線)』『水』の3つの要因によって劣化する訳である。劣化すれば、褪色、クリア剥がれが現れ、みすぼらしい姿のなる訳である。しかしながら、この劣化は環境によるものだけではない。手抜きをした下地処理で安い塗料を使用したも。方や、しっかりした下地処理に上質の塗料を使用して熟達した塗装職人が仕上げた場合、見た目と長持ちの度合いが全く異なる訳である。スピードウェルでは、整備や内装の仕上げは勿論の事、その塗装職人の腕の良さと、コストを気にせずこだわりを持って製作を進めている。もったいないくらいの塗装仕上げが、パイクカーには丁度良い。

フィガロ

フィガロ分解中の様子

今回は、準外板まで塗装仕上げを行う仕事である。ボンネットやトランクの上下などは取り外して一枚ずつ丁寧に塗り上げられる。ドアは取り外して仕上げを行う場合と取り外さず行う場合があり、今回はその後者である。

レストア前

フィガロの板金絵図

なかなか、凹みは軽いがうねりが生じており、大幅に成型。熟達した職人業であれば1/1000mmという単位で表面を仕上げる事が出来る。それを目指して製作する事が重要である。

フィガロ

フィガロの下地

下地処理の工程はまだまだ続き、サフェーサーを吹き付けて塗装の下地を作り上げる。

フィガロ

フィガロの塗装

ドアにフロントタイヤが映り込んだ姿を観て欲しい。鏡のようにしっかりと美しく反射しているのが良くわかる。ツルーンである。

フィガロ内装

フィガロの内張りの様子

これが、経年の劣化でねちゃねちゃ、ザラザラになるのはフィガロオーナーのすべてが知るところ。またアイボリー色が仇となり、汚れが目立つこと。

フィガロ内装

グローブボックス

グローブボックスや、サイドブレーキレバーなどは表面がザラザラ系。汚い。

フィガロ内装

ねちゃねちゃ

天井やAピラー、クォーターパネルなどは、このねちゃねちゃ系である。ほこりだけならまだしも、毛髪、ペットの毛なども付着することがあり、見栄えは最悪である。

フィガロ内装

ねちゃねちゃを取る

すべてのパネルをボディーから取り外し、化学薬品で洗浄する。その際、表面のしぼり(革の模様)が無くなってしまうので、後の塗装でその風合いを足す。

フィガロ内装

塗装を行う。

専用の塗料で塗装を行い、当時の美しさを取り戻す。少し艶があるが、これは塗料をかけた瞬間であり、この後落ち着くからご安心を。

という事で、今回はフィガロのレストア風景をご覧頂きました。スピードウェルではBe-1、パオ、フィガロ、ラシーン、そしてエクストレイルやルノーカングーなど、純正当時の美しさの再現や、オーナーの思いのカラーに車両の製作を行っております。また、その技術に対し研鑽を積んでより多くの皆様に、楽しくお乗り頂けます様に努力致しております。

今日はコレマデ。

本日の名言

人生楽しんだ者勝ち

日本の伝統 文化 歴史 テレビに出演するの巻

大阪天満宮
青海波

大阪楽所 舞楽 青海波

スピードウェルは、日々全国に販売させて頂きました車両の納車をおこなわせて頂き、日本は本当に美しい国だと感じた訳であります。その美しい日本という国をもっと知りたい、そしてもっと伝えたい、もっともっと大切にしたいという事で、日本の伝統音楽、雅楽の勉強を8年間してまいりました。雅楽とは、古来大陸で生まれた音楽が、聖徳太子の時代に仏教と共に伝来致しました。以降、その蕃楽が国風化をして平安時代に大成し、今日まで受け継がれております。今年の大河ドラマ、光る君へ、では、その大成した当時を覗える源氏物語の歴史の場面であり、BGMに雅楽器の演奏が多用されております。今回は、わたくしが、その雅楽器のなかの主旋律を奏でます、篳篥(ひちりき)のお話で、『3月2日、7時30分よりNHK総合、ウィークエンド関西』に篳篥奏者として出演致します。こちら近畿圏内での放送となりますので、あしからず。

鵜殿のヨシ原

高槻市の鵜殿のヨシ原

篳篥という楽器は、吹口にリード(ヨシ)を着けて吹きます。専門用語で蘆舌と言いますが、これが元来、大阪府高槻市の淀川の河川敷、鵜殿と呼ばれる地域に生息します葦(アシ)を加工してリードにしています。先ほどからヨシ、アシとお伝えしましたが、そもそも葦(アシ)であって、この発音を忌み嫌いヨシ、となりました。ヨシ、アシの区別がつかない。この語源はココにあります。

鵜殿のヨシ原

鵜殿のヨシ原のヨシ焼き

全国有数のヨシ原で、ヨシ焼きは行われますが、昨今は近隣住民との折り合いが付かず、野焼きが中止される事も増え、良質なヨシの育成に影響を及ぼしており、1000年以上続く雅楽の音色が風前の燈火となっておりましたが、高槻市や市民を始め、数々の保全活動を行う団体様のお力添えにより、ヨシ焼きが近年復活致しました。

豊田アナ

豊田アナウンサー

今回は、NHKの豊田アナウンサーに篳篥をお貸しいたしまして、共演ということで、私もお力添え致しました。豊田アナウンサーは、なんと信州上田で、松代の雅楽で幼少の頃篳篥を吹いたことがあるという事で、明日の放送は楽しみであります。

篳篥(ひちりき)

雅楽の楽器の解説ですが、笙、篳篥、龍笛と3管が吹きものとして御座います。笙は天の雲間から差す日の光を音に現し、篳篥は地を這う人の声を模して、龍笛は天と地の狭間にある空を行きかう龍の鳴き声を伝えております。この天、地、空が、雅楽の音色の概念であり、それこそ宇宙そのものだったのです。

https://www.nhk.or.jp/osaka-blog/weekend/492188.html

上記より、番組はご覧頂けます。

美しい歴史、文化のある日本を皆様と共に後世に伝えてゆくことが出来ればなと、そう思っております。

最後に、私のような若輩者が雅楽を語る、鵜殿のヨシを語るなど、1000年早いことであり、誠に恐縮致しておるところでございます。これからも日本の伝統が長く続きますように微力ながら活動していきたいと思います。

兵庫県相生市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

シートベルト
シートベルト

シートベルトのカラー

パオの純正は黒グレイの一般的なシートベルト色であって、色を変えたい、もしくは新調したいという方には朗報である。今回使用したカラーはベージュ色であるが、20色以上生地をそろえており、内装もしくは、外装と合わせてコーディネートする事が可能である。また重要部品であることから、車検に適合するように陸運局に届出も行っている。可能な限りパオの純正風を保つため、当時のタグの縫い付けも合わせて行っている。

パオ

PAOトラディショナル 妻姿見

この度は、兵庫県相生市にお住いのT様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルをご覧頂きます。ボディーは程よいレストアが行われ、フロントグラスも新品で視界は最高である。各箇所のリペア塗装とガラスコーティング。ずっと眺めたくなるPAOがココにある。

パオ 内装

ダッシュ上下の張替え等のカスタマイズ

今回は、ダッシュ上下パネルの張替えに、マグノリアクロックを純正風リダンを行い、さらにハンドルとATシフトレバー、サイドブレーキレバー、コラム&コンソールのアイボリー化が行われている。見栄え美しくなるように、サイドデフロスターグリルなども交換が行われている。

パオ

PAOトラディショナル 平姿見

パオは側面の造形も面白い。ドアヒンジは外にせり出しており、ボコッとしたフェンダやドアやクォーターパネルのリブなども、見ていてあきがこない訳である。すこしお結び型なのもCOOL。

ジャーマントップ

天幕の張替え

ジャーマントップというマテリアルにより張替えられたPAOの天幕。キャンバストップ生地とジャーマントップ生地の違いは、前者はビニール素材で後者がキャンバスという何とも複雑である。キャンバスと言いながらビニール。ジャーマンがキャンバス生地の事である。ますます解りにくいだろうか。今回のは長持ちするジャーマントップ生地のバーガンディー色である。

パオ

PAOの記念写真

この度はT様、PAOトラディショナル納車おめでとうございます。ボディーはガラスコーティングをかけてぴかぴかに致しました。メンテナンス頂き長く美しさを保って頂ければ幸いです。また、相生の銘菓を頂き、この場をお借り致しまして厚く御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

あら楽し 思いは晴るる 身は捨つる 浮世の月に かかる雲なし

by大星由良之助もとい大石内蔵助