日産RASHEEN ローダウンスプリングを装着するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日のお題だがラシーンのローダウンスプリングを
装着するというお話である。
まずローダウンとは一体何ぞやと申せば、クルマの車高を
下げるコトを言う。
まあ男性であれば皆周知して頂いているだろうが、女性にも優しい
ブログを目指しており、簡単に説明はさせて頂き候。
ローダウンスプリング
スピードウェル社がオススメする『エスペリア製』ローダウンスプリングである。
なぜこのローダウンスプリングをオススメするかと申せば、
ラシーン用のローダウンスプリングを色々と試したのだが、
乗り心地が良く、低い位置まで落ちるものは
このスプリングを出し抜き右に出る物は無い。
そして走行性や乗り心地などを総合的に判断し
確実に信頼できるスプリングであるからに他ならないのである。
スピードウェル社ではラシーンのローダウンといえばこの
エスペリア製スプリングが選ばれるのであった。
※『スピードウェル社では現在PAO用で本気で拘ったスプリングを開発。
本来のカタチ(あくまでも純正)の延長線上で勝負するのがウェルの流儀である。
大幅なローダウンは純正の状態から大きくデフォルメされるという観点から、
スピードウェル社ではローダウン用スプリングは製作していない。』

ノーマルの足回りだ。
ラシーン純正はフロント、リヤ共にかなりの車高が保たれているが、
純正のばねレートはけっこう低め。
しかしその分スプリング自体の自由長が非常に長くし高い車高を保っている為、
走行時の跳ね返りが若干気になるところではある。

スプリングコンプレッサーを使いノーマルのばねを
ショックアブソーバーから取外す。
大きな力がスプリングコンプレッサーには掛かるゆえ、
DIYでされる場合は非常に注意が必要なところだ。
特に安価なスプリングコンプレッサーを使用する場合
破損し、スプリングがあさっての方向に飛んでゆき
大変な自体に陥る場合がある為、本当に気をつけて頂きたいのである。

エスペリア製ローダウンスプリングを取り付ける。
このスプリングは自由長がぎりぎりの世界で縮められている為、
大きくローダウンするコトが可能である。
スプリングに詳しい方がご覧になられれば、
良く理解して頂けるだろうが、良く見れば不等ピッチ部を沢山とらず
自由長をぎりぎりのラインで短くし落とし込むゆえ、
乗り心地を(左右)良くするバネ長が沢山取れるのだ。
スプリングは構造を見るとある程度その特性も見分けるコトが可能なゆえ
スピードウェル社と大阪バネ工業とのコラボレーションで生まれた
PAO用スプリングのお披露目の機会にまた詳しくご紹介致す。

フロントストラットだ。
※ストラットとはこの場合『スプリングとショックアブソーバーを
組み込んだ状態を指す。』
不等ピッチ部が解かりやすい写真だ。
※『スプリングの一番上のピッチが他に比べて狭い所の事を指す。』
車両重量がかかると、この不等ピッチ部が完全にぺたっと
へしゃげることにより、車高が下がる仕組みだ。
今回は本当に簡単に説明したが、スプリングの性質とはもっと複雑である。
車体のロールセンターの位置、バネ自由長、ばねレート、線径、ピッチなど
追求する乗り心地や車高などを可能とするためすべてに
調整が施され一つのスプリングが出来上がるのだから。
では、ローダウン後のラシーンの姿見をご覧頂くコトに致そう!

これがローダウン後ラシーンの姿見だ。
フロント、リヤ共に約5cmほどシャコタンが施されている。
エスペリア製は他製品とは異なり、前後のバランスの良さが最高だ。

フロントのダウン量はこれぐらい。

リヤのダウン量はこれぐらいだ。

横後ろ姿見。
前後のバランスは最良であり、見る目を奪うだろう。
本日はラシーンのローダウンをご覧頂いたが、DIYでは
あまりオススメは出来ない。
足回りと言う事もあり、きっちりとしたPROに頼んで
施工してもらうことが肝要であろう。
今日はコレまで~。
本日の名言
想像を熱心に追求
by梶井基次郎
この言葉は本当にたまりません。
皆様も明日、ウェルと共に想像を追求致しましょう。

京都府京都市F様 ラシーントラベラー納車おめでとう御座います☆

どんもずら。ウェルずらぁ。(里中風)
さて本日は京都市からお越し頂き、はれてラシーントラベラー
オーナーとなられたF様の愛車を拝見する事に致そう。
ラシーントラベラー
ラシーントラベラーだ。
諸元は平成8年式 1500cc 日産グレードで
タイプ3として販売されたモノ。
タイプ3といえば外観で目を惹くモノはサンルーフであろう。
前回でもご紹介したこのサンルーフ、水漏れなどの心配は
構造上全く心配する必要は無いだろう。
もし、漏れるとすればサンルーフ前側の風防を留めている
ボルト穴のパッキンが緩みそこから水漏れを起こす可能性はある。
しかし、この場合も単純にパッキンを交換すれば止るゆえ、
大きな問題に発展する可能性は皆無に等しい。
ラシーントラベラー内装
内装へ移ろう。
今回のモデルではウッドパネルが標準で装備されている。
このパネル、色々と他社でもペイントによる仕上げなども
出回っているようだが、仕上がり感はこのモデルを上回る
コトは出来ないようだ。
スピードウェル社では当時モノを追及し、今後も皆様にご提供する。
ウェル帆布社謹製レザー
ウェル帆布謹製60レザーシートはオーナーが悩みになやんで、
知人が決定したというごり押しの逸品。
オーナーだけでなく、皆で決めるというのも面白い発想であった。
レザーシート背面ポケット
背面ポケットである。
ラシーン用背面ポケットは標準であれば、トップカバーとベルトは
付属しない。だが、オーナーの好みや仕上げなどの方向性で
取り付けるコトも可能なのである。
もちろんトップカバーやベルトの色といった細かな部分まで
カラーは200色以上から選択が可能なゆえ、是非とも拘って欲しい。
サイドステップ
サイドステップにはラシーン当時オプションのパネルが装着。
販売当時のオプションパーツなどは現在生産が
されてない為、貴重な逸品であることに間違いはないようだ。
後ろ正面姿見
後ろ正面姿見をご覧頂こう。
今回の背面タイヤステーはスモークガラスと同様、ブラックで
ラッカーフィニッシュが施された。
さらに、オーナーの思いをタイヤカバーに熱く描くという。
背面タイヤカバー
タイヤカバーだ。
デザインは全てオーナー側にお任せであり、
まさしくラシーンの最終の仕上げでもある。
今回のデザインは今までに製作させて頂いた中でも、
もっとも複雑ゆえ、非常に製作には気を使ったが、
出来上がれば非常に良いモノとなった。
この度はF様、ラシーントラベラー納車誠におめでとう御座いました。
そして、このF様だが、ベーシストの天野SHOさんの付き人を
なされているのである。
SHO AMANO
緊急告知であったが、本日大阪の音屋景気屋でサンデーナイトライブが行われる。
SHOさんといえばベースで弾き語る非常に人気のアーティストである。
F様とラシーンもきっと音楽活動で活躍しているに違いないであろう。
sukezyu-ru
SHOさんの4月5月のスケジュールだ。

4月29日にはDOVE CHARITY LIVE Vol.8も開催され
この収益金はすべて世界の子供達のために寄付されるのだという。
なんとも、見習いたいものである。
場所は神戸市中央区波止場町にある上屋劇場。
www.sho-amano.com/へアクセス頂ければ今後の活動なども
掲載されているゆえ見逃せない。
たしか、SHOさんもこのラシーンの内装色をゴリ押しした
一人であったであろう。(冗談)
今日はコレまで~。
本日の名言
人間は働きすぎてだめになるより、
休みすぎてサビ付き、だめになる方がずっと多い

byカーネル・サンダース
つまりはそういうことでありましょう。
今の日本人に言える言葉ではないでしょうか?
週休2日なんてうれしいですが、
そんなに休んで景気などよくなるわけがありません。
だいたい、学生が週休2日って、ゆとり教育という
馬鹿げた発想はどうなったのでしょうか?

日産RASHEEN サンルーフの走行中のカタカタ音を修理するの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日からまたちっちゃいエにもどりましたウェルです。
本日はラシーンのサンルーフ車両(タイプ3)モデルのゴムパッキンを
交換するという作業をご覧頂く。
なぜ、今回このゴムパッキンを交換するのかと申せば、
走行中にサンルーフのガラス面が風圧『カルマン渦』により上下運動が
繰り返され、ガラス面を支持しているステー端部でガタガタと音を
発するのを抑制する為なのだが、ではご覧あれ。
ラシーンのサンルーフだ
ラシーンのサンルーフを上空から撮影。
このサンルーフだが、構造が家の屋根瓦のような感じ
(上から覆い被さる)コトにより
雨漏りがする、と言う事はほぼ無いに等しいのである。
また、面白い話だが、ラシーンのルーフレールの背が高いのは
実はこのサンルーフ仕様を作る上で必要不可欠な寸法であったと
言う事だ。ラシーンエクステリアデザイナー 『平林俊一氏 談』
もしサンルーフ仕様が無ければ、幾分は背が低い
ルーフレールになった可能性があるのだ。
そこは今となってはラシーンの一つのチャーミングポイントでもある。
ガラスを取外す
ゴムモールはガラスの下側にもぐりこんでおり、
ガラス前面のみステーから取外さなければならない。
写真でも解かるが、10mmのナット左右2箇所ずつ留まっているだけである。

ゴムモールを引っ張り上げた様子。
非常に簡単に見えるが、非常に簡単である。
しかし、最初に外すきっかけを作る時には大きな力が必要だ。
新旧ゴムパッキン
左が旧ゴムパッキン。右が新ゴムパッキンである。
新品の価格は7,760円。日産がまだ作り続けているからまだまだ安心だ。
写真を良くご覧頂ければ推測できるのだが、
左側の旧ゴムパッキンは横方向にぺしゃんこにへしゃげており、
ガラスに対しての上に押す弾力が激減しているのである。
おおむね10年を迎えるラシーン達。
これからはゴムモールの手入れなども大きく視野にいれ
製作にも取りかからなければならないと感じた瞬間であった。
旧ゴムモールの状態
もっと解かりやすく撮影した一枚。
これは旧ゴムモールが鎮座していた様子である。
では、注目である。ガラスとゴムモールの隙間をご覧頂こう。
寸法で換算するとおおよそ5mmほどの隙間が確認される。
もちろんこの状態でもサンルーフを閉めれば
(サンルーフの全閉状態では、約7mmほど下へスライドし
押さえつけられる様設計されている)
ガラスがゴムモールにきっちり密着するだが、、、
新ゴムモールの状態
これが新ゴムモールが鎮座した状態だ。
すでに、ガラスとゴムモールの隙間をご覧頂いただろうが、
隙間がほとんど無いのである。
つまり、この状態からサンルーフを全閉すれば、7mmくらい
下へガラス面がスライドするゆえ、かなり密閉性が上がるのである。
このことにより、ガラス面がガタガタ上下に動くコトが無くなり
ガタガタ音が無くなるのであった。
と言う事で、今回はサンルーフのゴムパッキンを交換するを
ご覧頂いたわけだが、皆また勉強になったであろう。
さて、本日はさらに告知である。

ラシーントラベラーのオーナー堀川重人氏が映画に出演された!
『夕暮れ』 監督 戸田彬弘
映画の中ではお父さん役をつとめられているという。

平安遷都1300年祭 支援事業でもあるようだ。
現代失われつつある、かつては当然の様に存在した『家族』、
『地域』のつながり。そして、『命』をつなぐという
生物としてもっとも重要な行為を拒否するようになった
現代の新しい家族の在り方を、『花の袋』で俳優の魅力を最大限に
ひきだした新進鋭 戸田彬弘が挑んだ強かな家族の物語である。
詳しくはチーズfilmをご覧頂きたい。
今日はコレまで~。
本日の名言
明日があるさ
by坂本九
そう上をむいて明日があると思い、
楽しく生きて参りましょう。

月刊スピードウェル 4月号発刊 日産ラシーン特集の巻!

どんもす~。ウェルです。
さて本日はやっとこさUPされた月刊スピードウェルの
ラシーン特集のお話だ。
今回は3台同時に進行するゆえ、なかなか見ごたえが有るだろう。
まずは一台目。
ラシーン、ビッグアメリカン
ラシーンの4WD感を引き出せる仕様のフロントグリルが真っ先に目を奪うのだが、
オーナーの会社のマークが☆であり、このマークを背面タイヤカバーにプリントする。
というお話からスピードウェル社でコンセプトが組まれたのであった。
そのコンセプトは『ビッグアメリカン』
ラシーンの素質は多様性であり、イギリスの霧の中からあわられるイメージでも
デンマークあたりの北欧イメージでも、今回のようにアメリカの砂漠をひた走る
イメージでも当てはめるコトが出来るのである。
ラシーンの発売当初の内装はチェック柄であったゆえ、イギリス風の
内装イメージが先行するが、今回はメーターパネルにウッド調パネル
『ウォルナット』=イギリス 
『ナチュラルな白木』=アメリカ(カントリー)
という例えで、ウッドパネルには白木をあつらえた。
内外装のバランスを整えた仕上げがスピードウェル社のセンスでもある。
お次の2台目。

オーナーの独自のセンスとスピードウェル社のコダワリを
熱くコラボレーションしたカタチ。
フロントグリル回りの塗装からオーナー自ら選定。
こういう部分に手を加えて独自性をアピールしても面白いものである。
内外装の色味をとってみても
ダークブルーの車体色と内装色のサイドが絶妙であり
ジョルジェット70レザーシートとの相性は抜群である。
お次に3台目。
旅行ラシーンだ。
こちらもメーターパネルとレザーシートカラーが
最高に決まっている。
コンセプトは探検旅行である。
探検や旅行といってもいろんな方法があり、
今回のコンセプトは主に都会での探検を指す。
このクルマを操って都会を探検してみてはいかがであろうか。
と言う事で、それぞれにそれぞれの作風を施し出来上がったラシーン。
オーナーのそれぞれ思いの中で逸品であることに間違いないようだ。
全ては月刊スピードウェル4月号
に掲載されているゆえ是非ともご覧頂き
次の月刊スピードウェルまで楽しんで頂こう。
今日はコレまで~
本日の名言
真剣に志を立てよう。
生命をかけるほどの思いで志を立てよう。

by松下幸之助
どれほどの人が生命をかけるほどの思いで志を立てているのだろうか。
人間、ただ生きているのではなく、常に何かに向かって達成できんと
努力し続けるコトこそが、将来の夢につながるのでもありましょう。

東京都江東区 S様 PAOアドベント納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウエルです!
さて、本日は東京都江東区から遠路はるばる御来店頂き、
PAOアドベントのオーナーとなられたS様の車両を
御拝見つかまつる。
S氏の愛車だ。
S氏の愛車となったPAO。
話せばながくなるのだが、このPAOが来る前には京商のPAO1/43モデルで
気を紛わせて頂き、この日まで首を長くしてお待ち頂き、はれて納車となった。
フロントフェース
フロントフェース廻りだ。
今回バンパーは純正色を模してラッカーフィニッシュ(セミグロス)
を施したのだが、グリル部は天井(ジャーマントップ張替)のカラーと
同色でラッカーフィニッシュ。
ヘッドライトには通称まつ毛『ヘッドライトピーク』も立付けられ
それぞれにオーナーの思いが添えられる。
こうして楽しめるクルマも今となってはなかなか無いものであろう。
ホイールは純正色へ
ホイールは純正色へラッカーフィニッシュがおごられた。
スピードウエル社では久々となる純正PAOホイール色。
最近ではアイボリー色のホイールが純正色と勘違いされるケースも出ており、
ちゃんと説明しておかないといけない部分でもあるようだ。
『シルバーのセミグロス仕上げが純正ホイールのカラーである。』
ダッシュ張替えが功を奏す
内装はウェル帆布社謹製のダッシュパネル&アンダートレイの張替え
が施された。
アイボリーのPAOにはこれぐらいのしっかりしたトーンで抑えるのが
一つの手でもあるようだ。
しかし、ココまでたどり着くのにオーナーの苦悩の日々が続いたのは
言うまでも無い。
かなかな内装色を決めるには勇気と愛情が必要なようである。
ウェル帆布社謹製60スタンダードデザイン。
ウェル帆布社謹製60スタンダードレザーシートだ。
黄金比を織り交ぜステッチの本数、割り振り、
アールの取り方など、細かな所まで
気を配りデザインした逸品でもある。
現在は一つのスピードウェルの形として定着しているようだ。
『座り心地は常に改善が加えられ、どんどん進化しているのである』
マグノリアクロック
スミス製マグノリアクロックが鎮座した。
この時計はPAOのスピードメーターにあわせ
デフォルメを行い装着が施されている。
詳しい内容はマグノリアクロックがPAO仕様に!!
ご覧頂ければその全容があきらかになる!
お土産まで頂いた!!
お土産まで頂き、誠に恐縮です。
この度はS様、PAOアドベント納車誠におめでとう御座いました。
また、点検もお伺いできればなと思います。
今日はコレまで~。
本日の名言
志高く
By孫正義
さすが、孫さん。彼は30歳で3000億円持つという志を持ち
それを実現するためには、今何をすれば良いのか。
というお話。
志を高く持つことで、今自分が何をすれば良いのかが
解かるだろうし、行動が変るはず。
さすがですなぁ。

兵庫県神戸市 O様 PAOきっどぎゃるそん号納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウエルです!
本日は、前回ご覧頂いた大人の遊びPAOをご覧頂くコトに致そう。
この車両のオーナーO氏はMGやMINIを乗り継ぎ、
今回その独自のセンスをPAOに投入し、ウエルの頭の中の
引き出しをひっくり返して途轍もないPAOの製作が開始されたのであった。
『大人の遊び』
神戸税関前でのスナップだ
今回はオーナーO氏の心に描くPAOをそのままカタチにすべく
入念に調整を施し、手間隙掛けて製作が行われた。
ベース車両にはアクアグレイ色のキャンバストップATを使用。
オーナー曰く『PAOの冒険というコンセプトは前オーナーで終わった。』
ということで、天井に付くルーフレールのスムーシング化。
このデフォルメにより、すくなからず高貴な印象をかよわせるコトとなる。
そして、外装はブルーグレイで内装はアイボリーでラッカーフィニッシュが
施され、内外装をスパっと割り切り、英国のコーチビルダーさながらの
仕上げを試みたのであった。
まさに世界でたった一台のオリジナルカーの製作。
なんと、その工期は約6ヶ月。

ルーフレールが取外されると天井はおおむねPAOのプロトタイプのカタチとなる。
見栄え的にはキャンバストップ前方の風防が無くなり
すっきりとした印象だ。

内装へ参ろう。
ハンドルやミラーなどはオーナー自らが選定。
特にこのモトリタハンドルのウッド『グリップ部』などはオーナーが
さらにニス加工を施し、愛着のある仕上がりとなった。
ウェル帆布社もその思いをさらに彷彿とさせるべく、
ダッシュパネル、アンダートレイ、そして、フロアーカーペットでさえ
カラーをあわせるべく張替を行うのだという。

オーディオでは、初の登場であるWellSonic(スピードウェルブランド)が
クラリオンのDUB275MPをカスタマイズ。
より車両に馴染む様、オーディオ上部のエアコンパネルにあわせ
オーディオを細かく分解しラッカーフィニッシュを施すという。
こういう小さな作業から、すべてはカタチ作られてゆくのを
スピードウエル社は知っている。
※写真ではオーディオボックスサイドのビスは無加工だが、後に
アイボリーできっちりペイントが施されている。

このPAOは日本初フロアーカーペット張替え車両になったであろう。
昔はこのような生地は日本でも作られていたのだが、
現在は市場では中国などの地域で安価で製作されているカーペット生地しか流通せず、
なんともその生地自体の織り方やカラーなど安価以外に何のセンスもないゆえ
わざわざ値は張るがアメリカから輸入したモノ。
カラーバリエーションがあり、今後はウェル帆布社製品の
定番商品となるコトが決定しそうだ。

室内灯やバックミラーの位置など旧き佳きクルマの時代を彷彿とさせる。
※室内灯は後に鍍金が強すぎる為、オーナー自ら鍍金部にアイボリーに
ペイントが施されている。

CピラーにはこれまたPAO日本初の荷室用室内灯がおごられた。
この荷室用室内灯だが、オーナーが以前所有していた
ポールスミスミニにも取り付けされていたのだという。

夜分に灯された室内のあたたかさを求めPAOにも献上。
電源スイッチはなんとキャンバストップスイッチ斜め上部に奉納され
操作性は向上している。

車内外装には至る箇所に鍍金パーツがアクセントで取り入れられ、
英国で例えるならば貴族階級のみ許される仕様といったところ。
この車両は前回の月刊スピードウェルにも
掲載されているゆえ拝見されていない方は
一度は拝んでみてほしい。
O様この度はPAOきっどぎゃるそん号納車おめでとう御座いました☆

またお土産まで頂き恐悦至極に存じます。
これからも日本のコーチビルダーを目指し精進致します。
今日はコレまで~。
本日の名言
どんなに悔いても過去は変わらない。
どれほど心配したところで未来も
どうなるものでもない。
いま、現在に最善を尽くすことである。

by松下幸之助
そう、今を最善に尽くす事が、未来へもつながり
結果過去を悔いるコトが無くなるはず。
連鎖ですなぁ。

Be-1&PAOチーフデザイナー 古場田良郎氏の世界の巻!

どんもす~。ウェルです。
本日は前回速報でお騒がせした本編をご覧頂くコトに致そう。
PAOSIDEだ
PAOSIDEだ!
『パオサイドは、パオイストの新しい必需品です。PAOにすっかり惚れ込んで、
生活まるごとPAOで固めてやろうじゃないの、というパオイストの必須アイテム
といえます。ウェアーから小物まで、すべてが冒険仕様の元気グッズです。』
以上 PIKE FACTORY JORNAL 抜粋
と言う事で、のっけから飛ばして参りますが、これはPAOのブランド
PAOSIDEから発売された自転車なのであった!!
PAOSIDE自転車だ
PAO自転車 古場田良郎氏所蔵
デザインはもちろん古場田氏の息がかかり、ちゃんとリブなどの形状まで
チェーンケースに刻まれている。
これはPAO乗りであればゲットしたいアイテムになること間違いないだろう。
20年以上も経つこの自転車だが、いまだ古場田氏が愛用しているというから
皆々本当に脱帽である。
と言う事で、今回はスピードウエル社でPAOの補修とあわせて、
このPAO自転車をレストアするコトになった。
本日はこの自転車のお話はコレまでだが、以降
自転車の特集も組むコトに致そう。
さて、本日のお題だが、Be-1&PAOのココだけのお話と
古場田良郎氏の世界を今からご覧頂くコトになる。

『PAOには、はずしてはいけない色やカタチの法則があるのです。』
古場田良郎 談
今回はPAOのはずしてはいけない色やカタチの法則を伝授して頂く為、
古場田デザインスタジオでお勉強会である。
ウェル帆布社が持つ合革レザーの色見本調を全て持参し、
一から色の説明を頂くのだが、これがまたなかなか難航を呈するのであった。
まず、PAOの本当のコンセプトを理解する所から始まり、
その上で使う色や、カタチなどをお勉強させて頂いた。
PAOのコンセプトに冒険、探検という言葉がある。
簡単なイメージで例えるならばインディージョーンズだったり、
カバンであればハンティングワールドのような感じ。
あくまでもレトロやノスタルジックが先行する感覚ではないコトが伺える。
先に答えを申すが、
現在、一般的にPAOを見ているレトロ目線は
実はずれているというコトになるのである。

こういう風なものをPAOに取り入れれば実は似合うんですよ。
と言う事で、出てきたのは素材感のある繊維質のもの。
竹や籐という素材である。
素材感を基にイメージで言いかえれば南米あたりであると言う。
そう、スピードウエル社のカタチとしてデザインしている
50、60デザインなどは英国調を基調としており、
この南米あたりのような素材の感覚はなかったのである。
今回のお勉強の中で本当にPAOの謎を一歩解明できた瞬間であった。
そして、

こういうモノをトノカバーの上にぽんとおいても似合うでしょ。
ほらほら、PAOらしいかほりがしてきたではないか!
より素材感を追求するならこういったモノを配置して楽しむコトが
PAOにとってお似合いでもある。
これで、皆も本来のPAOの姿に一歩近づけたであろう。
しかし発売から20年以上の歳月が過ぎ、
いろんな意味でPAOが多様化し、
近年流行ったカフェや雑貨などのミッドセンチュリーデザインと合わさり
良く耳にするノスタルジックやら、レトロといった言葉で
現在では一般的には表現されているのである。
今回は皆にとっても本当にPAOの真髄を少しは納得して頂けたはずだ。
さて、PAOのお話はさらにGWに何かが起こる!?と言う事で
乞うご期待だ。
次にBe-1の色のお勉強。

なんと、これもお宝。Be-1の塗色見本である。
古場田氏によると、クルマの色は空の色が移り込むから
空の色と合わさる時の色を想定して造らなければならないのだという。
面白いのは、ただ色だけを見れば
なんとも綺麗な色とは言い辛いのであることだ。

本邦初公開!!Be-1の塗色見本の全てだ!
左から、パンプキンイエロー(なんきんの黄色)
トマトレッド(トマトの赤)
オニオンホワイト(たまねぎの白)
ハイドレンジアブルー(あじさいの青)である。
すべてが、これを元にBe-1の塗装が決まった訳であり、
この色見本を持ち続けている古場田氏にまたまた脱帽だ。
それほど、デザイナーが拘ったクルマだというコトも忘れないで欲しい。
と言う事で、色のお話はまだまだ尽きないのだが、
それでは現在の古場田氏の世界をご覧頂く。

『The Japanese Watch』
3月28日から4月3日まで
限定生産 九谷焼・山中塗腕時計2010モデル(限定80個)の
石川県九谷焼美術館の茶室にて発表展示会が行われた。

Be-1&PAOチーフデザイナー古場田氏は
日産自動車デザイン本部在籍中は、数々の量産車のデザイン、
同社CIデザインシステム導入プロジェクトを始め
各種先行開発および限定生産車「Be-1」「PAO」「FIGARO」の商品企画、
デザインを手掛けパイクカー(高感度商品)戦略の基礎を築く。
現在、企業イメージの形成や企業、各種団体、地域などの活性化に向け、
情報と情緒をもとに、モノ本来の基盤を高めながら商品価値形成を行い、
ヒトとモノと社会の良い関係をカタチづくるためのさまざまなデザイン活動
(コーディネート、ディレクション、プロデュース)を行っているのだ。

コンセプトは『身に着ける美術工芸品。』
そう、この時計の文字盤は加賀の陶工、蒔絵師が絵を描き、
時計のケースは古場田氏がデザインを手掛けている。

九谷焼時計だ。山本長左 作

山中漆時計である。針谷祐之 作
『一品主義』『高品質の手作り』『作家の顔が見えるものづくり』
というこだわりが、最高である。
皆々今日はモノのコンセプト『概念』というものをすこしは
肌で感じては頂けたであろうか?
造る側の考えと受け留める側の感覚は必ずしも一致することは
ないにせよ、Be-1、PAOの考えはなみなみならぬ考えの基に
成り立っていると言う事を少しでも感じてもらえれば本日はOK。
そして、これからもっと誇りをもって乗ってもらいたいものだ。
今日の番外編

なんと、Be-1自転車も存在した。
今持っている人は変人だ。
それくらいレアーな自転車であることに間違いはない。

トップでご紹介したPAOの自転車だ。
これも、古場田氏が切りぬいてファイリングしているというのだから、
全員で脱帽!!
今日はコレまで~。
本日の名言
あきらめない限り
夢は続く

夢とはそういうものかもしれませんなぁ。
皆様もまだまだあきらめるの早いですぞ!!
ウエルもあきらめません。

大人の遊び!PAOで遊ぶの巻!!

どんもす~。ウエルです~。
さて本日は『大人の遊び』と題して、PAOで楽しく遊ぼうという
企画が昨年9月末に組まれ、その始まりをご覧頂こう。
大人の遊び
大人の遊びを遂行されているお三方だ。
左からpapa氏、中央は大阪のオッサン氏、そして右が
今回の主役であられる、きっどぎゃるそん氏である。
お三方とも大のクルマ好きであり、どうにかPAOを
自分らしいカタチにしようと、カスタマイズを施している。
これが『大人の遊び』の起源なのである。
きっどぎゃるそん号
きっどぎゃるそん号である。
めでたくスピードウエル社の寿マークが上げらているが、
これから、このPAOがどのように変化するかが楽しみだ。
純正の内装
純正の内装風景。
ハンドルカバーがいささかモサイ。
ということで、このPAOこれからがどえらいことになるのであった。
ルーフレールが取外される
ルーフレールが取外され、スムーシングが行われる。
天井の肩の部分は非常に力がかかりやすい部分であり、
少し厚めの鉄板で板金するコトとなった。
板金が完成
こうしてPAOのカタチに板金が行われ、ロウ付けが行われる。
特に天井は炎天下に見舞われる為板金が悪ければ、
うねうねに見えるのだ。
内装だ
先ほどの内装がもうドンがらだ。
PAOがこのような姿になるなんて、だれも想像はつかないであろうが
スピードウエル社では日常茶飯事の光景である。
内装だ
後は配線を外せば、ただの箱である。
なんともものごっつい大人の遊びになってきたが、
このPAOはこの後こうなる。
きっどぎゃるそん号
そう、これがあのクルマの正体であった!!
続きは後日あきらかになる。
今日はコレまで~。
本日の名言
心配とは 
行動の不足から
起こるものである

by野村克也
さすが野村さん。
その通りでも有りましょう。

日産RASHEEN ボディーレストアの完成の巻!

どんもす~。ウエルです。
さて本日は前回にボディーレストアと題してご覧頂いた
RASHEENのお披露目となる。
まずは前回のおさらいだ。
ベース車両
こちらがベースとなる車両。
この度レストアを施すと言う事で遠路、愛媛県からお越し頂いたY氏所有車両である。
後期モデルということで、少なからず前期モデルよりも
高年式であるから、それほどヤレてはいないだろうと推測していたのだが、
思いのほかボディー塗装面は悲劇であった。
ボンネットだ
ボンネットもご覧の通り、洗車キズというよりかは、
艶が全く無く、艶消しのような状態である。
グリルだ
グリルもお決まりのように塗装がスカスカした状態。
ラシーンの全ては現時点でほぼこの状態といっても過言ではない。
天井である
天井は雹害?
ゴルフボールが無数に落ちてきたような凹みで天井を覆う。
と言う事で、解決すべく去年末から今年3月という長いスパンで、
製作を行ったのであった。
それでは、出来上がったラシーンと共にオーナーをご紹介致そう。
Y氏とラシーンをガシャ!!
オーナーY氏とラシーンチャンを徳島駅前でガシャ!!
今回、レストアと共に色替えを行ったのである。
こうして十数年経ってまた新しい色に替え、楽しく乗るというのも
RASHEENのスタイルかもしれない。
フロントグリルだ
フロントグリルはツートンだ。
この仕様、ラシーンのタイプSというグレードで施されている感覚で
ツートンで仕上げているのだが、グリル中央部は渋めのシルバー『タイプS』
ではなく、今回は一番明るいシルバーで加工が施されたのである。
オーナーY氏も悩みに悩んで決めた色であり現実のものとなれば
ますます愛着が沸くこと間違いない。

ホイールには1.8L専用のアルミホイールがおごられた。
そして、よくよくリヤクォーターを拝むと
背面タイヤのステーが取外されスムーシングが行われている。

今回はさらにバンパーやサイドステップなどもサンドベージュ色で統一し
リヤハッチもスムーシングが施された。
全てはY氏のコダワリであり、スピードウエル社は
さらに進んだ技術を追求し、日々様々なオーナーの夢を
実現出来る様努力を続ける。
今日はコレまで~。
本日の名言
話し合い 耳を傾け 承認し
任せてやらねば人は育たず

by山本五十六
と言う事で、会社で従業員一丸となって目標に向かわなければ
なかなか事をなしとげられませんなぁ。
スピードウエル社もますます本気になり努力しないといけない物です。

速報!Be-1&PAOチーフデザイナー古場田良郎氏の世界の巻

どんもす~。ウエルです。
さて本日は昨日まで石川県九谷焼美術館で催された
古場田良郎氏がデザインを手がける
『The Japanese Watch』の展示会の速報だ。
色絵・蒔絵が織り成す小宇宙。
身につける日本の美術工芸品。
九谷焼腕時計。蒔絵時計。
簡単には言い表わせないが、
美術工芸品の新しい可能性をデザインされているのである。

Be-1・PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏は
日産を退社後、古場田デザインスタジオを設立。
現在は、さらに多方面でご活躍さている。

これは秘蔵。
後日全てがあきらかになる。
まだまだ、Be-1・PAOやFIGAROについて知ると
さらに魅力がますコトがある。
そのお話は乞うご期待だ。
今日はコレまで~。
本日の名言
最高で金 最低でも金
by谷亮子
さすがヤワラちゃん。
かの民主党議員 レンホウ氏が 
日本のスーパーコンピューターはなぜ1番じゃないとだめなんですか?
などと野暮な質問をしていたのは最近の話。
残念な発言ですなぁ。
最高でも金 最低でも金
それが日本という国なのである。