静岡県浜松市のO様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオとホンダカブ
パオとカブ

日産パオに移り込むホンダカブである。この両者に共通する点、はたしてそんなものが存在する訳があるのであろうか。たとえば、デザインである。カブは本田総一郎が片手運転して配達するそば屋が運転しやすいようにと、工夫をこらしたとても実用的なデザインに対し、パオは冒険心をくすぐる気分を求めて、あくまでも気分を大切にしたデザインであって、デザインは関係なさそうである。しかし、ぱっとした見た目は両者共ある種に洗練されており、時代が変わっても変わる事の無い感覚を持ち合わせている。あー、と色々遠まわしにつらつらわたしの戯言を書き連ねても退屈だとおもうので、もう答えである。実にエンジンの燃焼室の形状が同じであって、いわゆる2バルブの半球型がそれである。この燃焼室形状は特に燃費に優れており、日産初オールアルミエンジンと謳われた日産マーチに搭載されるエンジン(MA10S)の設計思想が、この燃焼室形状からも伺う事が出来る。マーチのみならず、以降Be-1、パオ、フィガロに継承されていったのである。いまでもしっかり整備をしてあげると、1リッターあたり16㎞、MTであれば19㎞ほど走るほどであって、優秀なエンジンである。

パオ浜松市
スタバパオ

この度は静岡県浜松市にお住いのO様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きます。ボディーはレストア塗装が施され、各部パーツにはオーナーの思いのカラーにて製作。10万キロ以下のMT車両という事で、なかなか世に出回るクルマではございません。

パオの内装
パオの内装
パオの内装
モケットの内装

アメリカンクラシックなバーガンディ色のモケットシートを調達して張替えられたシート。さらに一癖を利かすべく、遠州好み※の市松模様のフロアマットを製作して装填。アメクラ感が半端ない。
※遠州好み(小堀遠州)とは戦国から江戸時代の遠州流の祖、大名茶人である。静岡の遠州を好んでいる訳ではない。しかし、きれいさびと云われる言葉を生んだ遠州の感覚にパオは近いと感じる

パオのマフラー
SW謹製ヂュアル出しマフラー

マニュアルならだれしも憧れるデュアル出しマフラー。限定販売にて製作した物である。音質は整数次倍音を多く含みドライなサウンドが異国感。

パオトラディショナル
パオトラディショナル左舷後方姿見

ホイールキャップはボディーと同色ということで、今回はオリーブグレイが配置。スピードウェルでは、ホイールだけでなく、キャップ、ワイパー、バンパー、フロントグリル等、それぞれにオーナーの思いのカラーにより塗装を行っている。別途費用は掛からないゆえ、是非とも夢を膨らませてほしい。

パオ静岡県浜松市
パオと記念撮影

この度はO様、PAOトラディショナルレストア納車誠におめでとうございます。ボディーの製作から長くお時間を頂戴いたしましたが、お喜び頂き嬉しく思います。相棒としてパオを大切にして頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

勤謹和緩

by小堀遠州

『きんきんわかん』「勤=真面目に、謹=慎み深く、和=和やかに、緩=ゆったりと心に余裕を持って」行うべきだという、遠州が定めた心得。)