コダワリ!スピードウェル社的Miniの世界の巻

どんもす。ウェルです!
さて、久しぶりにミニのチューニングをご覧頂く事となる訳だが、
スピードウェル社では古いクルマをボディーレストアしたり、
内装を張替えたり、チューニングしたりとそれぞれにおいて
技術を確立し、PAOやRASHEENに生かされているという。
今回はミニの中でも一番のエレガントなライレーエルフの
レストア&チューニングをご紹介致そう。
RILEY ELF MK-2
スピードウェル社の所有物でもあるこのライレーエルフだが、
フロント廻りはミニのグリルだけ縦型の格好。
今回写真では見れないがなんとリヤには
大きなトランクまでも付いているという。
少々メカ音痴になりかけていた頭をリフレッシュさせ
新しいノスタルジックさを追求しようという発想から
今回のプログラムが組まれる。
いわゆる頭の体操だ。
A型エンジンだ。
A型998ccエンジン。ミニ1000のエンジンはココから採用された。
ココで豆知識。
ミニは世界で初のFF(フロントエンジン、フロントドライブ)車
なのである事は、皆ご周知であろうか。
新型のMINIはBMWから発売されているのだが、
BMW初のFF車となったことはなぜか偶然で面白い。
A型エンジンだ。
今回のプログラム内容は、エンジンをよりノスタルジックに見せるため、
冷却水の通路を銅管で製作し、ヘッドカバー
(タペットカバー)前部にぐるりと這わす。
さらに、純正のSU1/8キャブレーターをなんと
ウェーバーキャブに置換。
タコアシも組まれ、点火系はポイント式から
トランジスタ式に変更が施される。
Be-1もPAOもキャブレーター車だという事ぐらいは
皆知っているだろうが、キャブレーターにも色々と形が存在し、
形により特性が異なる。
PAOの大御所ブチ氏のエンジンにはウェーバーが鎮座していたよ!
ウェーバー未対策40
じゃんじゃかじゃん。
ウェーバーキャブ。サイズは40パイ。
さらに未対策。もちろんイタリー製である。
さらにさらに、極東の正規輸入物であり、
キョクトウステッカーがサイドに張られているという。
まさにヨダレが出る逸品。
角無し
対策、未対策とは排気ガスの対策の事を言い、
対策品はつのが付いている。略してツノありだ。
ツノありはスペイン製。
どこそこ製などと、言うだけで値打ちが変るのはマニアな
人たちの間だけであるのだが、ウェルはマニアかもしれない。
性能も対策と未対策では少々違い、
未対策はガッツリ感があるのだという。
往年のと呼べるにはパーツ自体のカタチからもこだわらないと
仕上がらない(雰囲気が出ない)ものである。
例えば当時の時代のクルマに当時のモノを着けるという発想。
リプロダクトも増え同じカタチをしていても、何が違って見える
というから本当に不思議なものである。
タコアシ
クーパーの本物であれば、スリーブランチとも呼ばれる熊の手のような形
なのだが、今回はマニフロー製のスモールボアをチョイス。
ウェーバーはただでさえ低速が抜けるゆえ、
エグゾースト側を絞って未燃焼ガスをへらし、低速でも
安定するよう試算する。
さて、この続きは来週にまたアップ致そう。
ココからは、ノスタルジックな世界をご覧頂こう。
ミニ
1071ccのクーパーSだ。
クーパーにも種類があり、さらにSが付くものがある。
かの有名なモンテカルロラリーで3連覇を果たした車両たちは
このクーパーSというシリーズである。
排気量別に言うと 970S 1071S 1275Sと3種類。
普通のクーパーは998なのである。
ミニは皆々、ミニクーパーと言う愛称で親しまれているのだが
ミニのなかにクーパーと言うグレードがある
という事を知らない方も多いはず。
そう、クーパーとは1グレードである。
(ジョン・クーパーがミニを遊びがてらにチューニングした事がきっかけ)
では、ミニのブランド別けで申すと
ライレーエルフ、ウーズレーホーネット、オースチン、モーリス
この4つのブランドネームから発売されていたのである。
もちろん、すべてはBMCという会社の傘下であるのだが。
アミ焼
ラリー仕様にはこういうところが小憎い。
ヘッドライトも通称タイマツがおごられている。
見る人は見るのである。
こんなんもかっこええよ
どうだ、すんごいフォグランプだろう。
ダンロップ製アロイホイール
PAOにはブリジストン製のスーパーラップをおごりたくなるのだが、
ミニにはこのダンロップ製のアロイホイールをおごりたくなる。
リムジン
ミニのリムジンだ。
あんまりの長さゆえ、フロント部がファインダーから飛出てしまった。
とそれぞれの世界があるから面白い。
セオリーによりレストアを施したものもあれば、
独自の路線を行く人もいる。
すべては間違いではなく、人それぞれのオリジナリティである。
このそれぞれのオリジナリティーを持つという事が
一番大切なところだとも思うのだが、勝手な想像であった。
今日はコレまで~
本日の名言
知は愛 愛は知
物を知るには これを愛さなければならない
物を愛するには これを知らなければならない

by西田幾太郎
そういう事ですなぁ。スピードウェル社の座右の銘に
したいものでもあります。
すんばらしい。

大阪府大阪市 Y様 ラシーンMシリーズ納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェルです。
さて、今週はRASHEENの納車が続きますぐぁ~
PAOにお乗りの皆様も、RASHEENの世界をずずいとお楽しみ下され。
今回は大阪府大阪市にお住まいのY様がオーナーとなられた
ラシーンMシリーズをご覧頂くコトになる。
ラシーンちゃんとY氏を激写
記念撮影も決まったところで、独特のカラーリングを身にまとった
ラシーンがお目見えだ。
今回のラシーンの特徴だが、平成8年式の限定車 タイプL
カラーはアクティブレッド ミッション形式は ノークラである。
(ノークラ:オートマチックの総称)
フロントヘッドライトは丸目に置換され、バンパーやホイールキャップ、
さらにはルーフまでもがクラシックミニで採用されている、
ホワイトダイヤモンドという色味でラッカーフィニッシュが施された。
色味というものは非常に難しく、ただただ白色をラッカーフィニッシュする
というコダワリのない車屋さんの考えではない。
微妙な塗料の配合により、さらに味わい深いモノへと変化させ
ラシーンから感じ取れる良さを追求する、そういう引き出しが
スピードウェル社には沢山あるのだ。
まあ簡単に説明すると、
一方は適当な白で仕上げたモノ。
もう一方はこだわった白で仕上げたモノ。
10人中8、9人ぐらいはこだわった白で仕上げたモノが
良い感覚であると思うはずである。
そういう微妙な所の積み重ねにより、モノがそれ以上に
昇華できるのかもしれない。
ウェル60スタンダードレザーシート
ウェル帆布社謹製内装もほぼ外装に近い赤で統一が図られた。
すべてが赤では少し目を傷めるという事で、
側面などはアイボリーで仕上げる事となる。
写真ではご覧いただけなかったが、メーターパネルにも
シートの側面に近い色でラッカーフィニッシュがおごられるという、
Yオーナーの思い入れは非常に深い。
見送りだ。
見送りから撮影。
今回は背面タイヤ一式を取り除き、スムーシングが施される。
こうすることによりRVさが払拭されるからだ。
カスタマイズという言葉にふさわしい仕上げがどんどん施され
Y氏の世界はまだまだつづく。
ホイールキャップもホワイトに!
ホイールキャップには純正仕上げが施されたのだが、
ドアモールのガンメタリック色とホイールの中心のガンメタリック色を
調整しラッカーフィニッシュを施すという、
実に細かな配慮がそこにはあった。
今回のラシーンはオッサン臭い所は皆無であり
スピードウェル社的な形とはまた違った方向性であると
思いきやそこはしっかりノスタルジックな風合いを
醸し出すというコダワリを追求し、
スピードウェルのかほりがプンプン漂う仕上がりに。
オーナーとスピードウェル社がコラボレーションした結果は
いつも面白い方向性であり、それぞれに個性豊かな仕上げが施され
それが、オーナーの至福となるのであろう。
ミラーまでホワイトに!
ドアミラーもホワイトダイヤモンドでラッカーフィニッシュ。
Y氏の世界はまだまだつづく。
今回のラシーン製作にオーナーY氏は本当に長く思案され、
途中の変更なども含めスピードウェルは全力で答えた訳だが、
この後の写真を見て本当に可愛らしいラシーンに仕上がったなと
安堵がスピードウェル社内に広がったのである。
正面からの姿見
上空からの正面姿見だ。
一瞬オモチャかと、思うくらい可愛らしいラシーンに仕上がったではないか!!
ルーフからミラー、グリル、バンパーにかけてホワイトにラッカー
がほどこされたのがこの角度からの撮影で良く解かる。
実に佳き風合いであろう。
しかし、この佳き風合いに至るには様々な小技を出さなければならなかった。
例えばグリルの塗装。
色の切替部分や、ブラックアウトした部分など、細かな彩色部分に注意し
熟練のクラフツマンが手間隙かけて製作をおこなった。
見えない部分が冴えてくる。
スピードウェル臭はそういうところからプンプン漂うのかもしれない。
この度はY様ラシーン納車誠におめでとう御座いました。
可愛らしいおクルマを製作させて頂き、感謝感謝で御座います。
今日はコレまで~。
本日の名言
変化するものが生き残るのである
byダーウィン
そう、動物は常に変化して生き残ってきました。
しかし、人間社会においても、常に変化をし
生き残っていくのだと感じるところで御座います。

兵庫県伊丹市 M様 ラシーントラべラー納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は兵庫県伊丹市からお越しいただき、
はれてRASHEENオーナーとなられたM氏のおクルマ拝見と参ろう。
ラシーントラベラー姿見
さて今回のラシーントラベラーだが、フロントバンパーに加え
リップ部やサイドステップ廻りまでボディーと同色で
ラッカーフィ二ッシュが施されている。
さらに解かる人には見えただろうが、
ローダウンスプリングが内蔵され、車高が落ちたという。
皆様はこの画像をご覧になり解かったで御座ろうか?
解からなかった方はもっと穴があくまでブログを
拝見してほしい。
お次は内装だ。
レゲエ度が高い
今回はレゲエ度が高い内装という事で、ラスタカラーが選択された。
ラスタカラーと言えばレゲエというような風合いであるが、
ラスタカラーの色はジャマイカにとって深い意味があるのだという。
特に、ラスタカラーは黒、赤、黄(金)、緑、この4色のコトを指す。
ウェル的には九谷焼にはまっており、そこで言う吉田屋風である。
まあ訳のわからん事を言っておるのだが、そんな感じ。
M氏の方向性が伺える所である。
60スタンダードレザーシート
後ろ側から覗くと、メーターパネルとシートの色が同化するのが
見て取れるであろう。
真後ろから見るとグリーン一色にもなるという。
製作するにあたり、色々な見所を作るコトも忘れてはならない。
また、一つの遊び心でもあろう。
ラシーンの見送り
見送りだ。
今回はタイヤカバーにまで、ラスタカラーがおごられた。
内装がそこまでくれば、このタイヤカバーこそ
このカタチでなければ不釣合いであろう。
もちろん製作はウェル帆布社謹製。
また、外装が白とガラスが黒という感じではっきりしているため、
背面タイヤステーはピアノブラックでラッカーフィニッシュが
施されている。
なんとも、細かなバランスにも配慮が図られる。
フロントグリルにも細工
フロントグリルには鍍金を施したような仕上げ。
ラシーンの純正のヘッドライトリムと共に輝き、
ゴージャスでもある。
ラシーンにもいろんな世界がある。
ノスタルジックな考えや、アメリカン、ゴージャス、
北欧風、いろんな観点で楽しめるから面白い。
ラシーンエクステリアデザイナーの平林俊一氏は
『ラシーンはキャンバスである』とお話を頂いた。
そう、オーナーがラシーンに自由に思いを描くことが出来る、
本当に面白いクルマなのであろう。
M氏とラシーンをガシャ!
この度はM様ラシーントラベラー納車、誠におめでとう御座います。
末永くお乗り頂けます様、今後共努力致します。
皆も、ラシーンというキャンバスに思いを描いては如何であろうか?
今日はコレまで~。
本日の名言
運はハコブなり 
by安田善次郎
やられました。
運があるとか、運がついているなど、表現致しますが、
運はハコブという漢字で御座います。
そう、自らはこんでこそ、運を生かせるという。
まさに、その通り。

滋賀県大津市 H様 ラシーントラベラー納車おめでとう御座います☆

どんもす。ウェルだどん。(グズラ風)
さて、本日は滋賀県大津市から遠路はるばる何度も
お越し頂き、はれてラシーントラベラーのオーナーとなられた
H氏のおクルマを拝見つかまつろう。
H氏とラシーンガシャ!!
ラシーントラベラーの諸元だが、平成11年式で1500cc。
後期モデルという事になる。
ご存知でない方もおられよう、後期モデルには前期モデルに無い
色がどんどん増えていったのだが、その代償として前期モデルの
色が次々と廃止されている。
ウェル帆布社謹製60レザーシート
今回はスタンダードにウェル帆布社謹製60スタンダードレザーが
あつらわれ、メーターパネル類にはH氏コダワリの
ラッカーフィニッシュが施されたという。
特にメーターパネル類をアップでご覧頂こう。
ラシーンメーターパネル
H氏コダワリのメーターパネルラッカーフィニッシュだ。
カラーが中心だけブラックアウトしているのが伺える。
そう、こうする事によりナビゲーションなども道化された。
個性が露出しCOOLでもある。
ラシーンの正面見送り
背面タイヤステーなどは当時のおもむきを再現するため、
純正カラーで復刻リペイントが施される。
もちろんボデーと同じ高級ウレタン塗料を採用しているため
経年の劣化にもあまり気を使うことはない。
さらに、H氏は背面タイヤカバーにまで細工するという徹底ぶり。
RASHEEN×SPEEDWELL
スピードウェル社ではラシーンの背面タイヤのカバーに
デザインが施されるというサービスが行われているが
SPEEDWELLのロゴまで入れてくれるとはあり難き幸せ。
デザイン案はH氏だ。
写真では解かりづらいのだが、RASHEEN×SPEEDWELLは
ホワイトの文字色で、ラインから下の文字色はシルバーである。
細かな部分にも配慮が施されているから驚きモモの木だ。
RASHEEN斜め見送り
おおっと、ココで見逃すことは無いであろう
アルミホイールのセンターキャップにまで
ボデーと同色にラッカーフィニッシュが入る。
スピードウェル社ではこういう部分には別途費用などは
かからない。
すべては自社で行っているがゆえ、いらぬコストは削減する。
それよりも、オーナーの個性豊かなおクルマをお造りできる
コトこそが、一番大切なのであろう。
クラブハリエのバウムクーヘンだ
またまた、お土産まで頂き、ただただ恐縮で御座る。
H様、この度はラシーントラベラー納車誠におめでとう御座います。
今後共末永くよろしくお願い申し上げます。
今日はコレまで~。
本日の名言
常識とは十八歳までに身につけた
偏見のコレクションのことをいう

byアインシュタイン
アラー偏見のコレクションって、うんまいこと言いますが、
そのような気がします。
常識というくくりは本当にあいまいであり、
国によっても常識が違うでしょう。
まあ、そんな感じかなぁ。

日産パオ 大阪バネ工業と共同開発!!スピードウェル社が究極の足廻り開発の巻。パート2!

どんもす~。ウェルです!
さて、本日は遂にスプリングのパイオニア、
大阪バネ工業とスピードウェルとの共同開発が行われている
日産PAOの大人らしいダウンフォルムのバネの試作をご覧頂く事となる。
今回はモンローのショックアブソーバーの減衰力などをサンプリングし
ショックの特性にあったバネレートに仕上げるという。
なぜかと申せば、昨今ショックアブソーバー交換が
非常に多くなってきており、
装着率で言うと純正品ではなくモンローがダントツであるが為、
モンローにベストセッティングを施すのだという。
もちろん純正のショックに今回製作しているバネをあわせても問題はない。
純正フロントの車高
フロントの車高だ。
純正ではPAOチーフデザイナー古場田良郎氏が
あらゆる条件を想定し前後のバランスを取り車高が決められている
のであるが、発売から20年という歳月が経ち足回りの経年劣化で
大きくバランスが崩れているPAOも見かける。
特にフロントが大きく下がっているのが見受けられる。
(エンジンが重たいからだろう)
フロントは地面から590mmだ
純正では現在、フロントが地面からフェンダーアーチ最上部まで
590mmである。
次に、リヤをご覧頂こう。
純正リヤの車高
リヤの車高だ。
リヤはガソリンタンクや、後部座席に3名乗車できるという
ことにより、フロントよりは少し高めである。
古場田氏によると、2~4名乗車で姿見の良いフォルムになるよう
手が加えられているという。
リヤは地面から640mmだ
フロントとの差は約5cm。
ノーマルスプリングのバネレート(1,5kgf/mm)であれば、
リヤは乗車定員やガソリンの量により大きく上下する事が検討される。
今回の大きなポイントと利点はこうだ。
モンローショックアブソーバーと併用する事により、
バネレートをある程度高く設定が出来る。
そうすれば、乗車定員の増減により車高が大きく変化する事を
抑えれるのだという。
上記の効能のおかげで、駐車している状態でもまずまずの
姿見を実現できるという試算だ。
また今回はショックアブソーバーのストロークを稼ぐ
(乗り心地重視のため)
大きく車高を落とす(ローダウン)せず、PAOの
愛らしいフォルムを引き出すコトに成功しそうだ。
フロント試作バネ
足回りのいろんな部分も新品になり、遂に試作バネがPAOに
おごられた。
リヤ試作バネ
不等ピッチは車高を落とすために使用する。
有効巻き数(ショックを吸収するバネの巻き数)なども計算に入れ、
慎重に開発が進められる。
ココまで深くバネを検視し、試作が繰り広げられているのだから、
必ずびっくらこいてもらえるバネに仕上がるはずだ。
(あくまで試作段階なので『はず。』)
そして、今回はスピードウェル社で組み上げた足回りを
大阪バネ工業のPITに持ち込み、データ取りを行った。
フロントの原寸を測定
試作バネの装着により、フロントの車高が先ほどの状態から2cmも
降下してしまった。
そう、降下するという事はショックのストローク量が減るという事。
もちろん乗り心地は悪くなる。
測定結果はすぐにデータとして保存
そう試作から早々に上手くいくコトは至難の業だ。
ココから煮詰めていく訳だから、悪いところが良く見れて面白い。
寸法測定
そう、ただ地面とフェンダーアーチ最上部だけを測定するのではない。
ショックのストローク量や、バネの接地部、バンプストップラバー
から、すべての測量が行われる。
今回の車高はこうだ。
フロントの車高→地面とフェンダー最上部間 575mm
リヤの車高→地面とフェンダー最上部間 610mm
と言う結果だが、前後とも大きくローダウンしてしまった。
PAOは前のめり気味の車高で、この前のめりをなくしてやると
(フロントとリヤの差をなくし、同じダウン量にする)
車両フロアーは地面に対して平行になり、見栄えが良くなると
一番最初に思っていた。
しかし、これは大きな間違だったのである。
古場田氏が検討されたPAOの本来の車高は
実にPAOのすべてのバランスを計算し、PAOがらしく良く見えるという
素晴らしい秘密が隠されていたのであった。
それは、ボディー(オーバーフェンダー)とタイヤの関係によるもの
も含まれていそうだ。
ジャッキを入れ理想の高さを設定
ジャッキを入れ理想の高さを算出したところ。
ウェルの結論から言うと、フロントとリヤは同じ車高にすると
スピードウェル社的にPAOらしくないという答えが出た。
要するに車体は水平ではなく、前のめり(前傾姿勢)が非常に良いのだ。
しかし、この前のめり度には5mm単位で調整が必要で、
5mm違えば同じPAOと思えないぐらい表情が変るのだという。
まったくシビアである。
そして、今回この5mmに命をかける為、バネのなじみ度や
へたりなども視野にいれ、製作する事になった。
今回は秘密だったのだが、少しだけ車高を見せよう。
まずはフロントの理想
フロントの車高は実は最初と変らない
フロントはダウン量ゼロ。
そう、試作段階であるがダウン量はプラスマイナス0だ。
しかし、落ちたように見えるであろう。
これが魔法である。
次はリヤだ。
リヤの車高は少し落ちた
リヤはバネ定数が上がるため、乗車定員人数を乗せたとしても
純正より大きく車高は下がらないという特性。
それにより最初から少し車高を落とせるのであった。
こうして、前後のバランスが取れた。
では、さらに少しだけご覧頂こう。
本邦初公開、大人的PAO用スプリング。
PAO試作バネの姿見
このバランス。
純正のタイヤサイズが本当に可愛らしく見えるのもうれしい。
おいおい、いろんな角度から見たい!!といわれても
お預けである。
今後の実験もお楽しみあれ!!
また、皆様の意見もお聞きしたいで御座る。
今日はコレまで~。
本日の名言
過去はいいのよ
人間にあるのは今だけだ。

ということですかな。
もっと今を大切に致しましょうぞ。
それが未来につながりましょう。

大阪府吹田市 Y様パオ納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェルです。
今日もやって参りました、ブログのお時間が!!
と言う訳で、今回は大阪府は吹田市からお越頂いた、
Y様がパオをご紹介致そう。
Y様がオーナーのPAOだ
諸元だが1000ccのオートマチック車、天井はキャンバストップ仕様である。
フロントグリル部には純正オプションであった
PF-160というフォグランプにレストレーションが施されおごられた。
濃霧でも視野が確保され快適に走行出来るのだという。
そう、いまいちフォグランプの意味が解からない方もおられよう。
実用的にお伝えすると霧が発生した時に使用するライトなのである。
ランプの黄色い光はより遠くまで明るく道を照らす。
これは実に光の波長と関係があるようだ。
ブレーキランプなどは赤色であるのもまたその関係と同じである。
というのも赤色の光は人間が見える光の中でもっとも波長が長く
遠くからでも確認が出来ると言う。
危険信号にはぴったりな色だ。
赤色の次に波長の長い色が黄色。
そういう光の波長の関係により、ブレーキランプやフォグランプなど
色により大きな意味が御座るのは皆は知っていただろうか。
さて、内装に参ろう。
ウェル60スタンダード仕様
今回はオーナーのコダワリも深く、ダッシュパネルなどは
キャンバストップと同じ茶色で構成されるという。
シートはボデーカラーに合わせ、ブルーとアイボリーだ。
おおっと~ココで見逃さなかった方はPAO通であろう。
コラムやセンタコンソールは!
ステアリングコラムやセンターコンソールがPAOの
ボデー色にペイントを施すというカスタマイズが施された。
いやはや、なぜか新鮮に感じるのだが、
東京モーターショー時には実はハンドルと同じアイボリーのペイントが
施されていたのであった。
今後ステアリングコラムのカスタマイズが流行する気配を感じるのは
ウェルだけであろうか。
ポケットはキャメルのタバコがモチーフ
ポケットにはアイボリーとグリーンでマチ部とベルト部が製作された。
下側はあみあみである。
この部分はオーナーの腕の見せ所。
もうポケットというよりカバン感覚であったほうが良いだろう。
ボッシュPF-160フォグランプ
そう、ドライビングランプと言う物は皆ご存知であろうか。
黄色い物は霧用。
ドライビングランプはライトのレンズ自体にスリット(カット)
などはなく、ヘッドライトの補助用である。
ラリー仕様などはその仕上げが施される訳だが、
まあPAOにラリーは似合わないが、冒険をくすぐる仕上げとしては
また一つではないであろうか。
今後ドライビングランプとやらもお見せ致そう。
夜だけれどもY様とガシャ!!
この度はY様、PAO納車誠におめでとう御座います。
またお土産まで頂、感謝感謝で御座います。
塩けんぴ!
芋のあまみと塩の辛味がなんとも通なものでありました。
次号はラシーンで御座る。
今日はコレまで!
本日の名言
われ以外皆師也
by吉川英治
自分以外は皆々師となるという事でしょうなぁ。
あっぱれ。

日産ラシーンオーナー 武内氏の世界の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、四方山話(よもやま話)と題しまして、今日から
新しいカテゴリーが増える事となった。
第一号はラシーンオーナー武内氏の世界をご覧頂こう。
武内氏のラシーン
今回、スピードウェル社で車検点検を受けるついでに、
フロントのフォグランプを追加。
そう先日ラシーンのフォグをご紹介したのだが、その仕様を少しもじり
武内氏らしい仕上がりを施すという。
当初は向かって左のみ一灯のフォグ追加を狙っていた武内氏だが、
法的にも問題があるという事で、断念。
しかし、今回見事にフォグランプの取り付けが決まったのである。
フォグはもちろん英国レイヨットの70年代の当時モノ。
デッドストックで希少価値の高いDL701だ。
そう、数限りあるデッドストックのフォグランプだけに
オーナーの思い入れが倍増するのは必死。
60スタンダードレザーシート
前回は内装に60スタンダードレザーシートが配置され、メーターパネル類は
シートと同色の艶消しでラッカーフィニッシュが施された。
ラシーンはオーナー一人一人にとってのキャンバス。
いろんな絵を描いてほしいところ。
そして、オーナー色に染まる頃にはもう愛着がふつふつと沸きたち
ドライブするという事こそが喜びに変るであろう。
5馬力アップのステッカーチューン
センスの良いステッカーチューンが、
ラシーンの5馬力アップという性能向上につながる。
一番したにはチェッカーフラッグが!良く見ると内装のフロアマットなどにも
チェッカーフラッグ柄がおごられていた。
何気ないところに武内氏の配慮が施されているからセンスが良い。
ボンネットにブラジャー
ボンネットブラジャー、略してボンブラは高速走行時や
長距離ドライブ、山道などを走行する時のみ取り付けが許される。
そう、あくまでもお洒落ではなく実用的なスピードウェル社のオリジナル。
前方車両からの飛び石や、虫などから車両を守るという優れもの。
武内氏とウェルの趣向が合致しラシーンに装着されたという逸品だ。
普段は取り外されトランクに収納されているのだから、
着けたり外したりとアナログ感が非常に面白いものである。
ボンネットブラジャー
装着されたら、ごちゃごちゃ感がたまらなくかっこよい。
そういうイメージもラシーンはOKなのであろう。
1031号
後方には先輩のPAOが鎮座している。
現代の車と違い機能的なパーツが組み込まれたクルマには
クルマとしての価値以上のものがあるような気がする。
バンパーには1031というステッカーがアピールされているが
武内氏の奥様の名前『トミー』であったという逸話があり
この話は非常に深く、今回は割愛するが
1031のマークが着いたときから奥様も
このラシーンに愛着が沸いてきたという。
人それぞれ、思い思いに乗るクルマ。
しかし、ただ移動の手段ではなく、道具として、
相棒として、宝物として喜びを感じれるモノであってほしい。
今日は武内氏の世界をご覧頂いた。
次回は誰の世界を覗こうか。
覗いてほしい方も募集しておりますぞ!!
今日はコレまで~。
本日の名言
わかるということは
知ることではなく
身に染みるということだ

by 柳井正
おお~深い。
身に染みるくらい思ったコトがあるであろうか。
わかった、などと簡単にすましてはいるけれども、
それはわかってはいないということであろう。
物事とは非常に深いものでありそうだ。

5ZIGENと共同開発!日産PAO&Be-1用 マフラー開発終盤の巻!!

どんもす~。ウェルです!
さて、二夜連続となったマフラーの話題だが、
今日ご覧頂くマフラーは最終の調整を施したプロトタイプだ。
当初の計画通り、完全に純正交換仕様として製作が進められてきたが
遂に本日ベールを脱ぐコトになる。
第3号試作機
昨日の終わり頃、ご覧頂いた3号機である。
マフラーのタイコ部左をよくよく見るとマフラー取付けステーが
見えるのが伺える。
気になるステーだ。
昨日まではこのステーが鎮座していたのであった。
しかしながら、吊り下げゴムからマフラーのタイコまでのステーが長く、
もっと短くすればさらに剛性も上がり、見栄えも良くなるという考えにより
昨日5ZIGENの矢野氏とミーティングが急遽開かれた。
そして、本日ウェルが下手なりに製図した案を製品にして頂いたのである。
上がA案、下がB案である。
この上の図案を元に剛性やら見栄えを追求し
出来上がったステーがこれだ。
左側マフラー取付けステーだ。
これが待ちに待ったステーだ。
ステーにナットまで溶接が施され、純正のマフラーと同じ方法での取付けを
可能とした。プロダクト的には一番良い結果であるのには間違いない。
なぜならば純正交換仕様とスピードウェル社では位置づけているのであるからだ。
しかしながら、12時、もとい、一時は断念をも考えていたウェルであった。
せっかく製作するのであれば、スピードウェル社的に
自信を持って皆に提供出来、喜んで頂かなくてはならない。
マフラー出口は外カールにし、サイレンサーにはベルトを巻付け、
角度も純正さながらに調整を施すという試作に試作を重ね
往年と言える仕上がりを追求しココまで来たのだから、
最後までコダワリを通すしかなかったのである。
下からの模様
そう、ステーはマフラーとボディー側吊りゴムを最短距離で繋ぐと言う。
さらに、ステーは二枚重ねを採用。
これだけでも剛性面では3号機より飛躍的に上昇。
申し分ない仕上がりにスピードウェル社はどよめく。
それでは本邦初公開、ECOステンマフラーの姿見をご覧頂こう。
ECOステンマフラー 左側
ECOステンマフラー 右側
ECOステンマフラー 下側
すべてにバランスが取られまとまった仕上がりに。
このプロトタイプを元にオールステンレスで製作され発売する所存。
次回は、マフラーの音量とトルク&馬力&燃費測定を随時ご覧頂くコトになる。
往年の名機となるか?!乞うご期待。
今日はコレまで~。
本日の名言
人間にとって その人生は作品である 
by司馬遼太郎
恐れ入ります。良い作品を残すため、皆々頑張りましょう!!

5ZIGENと共同開発!日産PAO&Be-1用 マフラー開発苦悩の巻!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は5ZIGENと共同で開発しているBe-1&PAO用
ステンレスマフラーの開発の道のりをご紹介致そう。
8月下旬から始まったこのマフラープロジェクトはすでに
一ヶ月を要し、新たな段階に突入。
すべてはBe-1&PAOの本来から持つ素晴らしいところを
失わない仕上げを施す(純正交換品としての品格を求める)
という開発コンセプトの元、試作実験が進められてきた訳だが、
この一ヶ月でいろんな壁にぶち当たったのであった。
まずは軌跡をご覧頂く事に致そう。
1号機
初の試作機としてパオに搭載されたスピードウェル監修ステンレスマフラーだ。
走行テストではかなりの実力を発揮し、低速でのトルクの増大と
加速性の向上で十二分に体感が出来る仕上がりに。
音量も純正と全く同じ85dbに抑えられ、タイコの容積が若干
大きくなったがゆえに低音が太く大人らしい音が追及された。
しかし、一定回転で内部で共鳴が起こりタイコを造り替えるコトとる。
2号機
試作2号機だ。
1号機と違う点は大きくはタイコの中身。
共鳴を抑え、低回転から高回転までスムーズな加速&音質を向上する。
2号機はそれに加え、クルマに対して垂直に向けていたタイコを
PAOのボディーの弧にあわせ、外側に振られた。
さらにマフラーの取付けステーをタイコの中心部から
端に移すという処理が施されるコトとなる。
これによりタイコはPAOの純正のタイコと同じ向きになり、
取付けステーの車両後方からの見栄えも良くなったであろう。
なぜ取付けステーの位置を変えたかと申せば、マフラーを後ろから覗き込んだ時、
鉄棒が純正の吊りゴムに吊られているのがよく解かり、
いかにも現代風のマフラーというような雰囲気で見る人に伝わり、
それがスピードウェル社的に受け入れられなかったのだ。
その点を改良を施した2号機のマフラー取付けステーは後ろから覗き込んだ時には
見えなくなったものの、写真でも解かるように下から覗けば
その異様な取り回しが確認出来るのである。
プロダクト的な感覚からは往年の名機と呼ばれるにはまだまだ遠き道のり。
そして、マフラー取付けステーの変更が加わる事となった。
3号機
遂に3号機が10月1日に完成。
昨日の事である。
鉄棒での吊り下げを廃止し、マフラーにステンレス製のベルトを巻き、
さらにベルトに対しステンレスの板にナットを溶接加工を施し
純正に非常に近い取付けステーが完成した。
車両側への取付けも純正ボルトで吊りゴムに留めるという
まさに純正と同じ取付け方法を採用する。
これがスピードウェル社のコダワリだ。
マフラー姿見
ベルトというギミックがPAOのその佳き感覚と調和する。
プロダクト感が一層際立ち、持つという喜びが沸々と沸いてくるであろう。
ココまで追求出来たのは、間違いなく5ZIGENのクラフツマンシップがあっての事。
矢野氏とエンジニアの方々には難しいお願いばかり聞いて頂き、ただただ脱帽である。
マフラーバンドが名機になる証
横からの撮影だ。
わざわざベルトでマフラーを固定するというコダワリの一つは
往年の仕上がりに。
もう一つは耐久性が上げられる。
そう、取付けステーをタイコに直接溶接し、取付けるようであれば
経年の使用から溶接部付近にクラックが入りそこから排気漏れを
起こす可能性がある、と5ZIGENからの忠告が入る。
そういう意味ではこのマフラーベルトを使用する事により
コストは掛かるが使用耐久年数は他に群を抜くのであった。
まさしく名機と呼べる風格と耐使用年数の向上が
一石で鳥を2羽落とせる。俗に言う『一石二鳥』なのである。
1号機
↑もう一度1号機をご覧頂きたい。
取付けステーが今となってはなんとも無様。
この取付けステーがこうなる。
向かって左ステー
向かって右ステー
ボディー側への取付けは純正のボルトをそのまま使用し、
純正と全く同じ感覚なのである。
しかし、この3号機でも事件が起こった。
3号機の後ろからの姿見
皆様、よくよくマフラーをご覧頂きたい。
左の取付けステーが、丸見えではないか!!
ウェルもこれで良いと思い製作にGOを出したのだが、
PAOチーフデザイナー古場田氏の名言が頭を過ぎった。
『デザインは性能である』
そして、今朝早速に図案を描き5ZIGENにFAXを送り
取付けステーのデザインを変更が入る。
本当にどたばた騒ぎだ。
上がA案。下がB案。
上がA案。下がB案である。
先ほど5ZIGENに駆けつけ、5ZIGEN矢野氏とミーティングが行われ
そして、答えが出た。
ステーが競合している
先ほどのB案がおおむね採用されるコトとなり、
ステーの入替えが明日行われる。
上の写真でご覧いただけるように、下のステーは廃止され
上のステーをベルトに溶接。さらにステーが2枚重ねになり補強されると言う。
ステーが2枚重ねになるところがまたプロダクト感が向上する瞬間であるから
この模様はまた速報として明日ご覧頂く事となり乞うご期待である。
今回は、マフラーの性能と、見た目を両立していく様を
ご覧頂けたとおもうのだが、小さなことから
試行錯誤しスピードウェルの製品は生まれるという。
コダワリが魂でもある。
もちろん出来上がれば、姿見だけでもお茶碗3杯はご飯が食べられる
ことであろう。
3杯が面倒臭い人には
昔話盛だ。
これでよかろう。
すべったところで今日はコレまで~。
本日の名言
古いものの中にこそ
新しい技術の答えがある

by岩野平三郎
そう、こうしてこのマフラーを製作出来るのも
古いものを見つめなおし、新しい技術の答えが出たからでもあった。
古いものとは言葉があまり良くは無いが、現在のモノ造りが
あまりにもコストや合理性により、
楽しめなくなってきているのも確。
本当に良い物という観点が無いような気さえ起こる昨今である。

-速報-大阪バネ工業と共同開発!!日産PAO用 乗り心地と姿見にこだわったスプリングの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、今日は速報という事で日産PAO用のスプリングをご覧頂くことになる
のだが、なぜスプリングを開発しているのか、と言うところを
掘り下げてご覧頂こう。
ノーマルのスプリング時
これがノーマルのスプリング時の現在のPAOの格好だ。
フロントとリアを良く見れば解かるように、
車高の落ち込み具合が大きく前のめりしているのが良く解かるであろう。
その差(フェンダーでの測定)6cm。
これは大きな誤差だ。
もちろん経年劣化ゆえスプリングも経たり、エンジンなど重たい物が乗っかっている
フロントが下がるのはいざ仕方が無いところ。
しかし、これでは姿見(すがたみ)があまり良くないという事で、
今回スピードウェル社はスプリングのパイオニア、大阪バネ工業と
共同でスプリングを開発しているという。
プロトタイプ
遂に試作が完成した。
このスプリングのデータは極秘であるためお教えはできないのだが、
実はPAOで良く交換されるモンロー製のショックアブソーバーに
一番相性が良いよう設計を施しているのだ。
そう、ショックが経たりモンローに交換はするけれど、
スプリングは純正のままであれば、実は減衰力のほうが
勝ってしまい、ゴツゴツした乗り心地が生まれてしまう。
フロントスプリング
色がまた宜しかろう。
なんてったって黒でっせ。
本当に玄人好みかもしれないのだが、ウェルのオヤジ度がばれる瞬間でもある。
いやいや、この色の答えはただ玄人好みであるというわけではないのだ。
実は、PAOのインナーフェンダー(タイヤハウス)は
黒で塗装、または黒色の樹脂パーツで覆われているのであった。
普通であればこういう部分はボデーと同じ色になったり
中途半端な色がかけられているのである。
実は、PAOチーフデザイナー古場田良郎氏がわざわざ
この部分をブラックにペイントして生産するように指示されたのであった!
古場田氏から伺った話なのだが、デザイナーはあくまで
デザインを企画するだけであって、本来こういう部分まで
設計や指示する事などほとんど無いという。
しかし、古場田氏は違った。
それほど古場田氏が情熱を込めた部分に他の色を入れる余地などなかった。
そういったほうが早い話なのだが。
こういうデザイナーのコダワリをスピードウェルは主張する。
リヤスプリングだ
これが試行錯誤されたリヤのスプリングだ。
そう、一般的な不等ピッチの形状ではない。
乗り心地や走破性、モンローショックアブソーバーとの相互性の
向上を狙い、あらたなスプリングが出来上がったのである。
車両に取り付け試験を繰り返し、製品となるにはまだ時間はかかりそうだが、
その模様は随時アップしていく所存。
乞うご期待あれ。
今日はコレまで~。
本日の名言
昨日の我に飽きたり 
by森川許六
うぉー言ってみたいことばではありますが、
こういう気持ちが成長を促すのでも有りましょう。