ロットナンバー001番 PAOの宝物(ほうもつ)の巻

どんもす~。ウェルです。
スピードウェル社が所蔵するお宝をご紹介していくという
このブログ。
さて、第一の秘宝はこれだ。
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PAOSIDEのキーホルダーである。
まずPAOSIDEとは何ぞやともうせば、
『パオサイドは、パオイストの新しい必需品です。PAOにすっかり惚れ込んで、
生活まるごとPAOで固めてやろうじゃないの、というパオイストの必須アイテム
といえます。ウェアーから小物まで、すべてが冒険仕様の元気グッズです。』
以上 PIKE FACTORY JORNAL 抜粋
このキーホルダー、PAO発売当初に販売されていたのであった。
しかし、色はアクアグレイのみであったのだろうか。
今となっては20年も経ち、謎につつまれた秘宝であることに間違いはなさそうだ。
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正面から拝む。
そう、すでに下側の塗料がはがれ落ちているため、
高松塚古墳の壁画を修復するような手段を取り保存に努めないといけない
のだが。
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裏面はなにもないようだ。
このキーホルダーを持っている方は全国にどれだけおられるのであろうか?
持ってる~という人は是非ともコメントに入れて頂きた。
さてさて、
今回、この秘宝をご紹介したのだが、
本当の秘宝はこれからだ。
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おいおい、発売当初の入れ物に入っているではないか!!
実はこの宝物、京都の西陣の有名な方がフィガロを新車で購入された時に
日産ディーラーから贈られたものであった。
そして、ウェルの元にくる事となったわけだが、これからも大事に
保存してゆきたい。
さらにさらに
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裏のテープ端はちぎれかけているが
紛れもなく未開封である。
これがスピードウェル社所蔵 宝物(ほうもつ)。
なんとも、ノドから手が出るくらいほすぃ~と思うだろう。
値段は付けられないから非売品という事で理解して頂きたい。
そういう宝物をこれからズズイとご覧頂くコトに致そう。
今日はコレまで~
本日の名言
一日延ばしは時の盗人
by上田敏
あっら~。その通りかもしれませんなぁ。
一日延ばしはホントに駄目なものです。
今日出来る事、今出来る事は思い立ってやりましょうぞ!!

宮城県仙台市 Y様 パオ納車おめでとう御座います☆

どんもす~!ウェルです。
さて、本日は宮城県は伊達政宗と牛たんで有名な仙台市にお住まいの
Y様がオーナーとなられたPAOをご紹介致そう。
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Y様とPAOちゃんをガシャ!!記念撮影である。
このPAOの諸元だがアイボリー色で天井はキャンバストップ付き。
ミッション形式はMTだという。探していた方も多いはずだ。
現在の中古市場ではほとんど出回るコトはないであろう。
すでに幻となりつつある希少性の高い車である事に間違いはない。
という特別なPAOをウェルは2年ほどひたすら倉庫に入れ隠し持っていたのだが
Y氏が本当に大切にして頂けるという情熱の元、
大阪から遠路、宮城まで嫁ぐ事となった。
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フロントにはフォグランプやヘッドライトピークなど
一切飾らず、PAOの純粋さをアピールする。
フロントのエクステリアを色々とアレンジできるのはPAOの特性でもあるが、
純粋に勝負するのが今後の流行になるやもしれぬ。
そのために、スピードウェル社では
発売当初のグリルやバンパーの色合いに
丁寧に復刻ペイントが施されているという。
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PAOのオプションでもあったアルミホイールだ。
たいそうに綺麗なアルミだが、こちらも復刻ペイント済み。
そう、文化遺産にもなるやもしれぬ(大げさ)のだから、
こちらも入念に色味が調整され仕上げられた。
しかも、艶感(質感)塗装の輝き具合まで調整するという
馬鹿げたコトを日夜研究しているのだから本気度が伺える。
そう、自社以外で塗装するとなると、こうまでは融通は利かないであろう。
全ては自社で行う理由は『こだわり』その言葉以外に他ならない。
さて、内装をご覧頂くのだが、Y氏は近鉄バッファローズのファンであった
という事で、近鉄色に仕上げてほしいとのご要望があった。
スピードウェル社の目と鼻の先には近鉄の本拠地、藤井寺球場がお膝元。
その意見を元に製作致し候。
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せいの~だいちゃ~んと叫びたくなる。※だいちゃんとは(大石大二郎)の事。
後ろ側から見るとより近鉄を彷彿させる。
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おいおい本当に近鉄やんか。
と、オーナーの夢をPAOに詰め込んだ瞬間であった。
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キャンバストップは特別な仕上げ、
ジャーマントップ生地を採用する。
ジャーマン生地にも各色あり、ご要望頂ければご用意できるのだから
ウェル帆布になんでもお任せ頂ければありがたい。
全てはオーナーの熱い心次第だ。
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PAOにはドリンクホルダーが標準では付いていない。
オプションによりオーディオ上にドリンクホルダーの設定があったのだが、
今となっては見かけることが少なくなった。
そういう事で、スピードウェル社が作るコップ&缶受けが
ちまたで好評を頂いている。
丸型、角型と2種類の形と共に大きさも選べるのだから、
旅のお供にいかがであろうか。
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おしりからの撮影だ。
フェンダーの出っ張り具合といい、側面のリブと言い、なんとも
素晴らしく完成されたデザインがただただ脱帽である。
Y様、この度はPAO納車誠におめでとう御座いました。
仙台からはこちらまでお越しいただくことなかなか難しいですが、
またPAOと共にお会いしたいものです。
今日はコレまで~。
本日の名言
聴くことを多くし
語ることを少なくし
行うことに力を注ぐべし

by成瀬仁蔵
ほわ~生きていくための格言でもあります。
ウェルも見習いたいものですなぁ。
話は聞かん
べらべらしゃべる
なにもしない

こんな人に魅力はありません。

日産RASHEEN オートマチックミッションからオイル漏れの巻!

どんもす~。ウェルです!
さて本日はラシーンのオートマチックミッションからのオイル漏れ修理を
ご覧頂こう。
まずはオートマチックトランスミッションの諸元から申すが、
型式はRL4F03Aの強化型だ。
変速比は
一速 2,861
二速 1,562
三速 1,000
四速 0,697
後退 2,310
ファイナルギヤ比 4,072
オートマチックオイル(フルード)は約7L入る。
構造は遊星ギヤ式とよばれ、インプットシャフトからアウトプットシャフトまで
一直線上にギヤ類が並ぶ。
さて、ラシーンのエンジンのオイル漏れと良く似た感じの修理になるのだが、
漏れる位置は大体決まってくる。
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フロアオイルパンだ。
下から覗けば向かって右になる。
ちょうど助手席の前方であろう。
駐車場に停めておきこの位置下の地面にオイルがポトっと
落ちているようであればオートマチックミッションからのオイル漏れと
言えるだろう。
ちなみにオイルの色はエンジンオイルと区別するため赤色に着色されている。
そう、ウェルのようにぼやぼやしている人が間違ってオイルを入れない為だ。
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20本以上のボルトを取り外すとこのオイルパンが外れる訳だが、
オートマチックトランスミッションは本来であれば非分解式。
細かなオリフィスと呼ばれるオイル通路にゴミが入るだけで
作動不良を起こすのだ。
そう、砂など少しでも入れば終わりだろう。
スピードウェル社でも窓を閉め切っての作業になる。
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室内のセレクトレバーを動かせば、この位置までワイヤーで直結されている。
そして、各バルブ類が油圧で制御され、ギヤチェンジが行われる訳だ。
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少なからず、ギヤなどの鉄粉がオイルパンにたまり、
工場長が清掃にも力が入る。
見えない部分でもこうして綺麗にして組付けてやれば
気分も良く、ラシーンに情熱がこもる。
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これがパッキンと呼ばれるモノ。
ミッションケースとオイルパンと挟み上げられることにより
オイルが漏れなくするというシロモノだ。
もちろん特別なものではなく純正品。
このパッキン厳密にはいえないが紙で出来ている。
(漏れないよう計算されつくした紙とでも申そう)
しかし、漏れます。
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プレス整形もされていて、余計に漏れなくしているのがお解りであろうか、
特に弾性がなくなるとオイルが漏れてくるのであろう。
ご覧頂いた逆の手順で組付ければ万事OKだ。
という事で、今回はラシーンのATF(オートマチックトランスミッションフルード)
の漏れ修理をご覧頂いた。
エンジンオイルもれ、ATF漏れ、どんなに優れている国産車でも
10台あれば10台ともする。
ラシーンが特別オイル漏れする、などそんな事はないのだ。
それより、こういう部分を修理し末永く乗るという事が
時代の流れでもあろう。
エコカー減税で、ラシーンを廃車にして何が楽しい。
日本のやり方は間違っているぞ!!
なにも廃車(解体)しなくても良いだろう。
プンプン(さとう玉緒 風)
今日はコレまで~。
本日の名言
楽しきと思うが 楽しきもとなり 
by松平定信
そういうものでしょうなぁ。
毎日楽しく生きて行きまそ。
楽しきの素をいっぱいにして。

5ZIGENと共同開発!日産PAO&Be-1用 エコステンマフラー試作品の音質は最高の巻!!

どんもす!ウェルです。
遂に日産Be-1&PAO用、エコステンマフラーの試作があがった!!
待ちにまったこの日がとうとう来たのだ。
今回のマフラーは必ず往年の名器と呼べる様、5ZIGENとスピードウェル社で
共同開発を行っているのは皆もご周知の通り。
その中で今日は、音質、音量に焦点をあてご覧頂くコトに致そう。
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その前にまず出口形状の仕上がりは!。
ステンレスで仕上げているが、純正のほのかなかほりが漂う
『外カール』という仕上げが、最高の出来栄えを約束する。
純正品より若干ではあるが直径がやや大きくなっているところが
交換しましたよと言わんばかりに小憎い演出である。
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本邦初公開となったか!!5ZIGENのシャシダイナモだ。
後にこの場所で馬力&トルクの測定も行う事となる訳だが、
なぜココまでやるかと申せば、製品造りに対して絶対の自信があるという事と
もう一つは本当に良い物を目で見て確かめてもらいたいからだ。
ばちモンであればココまで見せれないであろう。
今日は、音質と音量という事でシャシダイナモは不要なのだが
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5ZIGEN矢野氏が用意しているのは音量の測定器。
法規にも定められた方法で音量を測定する。
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これがコンデンサーマイクだ。
コンデンサーマイクとは指向性に優れ、周囲の音は拾わず
直線的に向いている音のみを拾うという性質がある。
そう、マフラーの音のみを拾い、音量を測定するという公算。
本来なら野外で行うべきなのだが、測定が夜間だったということで暗く
今回は5ZIGENの明るいピット内で行った。
それでは最初に、試作であがったエコステンマフラーから測定を行う。
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これが、法規で定められたマイクの測定位置だ。
全てはこのルールに則り測定が行われる。
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これが、噂のウソ発見器。
そう、コンデンサーマイクから拾った音量のデーターが
この測定器にグラフとなって書き込まれる。
そして、そして。
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これが、回転計(タコメーター)だ。
パオにはタコメーターが存在しない。
さらに、存在していてもどの車種も本当の回転数をきっちり表示出来ているとは
限らない。
そこで、本気のタコメーターの登場となった。
これで、主役は揃った。
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遂にエンジンに火が入った。
マフラーに熱がこもる。
とうとうこの日がやってきた。
そしてPAOのアイドリングが始まる。
子気味よいドライでローピッチなエグゾーストノートが
ウェルの心臓にこだまする。
純正とは違った音色がなんとも交換しましたよとアピール。
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回転は一気に4500RPMまで上昇。
PAOの最高出力は6000RPM 52馬力。
測定には最高出力の75パーセントまで回転を上げる必要があった。
どんどんマフラーに熱がこもる。
そして、音量の測定結果が出た。
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グラフ上でなんと85db。
おお~静音ではないか。
音質はふくよかなローピッチでさらにドライ。大人らしくエレガントな印象。
まとまった音がすこぶる素晴らしい。
格段に音のつぶが揃っているので芯があり、
音量は上がったなと思っていたのだが、予測に反して音は静かであった。
音色と音量は別物である事も確認出来た。
この試作時点ではベターである。
そして、純正のマフラーをテスト致そう。
今回は、同じ条件をという事もご覧頂かないと気がすまない。
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という事で、並べて測定を行うことになった。
どうだ、ココまでご覧頂ければ本気度も伺えるであろう。
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測定結果がこれだ!!
パンパかパーン。
右から純正のマフラーの音量、中心がエコステンマフラーの音量。
なんと、両者とも85dbと
全く同じ音量という測定結果ではないか!!
音量は変わらないが、エコステンマフラーは音のつぶがそろい
芯がはっきりしているので音量が上がったと勘違いする。
しかし音量が純正と同じとあらばこれ以上ない出来栄え。
矢野氏曰くある程度の計算でタイコを試作したということだが、
ココまで理想通りのサイレンサーに仕上がるとは恐れ入る。
という事で、今回試作マフラーの音量測定をご覧頂いたのだが、
あくまでも、純正マフラー交換対象品という
材質、デザイン、音質&音量を高いハードルで求めた結果がココにある。
そして以降は、馬力&トルクまで明らかになるのだから目が離せない。
低速トルクが増す=待ち乗りで燃費が良くなるという理論を元に
この特性を追求し出来上がったマフラーは全てにおいてバランスが良く
名器になること間違いないであろう。
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おおっと~フロントパイプからキラキラ光っているが
これ以上はお預けである。
今日はコレまで~。
本日の名言
批評は批評を呼んで循環する
by三木清
そうですなぁ~。批判は循環し、元に戻ってきます。
批判ではなく意見をしてはいかがでしょうか?

号外!PAOチーフデザイナー古場田氏が語る!PAOの世界の巻

どんもす~。ウェルです。
さて本日は、PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏が語る、
PAOのデザインの真相を号外としてご覧頂くコトに致そう。
この模様の全ては後日ウェブマガジンとして事細かくご覧頂ける事となる。
まずPAOに乗られている方々も口を合わせて言うのが
パオはノスタルジックだ、とかレトロな印象。
そして、フランス車の感覚。と口々に思いを述べる訳だが、
それぞれオーナーの独自な見解であり、さらに行き過ぎたネットの書き込みなどには
ルノーキャトルを模して造られたなど、いろんな憶測で皆が理解している。
がしかし、これからPAOについてお伝えして行くのだが、全てがかき消される
ことになるだろう。どういうことかと申せば、
すべては大きな勘違いの元、パオに乗られているのである。
ウェル的には(姉さん、事件です)と言いたいぐらいの勘違いであり、
スピードウェル社としては本来のPAOの考え方を勉強し
以降パオを存続させる為には、本質を追求しないことには何も始まらない、
スピードウェル社から間違ったイメージを発信していてはPAOの為には
何もならないという、そうして古場田氏に色々と資料をご提供頂き、本日に至る。
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これがPAOの素。『バナナリパブリック』(古場田氏所蔵)
そう、アパレル業界では皆ご周知のところ。
開発当時、ニューヨークや西海岸(アメリカ)で流行つつあったのが
このバナナリパブリックだったという。
古今東西多国籍なアパレルに留まらず、
世界中の旅行に関するコラムなども発信していた。
そしてPAOのデザインが始まる頃、バナナリパブリックの特殊な波をキャッチし
古場田氏自身がアメリカに乗り込み、調査するところから始まった。
『私たちが着目した時点ではすでにサファリルックからの転換期。
ファッション業界ならではの変わり身の早さ。
周回遅れで日本に上陸。
ただし私たちもまた流行としてとらえたわけではなく、
生活提案のひとつの面白い切り口としてとらえました』(古場田氏談)
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↑これが、バナナリパブリックのパンフレットだ。(古場田氏所蔵)
女性の衣服やカバン、帽子など。こういうイメージを
車に落とし込んだらどういう形になるのか。
そういう発想が一つのパオのイメージであったのである。
だから、ルノーの車を真似したのでもなければ、
ノスタルジックなモノを造ろうとは全くしていなかったのだ。
というところで、
すべては勘違いの元理解されていたであろうコトに間違いはなさそうだ。
そして、このパンフレットを見ると、逆にPAOの良さがさらに
彷彿する事となる。
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世界中の旅行に関するコラムなどが掲載されたカタログなども。(古場田氏所蔵)
『お客のイメージの中心は、そんなに裕福ではないが文学好きのインテリ層。
当時からカタログはマニア垂涎のアイテム。
知的好奇心をくすぐるのがポイント。』(古場田氏談)
バナナリパブリックの世界がココにあったのではなかろうか。
こういうバナナリパブリック的考えが、PAOのイメージに反映された訳だ。
この時点でお解りのように、PAOは車というモノの概念からは
一線をかっしているという特異な車であるコトに間違いはない。
車と車を比べていないのだから。
『テーマはトラベル&サファリ』
以降のウェルマガジンで明らかになる。
乞うご期待!!
本日の名言
自然の自然は自然なり
自然主義者の自然は不自然なり

by内村鑑三
おお~深い。自然に生きようとする事こそ不自然であるという事。
現代の流れに沿って生きているほうが自然という事だろうか。
いや~考えさせられますなぁ。

京都府京都市 S様 パオ納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェルです。
さて、今回は京都市からお越し頂きS様が、オーナーとなられた
アクアグレイのパオちゃんをご紹介致そう。
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S様と可愛いパオちゃんをガシャ!!
今回のパオの諸元だがアクアグレイのキャンバストップ&AT車だ。
キャンバストップにはウェル帆布社謹製のスタンダード、モカブラウンが
採用された。
アクアグレイ色のパオに装着NO,1トップ色でもある。
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おおっと~。今回もフォグランプが装着された訳だが、
ボッシュのPF-160型。
パオには純正オプションで、フォグランプの設定が当時あった。
しかし、古場田良郎氏のお話によると、フォグランプは
後から付け加えられた、いわゆる準純正パーツであるという。
実は本来のパオの持つオリジナリティーではなかった、という訳だ。
先に出た準純正パーツという言葉。あまり耳にしない言葉なのだが、
別口で、デザイナーの意図したデザインやコダワリに関係なく
日産がオプションパーツとして製作したモノの総称。
しかしながらフォグランプの人気ップリはいったいどこからやって
くるのだろう。
どことなくノスタルジックで50年代の高級車というイメージが
ウェル的な感覚。
本当に不思議なモノでもある。
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非常に状態の良いフォグランプだった。
なぜがと申せば、レンズの黄色い着色分が経年劣化により薄れてくるのだが、
パーフェクトに近い黄色ップリ。
しかし、最近は純正のフォグランプの状態は非常に悪く
すべてフォグボディをレストアし、装着している。
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ウェル帆布社謹製50スタンダードレザーの可愛らしいツートン色シートだ。
女性らしい配色がなんともキュート。
こうして遊べるところがパオの計り知れない包容力。
新たなオーナーは皆、パオの中で生活したいと考えている。
そう、ライフスタイルの延長線上にパオがあるというわけだ。
それは、家具かもしれないし、電化製品かもしれない。
はたまた食器かもしれない、オーディオかもしれない。
その中にパオがあるのだろう。
車というモノの考えでは想像できない位置にパオは居る。
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リヤシートもご覧の通り。
自宅のソファーかもしれない。
という思いが、パオの中で生活したいという願望までに膨れ上がる。
ただ単に移動の手段という足としての車ではなく、
ライフスタイルの雑貨やファニチャー、電化製品と
比べる?いやそういう機能がパオなのだろうか。
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S様お土産まで頂き、誠に感謝感謝で御座います。
この度はS様パオ納車誠におめでとう御座いました。
シート裏ベルトのぽっちん、ご用意出来ましたらTEL致します!!
では今後共どうぞよろしくお願い申し上げます。
今日はコレまで~
本日の名言
目の前の仕事に集中せよ。
太陽光線も一点に集めなければ発火しないのだから。

byグラハム ベル
そうですなぁ~。一点に集中する。
どんどん集中し発火しましょう!

5ZIGENと共同開発!日産Be-1&PAO専用 ECOステンマフラー開発の巻パート3!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日もパート3という事で、マフラー開発が
どんどん開発が進んでおるのでは御座るのだが、
5ZIGENさんの所にパオを連れて開発するところをご覧頂こう。
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遂に5ZIGENのファクトリーにスピードウェル社のPAOが搬入された。
味付けやマフラーの材質、フォルムなどはスピードウェル社でこだわり、
設計から製品造りは5ZIGENが担当するという。
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そう、今回のマフラーはただのマフラーでは御座らぬ。
既製品のタイコ(サイレンサー)を使って出来た
俗に言うワンオフ物ではなく、
5ZIGENと共同で高効率を目指してタイコの中身から開発するという
なんとも素晴らしきマフラーである。
さらに、ただ素晴らしいだけは御座らぬぞ!!
『往年の名器』
というコンセプトの元、コダワリと最先端の技術が惜しみなく投入される。
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これはパオのマフラーではないのだが、どうだろう素晴らしい加工技術ではないか。
このような加工技術がパオのマフラーにも投入されるというだけで
ワクワクしてくるのだが
5ZIGENのマフラー製造技術がいかに美しい仕上がりになることを垣間見た瞬間。
今回はマフラーはどうやって製造されるのかという所と
5ZIGENファクトリー内を少し詳しくご紹介致そう。
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これはタイコ部(サイレンサー)の元。
ただのステンレスの鉄板だ。
そう、この一枚の鉄板から今回のマフラーを造り出すというのだから、
ウェルの心もオーバーヒート気味。
この板を丸く加工し中身を詰め込めば立派なタイコになるわけだが、
すべては工作機械と熟練の職人の手によって生まれゆく。
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(タイコにふたを取り付けている。)
この装置、タイコの端部の鉄を綺麗に曲げて整形するというマシーン。
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すんごい勢いでローラーがタイコの口部の廻りを回り始めた。
12時はどう、いや、一時はどうなる事かと思ったが、この通り。
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良いタイコが出来上がったではないか。
そう、一ずつの工程に凄いマシーンが使われ整形されてゆく。
完全な製品を目指す為には、いろんな工作機械と職人の技術が必要だ。
この素晴らしい技術を持つ5ZIGENは
スピードウェル社の本当に良きパートナーとなるであろう。
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棚にはパオのフロントパイプとマフラーが鎮座する。
ココまで、本気でマフラーを製作した所は今までに無いであろう、
とまで自負するのだが、それは出来上りシャシダイナモに載せて
測定した結果でご覧頂こう。
さて、今回は日常ご覧頂けない5ZIGENのファクトリー内をここから
特別にご覧頂く。
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これが、レース部門のファクトリーだ。
目の前にはNSXが鎮座する訳だが、一番奥にはフォーミュラーが、、、
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2009年NSXでチーム5ZIGENとして参戦している車両。
先日もTIサーキットでレースが行われ、疲れて返って来たところ。
ミッションなどのオーバーホール(メンテナンス)が早速なされていた。
最新の技術はレースという極限の状態で生まれてゆく。
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フォーミュラーのミッション部だ。
イギリスのローラ製である。
材質は多分マグネシウム合金ではなかろうか。
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どうだ、これが優勝を含め獲得したトロフィーの数々だ。
今回は主に5ZIGENのファクトリー内をご紹介したのだが、
なんとも、この究極なマフラー製造会社の中で、
Be-1&PAO専用のマフラーを製作するというところが、
面白いであろう。
そして、往年の名器と呼ばれるマフラーを製作するにあたり、
5ZIGENの輝かしい栄光と、現在の活動をご覧頂く必要があった。
スピードウェル社としても、生半可なパーツを作るという事は考えていない。
より、最先端の技術で本質を突いた製品開発にこれからも挑戦する。
まだ、試作段階ではあるが、かなりのお問い合わせも頂き、
ありがたい限りではあるが、9月の末には完成品のお披露目となるから
今後も見逃せない。
乞うご期待あれ。
今日はコレまで~。
本日の名言
徹底的に尖れ
byスピードウェル
そう、三角形の角を取り丸くしていくとどんどん小さくなっていくであろう。
それでは駄目だ。
尖んがって尖んがってどんどん伸びれば良い。
人間には向き不向きがあり、向くほうには徹底的に尖っていってほしいものでもあります。

日産RASHEEN 新しいスタイルだがノスタルジックなフォグランプ装着の巻!

どんもす~。ウェルです。
さてさて、今日のお題は新たなフォグランプの装着の巻。
ラシーンにはタイプ3というグレードには標準装備。
さらに純正のオプション設定により
フォグランプが装着出来る仕掛けが施されていたのだが、
純正オプションではBOSCH製 PF-160という品番のものと
CIBIEのオスカーという大き目のフォグの指定がなされていた。
そして、フォグランプを装着するためには俗称カンガルーバーを
土台とし、フォグランプを取付けるのだという。
まあ、簡単に言うと純正ではフォグランプを取付けるにはカンガルーバーも
取付けなければならなかったのだ。
しかし、今回は違った。
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往年のと思いを寄せるレイヨット製のフォグランプだ。
そう、レンズはどっしりとしたガラスで出来ており、
さらにランプボディーはスチール製でメッキが施されるという。
なんともマニアな仕上がり。
まるで、持つ喜びだけでお茶碗にご飯3杯は食べれるのである。
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レンズカットがなんとも赴きがあり、もはや芸術品でもあるような風合いが、
見る人の心をもてあそぶ。
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スポット・ドライビング・フォグランプは霧の多い欧州の製品が歴史的に優れている。
ちなみにレイヨットは濃霧で有名な英国製。
DL701型はノスタルジックな雰囲気と現代的な形を持ち合わせた独特なランプ。
もっとクラシカルに、ノスタルジックに!というようであれば、
DL901型やDL91型がオススメだ。
DL901型はレンズが黄色のガラス、ランプボディーはなんとスチール製で
黒ちりめんの塗装が施されている。
もう、マニアにはヨダレが出るくらいの仕上がりなのである。
さて、今回はW氏のラシーンにこのDL901型レイヨットフォグランプを
装着する事となり、フォグのチョイスはW氏が行った。
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これがW氏がオーナーのラシーンだ。
スピードウェル社謹製のボンネットブラジャーは茶色。
今回はフォグの取り付けと同時にリップ部のボディー同色化が遂行された。
さて、新しいスタイルと題してご覧頂いているわけだが、
どの部分にどうやってフォグランプが取り付けられるのだろう。
答えはココからご覧頂き候。
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そして今日のその時。
なんとバンバーに直径8mmの穴があけられた。
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ラシーンのバンバーは機能的に優れている。
なぜなら樹脂で出来てはいるもののかなり分厚い。
鉄ではなく樹脂ではあるが、
バンバーという基本的な物、としてのこだわりを感じさせられるところ。
しかし、いくら分厚いといっても樹脂製。
直に取り付けたらフニャ~とはならないのか?
そこは大丈夫。
ちゃんと強度が増している部分(曲げがある)に一番近いところで
取り付けるという計算がなされている。
こういう部分は技術的な経験が試されるところでもある。
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遂にフォグランプがバンバー上に鎮座した。
これは新しい取付けのスタイルだ。
今まではどうしてもフォグを装着するならカンガルーバーを取付けないと~
(固定概念)と思い込みがちだったゆえ、
今回のバンバー上に取付けるという新しい風を感じる事が出来た訳だ。
今後、ちまたでもこの取付けが流行るコト間違いない。
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フォグランプがある時。
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斜めからの魅惑のフォグランプ。
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横からのフォグの魅惑のポーズだ。
どうだ、魅力的だろう。
さらにこのフォグランプは夜になると一段と魅力が増すのだという。
どのような魅力かと申せば、
申すよりご覧頂く方が解かり易いだろう。
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そう、この輝きがなんともたまらない。
フォグレンズ中心部の陰が本当に通でござりますなぁ~。
という事で、今回はW氏がオーナーのラシーンに
新しい風、フォグランプの装着の巻をご覧頂いたわけだが、
まだまだいろんなコダワリを披露致すゆえ、今後も乞うご期待あれ!
今日はこれまで~
本日の名言
いつでも、今日が始まりである
そうそう、今日が始まりですぞ!
常にそういう気持ちで頑張って生きたいものですなぁ。

5ZIGENと共同開発!Be-1&PAO専用マフラーのよもや話の巻   パート2

どんもす!ウェルです。
さてさて、本日も5ZIGENと共同でスピードウェル社が
こだわる、Be-1&PAO用マフラーの開発秘話をご紹介致そう。
今回はBe-1,PAOの外観を引き立たせる
大人らしいマフラーという事に大きく焦点を当てご覧頂く。
まず、Be-1、PAOの外観だが、チーフデザイナー古場田良郎氏の
完全とでも申そうか、素晴らしいエクステリアデザインが
見る人の心を奪うわけだが、これは一つずつの単体パーツとして
のデザインの集合で成り立っているのだろう。
そして、、純正マフラーにも古場田氏のデザインが伺えるのであるが、
今回マフラーを製作するにあたりこれでなければ
だめなのだ!という所がスピードウェル社としてもあった。
その絶対のこだわり場所。
それはマフラーの出口であった。
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これは前回もご覧頂いた写真だが、
出口の形状。
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俗名『外カール』と呼ぶ。
これでなければ、とまで思う方々も多いであろう。
今までにこの外カールの形状の社外品マフラーが出てこなかったのは
製造する過程で莫大な費用がかかり、断念せざるをえなかった
夢のようなお話。
しかし
今回スピードウェル社は5ZIGENと共同開発を行うことにより
その夢が実現する。
さらに、写真では解かりづらいが、若干のサイズアップ『何ミリ』単位であるが
を施し、また材質をステンレスに変更し、おやおや、純正のマフラーかな?
と思わせぶり、がしかしステンレスの輝きが交換したのよと
アピールするくらいの(往年のと呼ばれる)マフラーになる予定だ。
そして、皆にも知ってもらいたい、こんなコダワリまでそんざいする。
それは、溶接だ。
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マフラーのタイコとエンドパイプ『外カール部』を接合する
この溶接部をご覧頂きたい。
実に赴きのあるクラシカルな溶接だろう。
↑の画像は純正と同じ溶接の仕上げを施したパターン。
これは半自動アーク溶接というもので、溶接ワイヤーを電気で溶かして金属同士を
溶接する方法だ。
大きな溶接ビード(もりっとした所)が形成されるが
半自動アーク溶接の特長の一つである。
このもりっとした溶接ビードがなんともウェル的、おもむきがあり
大好きなのだが、ココで大きな壁にぶち当たるコトとなった。
『はたしてステンレス製のタイコを使い、
溶接ビードが出来る半自動アーク溶接で仕上げても良いのか?
この溶接ビードの見栄えが良いのはスチール製のタイコだからだろう』
要するにスチール素材をタイコ、パイプ共に使い、この半自動溶接で仕上げている。
それが、純正マフラーの良さ。
ウェル的解釈、これがおもむきがあるという一つの大きな答えである。
しかし、今回はスチール素材が故の弱点を克服するために
ステンレスという高価な素材を使い、マフラーを製作する訳だから、
ステンレス素材に合った、またステンレスのマフラーとして
成り立つ溶接をしなければ本当の良さは生まれない。
そして出た答えがこれだ。
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TIG溶接である。
これはアーク溶接の一種であるが融点の非常に高いタングステン棒からアークを出し、
その熱で母材を溶かすのである。
両手を使うため熟練の技術が必要であり、難易度は高い。もちろん加工賃も高くつく。
しかし唯一、溶接作業時火花(スパッタ)が散らないという特徴があり、
ステンレスのタイコがスパッタにより汚れないという利点にもなるのだ。
(純正の溶接部の廻りをご覧頂くと解かるが、黒くすすけているのがスパッタだ)
より上質に大人らしく、おもむきのある、Be-1&PAOの外観デザインを損なうことなく
本当に似合う純正部品対象交換マフラー。
という観点で製作しているのだが、
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そして、今日のその時。
スピードウェル社の製作するマフラーにはJASMA
(日本自動車マフラー協会)の登録がなされるのだ。
これは国土交通省令で定められる、道路運送車両の保安基準第3条(最低地上高)
第30条(騒音防止装置)、第31条(ばい煙、悪臭のあるガス、有害なガス等の
発散防止装置)の条項への適合性に対し、JASMA基準に適合する商品として、
Be-1、PAOへの装着に対し、車両検査の対象品として基準を満たす商品である
コトが認められた証。
要するに車検に胸を張って合格するマフラーだという。
なんとも大人なマフラーであろう。
という事で、今回もマフラーの製作秘話をご覧頂いたのだが、
さらに、朗報。
マフラーのフロントパイプも製作が!!
筋金入りのマフラーが、遂に完成する日が近い!
今日はコレまで~
本日の名言
正しい努力
そう、いくら努力しても間違った方向性であればなんの意味も有りません。
正しい方向を見定める、それこそ出来れば良いのでしょう。

大阪府河内長野市 O様 パオ納車おめでとう御座います☆

どんもすべぇ~。ウェルです!(アダモちゃん風)
さて、今回は大阪府は河内長野市からお越し頂いた、O様が
オーナーのパオちゃんをご紹介致そう。
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アイボリーのキャンバストップ仕様だ。
フロントには日産純正指定のフォグランプが鎮座するのだが、
スピードウェル社でのオプションでもある。
このオプションだが、パオのUSEDフォグランプを再製して取り付けるという
最近人気のカスタマイズだ。
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なんともフォグランプに哀愁が漂い、さらにまつ毛がイメージを加速させる。
特にイエローのレンズはパオの時代というイメージに合うのだが、
フォグランプを取り付けるには専用のステーも必要になってくる。
もちろんDIYでフォグのステーをこしらえて取り付けしても良いのだが、
純正パーツがこれまたレアー度が増してくるのだろう。
ゆくゆくはフルオリジナルがクールだ!という世界が待っている。
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上空からの撮影。
まつ毛の取り付け角度が若干外側に向いているのがわかるだろう。
こうすることにより、可愛さは増してゆく。
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ウェル50スタンダードレザーシートだ。
カラーは一色で統一され、簡素な風合いがなんともGOOD。
色を多用するのも、お洒落で良い。
しかし、素朴というより簡素というほうがたしかだろうか?
パオのイメージ。冒険という言葉には簡素も似合うだろう。(ウェルの主観)
PAOのチーフデザイナー古場田氏のイメージはドンゴロス(豆袋)だったのだから。
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アイボリーのパオなのに象牙色のステアリングが鎮座する。
そう、本当は黒色のステアリングが装着されている訳だが、
特に女性には象牙のステアリングが人気なのである。
ウェルはオヤジの域なので黒色のステアリングに惹かれる。
十人十色とはこういう事だろう。
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真後ろからの姿見。
キャンバストップが開かれていて、アコーディオンのようになっているのが
解かるだろうか?
パオのキャンバストップは手動でも電動でも動かせ、
幌は前から後ろへと、アコーディオンのようにたたまれる。
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こんな感じだ。
構造的に2重になっているため、雨音や風切り音などは
ノーマルルーフと比べるとやや静けさは劣るが気にならない所であろう。
それより、見た目を選べば間違いない。
キャンバストップ、ノーマルルーフ、好きな方に乗れば良いのだ。
キャンバスを張りかえれば雨漏りなんかすることはないだろう。
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パオちゃんとO様とわんちゃんをガシャ!!
この度はO様納車誠におめでとう御座います。
今後共よろしくお願い申し上げます。
今日はコレまで~
本日の名言
つま立つ者は立たず
by老子
つま先で背伸びをして立っていても長くは立てないよと
いう事でしょうなぁ。
そういう人生との比喩みたいなものです。