大阪府箕面市 N様 ラシーントラベラー納車おめでとう御座います☆

どんもす~。ウェ~ルです。
さて、本日も気張って参りますが、ただ今ウェ~ルは風邪をこじらせており、
パワーダウン気味。しかしそれでもレッドゾーン限界まで頑張ります。
本日ご紹介させて頂くラシーントラベラーだが、大阪府箕面市から
お越し頂き、はれてオーナーとなられたN氏のモノだ。
N夫妻とラシーンの記念撮影
N夫妻とラシーントラベラーの記念撮影だ。
ラシーントラベラーの諸元だが、後期型の1500cc。
カラーはサンドベージュと言う。
フロントフェイス
フロントフェース部だ。
ラシーンのフロントグリルは前期と後期とで意匠が異なり、
前期は自然、無骨といった風合いであり、
後期はエレガントといった感覚だ。
スピードウェル社ではそれぞれ好み応じて交換は可能である。
パネルラッカー
パネルラッカーはレザーシートのモモ部と同色に設定。
さらにハンドルはオーナーが歴代のクルマで愛用し続けてきたものがおごられている。
そう、スピードウェル社でもナルディクラシックを皆様に愛用して
頂く機会が多いのだが、これからずっと愛用してもらえるハンドルである
コトは言うまでもない。
ウェル60特別仕様
ウェル帆布謹製レザーはデザインが60スタンダードではあるが、
生地はジョルジェット70で採用しているコックスレザーであつらわれた。
ウェル60特別仕様
これはまさにウェル60特別仕様である。
ウェル帆布では様々なオーナーの夢を現実とするため、
色々な生地、素材を使い分け、独自のセンスによりシート自体に
あらたな命を吹き込むのであった。
側面から撮影
側面からの撮影。
今回のホイールカバーにはアイボリーとシルバーのツートーンでの
ラッカーフィニッシュが施された。
ラシーンではグレード違いによりホイールカバーが
シルバーかもしくはホワイトにシルバーというツートーンのものが存在する。
ホイールカバー
ボディーカラーとの組み合わせにもよるが、サンドベージュの車両であれば
アイボリーとシルバーの組み合わせが絶妙だ。
スピードウェル社ではご購入時にはこのホイールカバーの色が選べるゆえ、
さらに夢を膨らませて欲しい。
旧車両と新車両
Nオーナー曰く、クルマはカッコいいより少々間抜けなほうがいい、
とのコト。
ラシーンのその少々間抜けな所が、本当は素晴らしいところでもあるようだ。
そして、当時の日産デザイン部署でも、確実にこの風合いを狙っていたであろう。
この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとう御座いました。
今日はコレまで~。
本日の名言
創作は常に冒険である
by芥川龍之介
あらーカッコいい。
さて、皆様は明日、どこへ冒険しますかな?
ウェルと共に冒険いたしましょう。

日産PAO EGR(排気ガス還流装置)が関与!?オイル漏れの巻!PART2

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は昨日の続きであるが、昨日のブログをお読みいただかなければ
着いてくる事が出来ないゆえ、是非熟読して頂きたい。
それでは参ろう。
本日はまず最初に伝えなければならなかった事柄
EGR「排気ガス還流装置」とはなんぞや、そこから参ろう。
まずEGRとはExhaust Gas Recirculationの頭文字をとったものであり、
機能的には燃焼後の排気ガスの一部を取り出し、
吸気側へ再度吸気させもう一度燃焼させるモノである。
それでは、なぜこのような複雑な機能を持たせているのかと申せば、
①燃焼温度を低下させ排気ガス中の窒素酸化物 (NOx) の低減をおこなう。
②部分負荷時の燃費向上。
である。
つまりはEGRは非常に素晴らしい効能のある装置なのであった。
燃焼温度を低下させてくれるというのも夏場のオーバーヒート気味には
一つの対策としても考えられているであろうし、
PAOMT車両のリッターあたり20kmを越える燃費特性を
実現しているのはこういう装置のおかげなのであろう。
MA10S型エンジンのヘッド
ヘッドの歪を面取り(面研)したトコロを撮影。
しかし、EGRの排気ガスの通路がヘッドの中を貫通していると言う事は
この部分は確実に他の部分より温度が上昇しているであろうと推測する。
何かの拍子で異常燃焼が起こりEGRへ流れ込む排気ガス温度が上昇すると
ヘッド側に歪が起こるのであろうか?
この症状、今までにも数件報告されており、修理の機会も度々存在する。
MA10S型エンジンのシリンダー
シリンダー側も面取りを施し、ピストンヘッドもピカピカだ。
MA10S型エンジンのピストン
スピードウェル社ではこうして組み直しが行われ、またエンジンが始動するのであった。
ちなみにヘッドとシリンダー側の歪の限界はわずかコンマ1mm。
ヘッド側0,05mm シリンダー0,05mmずつずれているだけでOUTなのである。
と今回はEGRのうんちくとヘッド歪修正をご覧頂いた。
今日はコレまで~。
本日の名言
人生は自分でつくるもの。
「遅い」ということはない。

byカーネル・サンダース
そう、今からでも遅くはありません。
どんどん頑張って参りましょう!!

日産PAO EGR(排気ガス還流装置)が関与!?オイル漏れの巻!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日はPAOのエンジン「MA10型」の深イイお話を
お聞かせ致そう。
まずは今日のお題だが、EGR(排気ガス還流装置)の設計が原因で
エンジンのヘッドとシリンダーの隙間からエンジンオイルが漏れる
というのではというお話からだ。
MA10S型エンジンのヘッド
これがMA10型エンジンのヘッド部分である。
このエンジンのヘッドが歪みシリンダーブロックとヘッドに隙間ができ、
その周辺のオイルラインからオイルがにじみ出るのだという。
MA10S型エンジンのシリンダーブロック
MA10型エンジンのシリンダーブロック側だ。
このエンジンのどの部分からオイル漏れを起こすのか、
ご覧頂こう。
MA10S型エンジンのシリンダー側
丁度1番シリンダー辺り。
外観からご覧頂くようであれば、オルタネーターの後ろ側にあたる。
この位置のヘッドとシリンダーブロックの間からエンジンオイルが
漏れ出すというのが実は原因不明のトラブルでもあるようだ。
なんてったって、この現象はエンジンがオーバーヒートなどもせずして
起こるというのだから、謎が謎を呼ぶ。
そして、今回は日産技術に本当はお教え頂きご説明したいものだが、
自論からご覧頂こう。
MA10S型エンジンのヘッド
吸気側からのヘッドを撮影。
ココから見れば右から左へ1番、2番と数えてゆくのだが、
1番と2番の吸気の間に黒いポートがご覧頂ける。
MA10S型エンジンのヘッド
この中心がEGR(排気ガス還流装置)排気ガスがインテーク側へ流れるポートである。
EGRのご説明は後半で致すから、まあまあ次の画像を
MA10S型エンジンのヘッド
こちらは排気側からのヘッドを撮影。
ココから見れば左から右へ1番、2番と数えてゆく。
MA10S型エンジンのヘッド
2番の排気ポートをご覧頂ければ、なんとそこには先ほどの
吸気側へ通ずるポートなのである。
ここで賢いあなたはもうお解りいただけたであろう。
つまりはEGR(排気ガス還流装置)は2番シリンダーで燃焼した排ガスを
利用し、ヘッドの中をくぐって吸気側に送られるのであるということだ。
MA10S型エンジンのヘッド
マスキングテープを張りつけた位置になんと排気ガスが
流れる通路があるという訳である。
そして、今回この謎のヘッドのオイル漏れはEGRの排気ガスの温度上昇が
原因で1番、2番シリンダーあたりのヘッドが歪やすいのではという
答えでこの話は終わり。
さらに後半へつづく。

埼玉県所沢市 A様 PAOアドベント納車おめでとう御座います☆

どもんす。ウェルです。
さて本日は、埼玉県は所沢市にお住まいのA様がオーナーとなられた
PAOアドベントをご覧頂く。
パオアドベント
アドベントの諸元だが、1000cc、天井は俗に『ノーマルルーフ』と呼ばれる仕様。
カラーはアクアグレイだ。
たまに、アクアブルーと申す方もおられるが、この色はあくまで
グレイを基調としているため、ブルーと言ってしいまいそうだがグレイなのである。
フロントフェース廻り
フロントフェイス廻りだ。
グリル前方には発売当時のフォグランプ(シビエ、ビサージュ)
外形130πがおごられた。
※純正のフォグステーはホワイトであるコトに対し今回はシルバーで仕上げている。
このフォグランプだが、PAOと共に20年が経過している為、
現状では錆が酷くせっかく綺麗にしたPAOにそのまま取り付けるコトなど出来ない。
製作するにあたり、全てを分解し錆を落としさらに
表面を整えた上でラッカーフィニッシュが行われる。
フォグランプを一つ作るだけでも物凄い労力が費やされているのである。
では内装に参ろう。

ダッシュパネルと共にアンダートレーはシートの座面と同じ色で張替が行われた。
このパネルなどの張替えにはインストルメントパネルを全て
取り外さないと行えないという、DIYでは難しい加工だ。

張替済みのアンダートレイだ。
純正のアンダートレイは現在ほとんどがきわからめくれ剥げている状態だ。
これは、純正では生地をアンダートレイの上板に対し接着剤で接着している
という工法から経年劣化によりきわがめくれ剥げてくるのであろう。
この不具合を改善すべく、ウェル帆布では生地を板の裏側まで
回りこませ、さらに生地と接着剤にテンションをかけ張り合わせている。
そうする事により、きわがめくれあがるという不具合を改善する事に成功。
そこにはすこしでも長持ちしてもらいたいという気持ちが込められているのだ。

ダッシュパネルの張替えにはファッション的感覚が大きく前へ押し出される
事となり、生地の色、ステッチの色をそれぞれに選ぶ事が可能である。
それは、新しくオーナーになる方の心の中の色でもある。
シートのカラーと共にコーディネートを楽しんでもらいたいものだ。
※ダブルステッチ加工は装飾である。

ウェル帆布謹製60デザインシートの太ももの部分と
背面ポケットの色が同色で追加された。
こういった感覚で細かく色分けする事が可能であり、
さらにこのシートには先ほどのダッシュパネルと同じように
ステッチにはアイボリーを選択され、縫い合わせられるコトとなった。

マフラーは往年のと呼ばれる、ウェルリプレイスメントマフラーを奉納。
これにより、馬力、見た目、燃費、さらにオーナーの喜びがUPしたことであろう。

PAOとAオーナーをガシャ!!
この度はA様PAOアドベント納車誠におめでとう御座いました。
さらに、お土産を沢山頂き、恐悦至極に存じます。
今日はコレまで~。
本日の名言
真心をもって人を助ければ、
必ず自分も人から助けられる。
これは人生の最も美しい補償の一つである。

byラルフ・ワルド・エマーソン
素晴らしい名言ですなぁ~。
戸締り用心火の用心、一日いちぜ~ん。ということですかな。

Well Magazine 日産PAOのはじまりPART2を配信!!

どんもす~。ウェルです。
さて、5月2日に日産PAOのはじまりが創刊されたのだが、
これを読まなきゃPAOを語ることなどできないという
大げさな謳い文句でさらに、PART2を配信。
20年以上前のエピソードは現在を詳しく知るために
今回もPAOチーフデザイナー古場田良郎氏のお話を交えてご覧頂く。

お宝『パオポスターだ』 古場田良郎氏所蔵
今回は色々な感覚からPAOを提案する意味が掲載されている。
たとえば、クルマをエンジンの性能や空力、エアロダイナミクスなど
そのような技術性能ではなく、
『生活を演出するための道具』と考えるBe-1で開拓した
新しいトレンドをさらに深く追求している。
※PART2は創刊号の一番下からリンクしているゆえ、注意が必要だ。
『クルマの既成概念から一歩踏み出す。そこにこのクルマを提案する意味があった』
をご覧頂き、さらにPAOの素晴らしさを理解して頂こう。

5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラー総集編PART2『デザインとこだわり』!!

どんもす~。ウェルです!
さて本日は日産RASHEEN用省燃費ステンレスマフラー(仮名)の
デザインとコダワリをご覧頂く。
今回ラシーン用マフラーの製作にあたり、打ち出したコンセプトは
PAO用ウェルリプレイスメントマフラーに引き続き、
純正らしく大人らしい。
そして、そのコンセプトの上で『官能と美学』の追求がなされた。
それは、純正ではより静粛性を求められるが、オーナーの喜びに
対する音付け。
それは、複合ステンレスの機能美を尊重するような視覚的効果など。
どれをとっても、他にはないコダワリのマフラーだと言える。

これが日産RASHEEN用、省燃費を追求したハイブリッドステンレスマフラーだ。
前回では省燃費性の向上を最後にご覧頂いていたが、
マフラーで追求するならこれが限界というラインまで5ZIGENは煮詰めていた。
そして、そのパフォーマンスは見た目や機能性からも伺い知る事が
出来るゆえ、ただ今よりご覧頂こう。

テールエンド形状。『通称・外カール』
このテールエンドパイプ、純正では38,1πの太さのパイプを切りっぱなしで
放置されていたものに対し、排気効率を上げるべくパイプ径は42,7πへアップ。
さらに、後方姿見に迫力を与えるため、外カール形状へ加工成型し
その最外径はなんと55,0πまで広げられたのだという。
今回も往年と呼べる外カール形状を踏襲した訳だが、
42,7πのパイプを成型するデザイン型を一からおこし、金型を成型。
5ZIGENの強力なサポートにより実現した形状なのであった。
そのコダワリはこの角度からも強調される。

カール部をご覧頂こう。
最外径を55,0πまで引き上げるため、大きくカールしているコトが伺える。
ラシーンのエンジンの排気効率を考えると、42,7πのパイプ以上の
大きさは不必要であり、しかしながら、42,7πの出口の大きさのままでは
交換しましたよと、オーナーに優越感を与える大きさには少し遠い。
そういう思いの中で、5ZIGENとスピードウェル社との、
デザインと効率のせめぎあいで完成させたのが、
このラシーン用の外カール形状だという訳である。
※外カール部の材質は高耐水性と高品位のSUS304ステンレス鏡面仕上げ

マフラーの吊り下げ部は、テールパイプに直接ステーを溶接することなく、
コの字のアングルを介してステーが溶着された。
これほど、手の掛かるマフラーは他にはないというほどの、
事細かなプロダクト感までもが5ZIGENとスピードウェル社では
求められている。
もし、あなたがマフラーを真後ろからご覧になられたとしよう。
綺麗なテールパイプに目を奪われ、その先を伺おうとする矢先、
パイプにステーががちがちに溶接されていれば、官能などできないはずだ。
コストは度外視し、プロダクト的にも深くこだわるといったウェル感は
ラシーンニストのために、細かな配慮が万全なのだ。
※Rのきついパイプ類の材質は高耐熱SUS436ステンレス研磨仕上げ
 外カールテールパイプとの接合面の溶接焼け具合が最高である。

溶接部の全てには非常に美しい、という熟練の溶接工が施す
『TIG溶接』が採用された。
この溶接は一般的なアーク溶接とは仕上がりや耐久性が異なり、
精密な溶接に向くのである。
一般的には高圧パイプや精密機器の溶接などに使われる。
作業的には右手では高融点のタングステンを電極にし、
アーク熱を発生させて溶着金属を付加するために、
左手で溶接棒を添加しなければならない。
両手を使うため熟練が必要であり、非常に難易度は高いのである。
仕上げ的には溶接の種類の中で唯一、溶接作業時火花(スパッタ)
が散らない特徴がありマフラーの他の部分にスパッタが飛び、
焼け焦げたような跡があるような見た目の悪さは皆無である。
しかしウェル的に痛いのはコストが非常に掛かることだが、
そこは、5ZIGENとの親密な契約によりクリアされている。

『JASMAマークは安心の証』
マフラーの全ては大人らしく、国土交通省が認める
JASMAマークが取り付けられる。
※サイレンサーは高耐水性と高品位を両立するSUS304ステンレス鏡面仕上げ
と言う事で、ホームページより先にブログでのお目見えとなったが、
物凄い大勢のエンジニアや熟練の職人達が
それぞれに思いとコダワリをぶつけ合い完成させた
と言う事をどこか心の隅にでも置いて装着して欲しい。
そして5月10日からの発売が開始となる。
特設ページはまだ完成していないゆえ、
ページが設けられるまで下記から申し込んで頂こう。
価格は1基、¥49,800 (税込み)
5月10日から6月10日までの間にお申し込み頂いた
お客様にはラシーンマフラー発売記念として
代引き手数料や送料が無料となる。
『日産ラシーン専用 省燃費ハイブリッドマフラー 注文』
君もこれでお茶碗3杯どうだ。
今日はコレまで~。
本日の名言
何も戦に限らず、
人生なんてそんなものかもしれません。
倒れていたらとどめを刺されるんです。
死にたくなかったら、
立ち上がって前に出るしかない

by浅田次郎
これほどの気持ちを持って生きている世の男性はどれだけいるのか。
日本は平和ボケしております。
ウェルも平和ボケ。
武者震いするほど、何かをがんばらなければまりませぬなぁ。

5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラー総集編PART1『研究から試作』!!

どんもす~。ウェルです。
さて、本日は昨年末から考案を練り、コンセプトを掲げ
5ZIGENと共同での開発を進めてきた
日産RASHEEN専用、省燃費ステンレスマフラーの総集編をご覧頂く。
なぜラシーン用のマフラーを開発したかという所からだが、
ラシーンの燃費はあまり良くなく、それを克服したいという所が大きい。
日産技術も、このあたりはギリギリの世界で調整はされているだろうが、
当時の排気ガス規制に対しての問題をクリアするために
エンジンの味付けを仕方がなしに調整しているようではある。
それは、エンジンのバルブタイミングを見れば解かりやすく、
インレットとアウトレットがオーバーラップしていない
(生ガスを排出したくない)など、
より排気ガスに対する対策がこうじられていた
と推測することが出来るのであった。
純正マフラー
全てはこの純正マフラーの性能を知る『研究』する所から始まった。
車両のテストに取りかかったのは、今年に入り2月頃。
開発段階でのコンセプトはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーから引き続き、
『純正らしく、大人らしいマフラー』
さらに今回はコンセプトに加え、交換しましたよと思わせる
味のあるサウンドが与えられている。
そう、前回のPAO用ウェルリプレイスメントマフラーでは純正と同等の音量を
追求していたのだが、今回のラシーン用マフラーでは
音量と音質がスピードウェル社らしくチューニングが施され
『官能と美学』が追求されたのであった。
純正マフラーを分解
純正マフラーの分解し、一からデーターを取る。
ちまたでは、純正というパーツは貧相で、あまり質のよくないパーツ
みたいな感覚で取りざたされる事が多いようだが、
実は純正パーツという物は非常にすぐれており、
(日産の技術陣が総力をあげて製作されている)
けちを付けるところなどあるわけが無い。
ただ、コスト面ではやはりギリギリの世界で製作されているらしく
高価なステンレスなどの部材は純正で使われるコトはなさそうだ。
試作マフラーだ。
『プロトタイプマフラー第1号機が鎮座する。』
そして今回もスピードウェル社が追求したマフラー形状の
同型、2種類の排気効率が異なるマフラーを製作し
パワー、トルク、燃費、扱いやすさなどの試験を繰り返す事となったのである。
第1号機は純正より抜けやすい構造(内部の管を一回り大きくしたモノ)
第2号機は純正より抜けにくい構造(内部の管を一回り小さくしたモノ)
素材に対しては、コストを無視し耐久、耐候性、見ためを限りなく
追求することにより、ステンレス(SUS304とSUS436)を
複合『ハイブリット』。
より適材適所という感覚を取りいれ、非常に手の込んだつくりである。
省燃費マフラー
形状にも限りなく純正を踏襲し、出口パイプは若干ながら、
右外へ振られているのが伺える。
そう、これはPAO用ウェルリプレイスメントマフラーの製作時に
パオチーフデザイナー古場田良郎氏から、視錯覚というモノを
教えて頂き、気付いたところでもあった。
社外品ではこの視錯覚という現象までこだわっている所は皆無。
5ZIGENはこの細かな角度調整まで的確に行ってくれるという、
素晴らしい仕事を行ってくれる技術集団であるコトにウェルは脱帽である。
純正マフラー
シャシーダイナモにて馬力、トルクの測定風景だ。
今回もきっちり測定し、結果を報告する。
純正マフラー
これが1号機のデーターだ。
純正との馬力の比較では、2,5馬力のアップとなった。
さらに、トルクは全体的に約1Nmもアップしたのである。
トルクは省燃費に非常にストレートに結果と結びつく為、
確実に燃費がアップしているとこの時点では推測している。
5ジゲンとの走行テスト
そして、今回は5ZIGENのサポートカーが先導し耐久テストまで行われた。
高速走行ではマフラーに非常に熱が加わり、
曲がりくねったパイプ類の膨張や、振動で溶接部周辺にクラックが入らないか
またステンレスの焼け具合、音質、音量の変化など
全てに、試験を行い製品に仕立て上げてゆくという、
過酷なテストが繰り広げられるコトとなった。
走行テスト
さらに夜間ではホイールやタイヤを履き替えてまでの、
ロードテストを行うといった点が、さらに一歩前へ出たコダワリでもあった。
そう、タイヤの転がり抵抗や、ホイールの重さ『アルミ、スチール』
にもより、どれだけ燃費に影響するか、そこまで追求しなければ
今回は製品にすることが出来ないと初期の段階から想定していたのである。

夜間はひたすら高速道路を使い、走行テストが繰り返された。

なぜなら、燃費を測定するにあたり、実走行で限りなく本当の
燃費を測定しなければならず、夜間であれば道路がすいている為
巡航が可能だからだ。

これはプロトタイプ1号機の燃費アタックだ。
ガソリン満タン時での走行距離は82740km。

燃費アタックから帰ってきた走行距離は82815kmである。
今回の燃費アタックでは75km走った事になる。

この走行距離の時点で、5,09Lのガソリンが消費された訳だ。
と言う事は、75÷5,09=14,74という答えが出た。
この車両、純正マフラーでの燃費は12,6kmであったのだから、
プロトタイプ1号機のマフラーはなんと
リッター辺り14,74kmになり、リッターあたり2,14kmもUPしたのである。
これはラシーンのガソリンタンク50リッター満タンで換算すると、
50×2,14=107
そう、50リッターをフルに使うという仮定でお話をすると、
107kmも航続距離を延ばすことが出来るという訳だ。
驚くべき1号機マフラーである。
と言う事で、今日ははコレまで~
明後日は総集編『デザインとコダワリ』をご覧頂く。
本日の名言
人の欠点が気になったら、
自分の器が小さいと思うべきです

by石井久
この言葉の後は、こう続く。
人の欠点が気になったら、自分の器が小さいと思うべきです。
他人の短所が見えなくなったら相当の人物、
長所ばかりが見えてきたら大人物です。
本当に素晴らしい感覚ですなぁ。

5ZIGENと共同開発!日産RASHEEN用 省燃費マフラーが完成するの巻

どんもす~。ウェルです。
遂に5ジゲンと共同で開発を進めてきた
ラシーン用の省燃費マフラーが完成する。

出口は往年の『外カール』形状を踏襲。
5ジゲンとの走行テストや、自社で行う燃費測定など、
想像を超える過酷な開発だった。
詳しくは明日のブログでご覧頂くコトに致そう。
では皆様良いゴールデンウィークをお過ごし下さい。
本日の名言
目標が その日その日を 支配する
目標を持って生きている人と、目標を持って生きていない人では
ゴールは180度違うでしょう。

Well Magazine  「日産PAOのはじまり」を創刊!!

どんもす~。ウェルです。
さて遂に5月2日に何かが起こると豪語していたが、
Well Magazine (ウェルマガ)にて日産PAOのはじまりが創刊された!
この記事はPAOチーフデザイナー古場田良郎氏の元へ
何度とお邪魔し合計12時間以上にも及ぶ取材により
お伺いした模様を詳しくまとめているのである。
PAO
『PAOのポスターだ』古場田良郎氏所蔵
今回は、、現在お乗りになられている方々のPAOというイメージの
大きな勘違い!?とPAOの始まりをなるべく解かりやすく掲載している。
これを読まなきゃPAOを語ることなど出来ない。
そしてWell Magazine (ウェルマガ)では次号も掲載日が決定しており、
まだまだ目が離せないようだ。
それではあくまで気分なクルマ『パオ』をご覧頂こう。

日産PAO エンジン不調はバキュームアドバンサが原因の巻!

どんもす。ウェルでしゅ。
さ~て本日のお題だが、エンジン不調のお話だ。
エンジン不調と一言で申すのだが、色々な症状がある。
例えば、アイドリングが出来ないとか~ばらばらと
エンジンがばらつくとか~、加速時に息継ぎをするとか~。
今回のエンジン不調の症状といえば、アイドリングから
常にばらつく、エンジンが温まれば調子が悪くなる。
そういった症状の方には朗報。
ディストリビューター付近。
ディストリビューター付近の写真だ。
ディストリビューターというのは点火装置の一部の事であり、
コイルから発生した二次電圧を各気筒のプラグに分配する
装置の事である。
このディストリビューターに取り付けられている
バキュームアドバンサーという物体が本日の主役。
バキュームアドバンサー
これがバキュームアドバンサーだ。
左が新品で、右がお古。
このバキュームアドバンサーとはいったい何ぞや!と申せば、
簡単に説明すると、点火時期を進める装置なのである。
この点火時期のお話を始めるとつらつら長くなるゆえ、要約するが
エンジンは回転に応じて点火を早めてやらなければならない。
なぜなら低回転時のタイミングで点火を行えば
高回転時には遅すぎるというコトである。
もっと噛み砕いて言うと、エンジンはガソリンと空気が混ざった『混合気』を
爆発(燃焼)させて出力を出しているのだが、
この混合気の燃焼速度は物理上変らない。
爆発(燃焼)はプラグで着火後、ふくれ上がり爆発が頂点に達し
そして収縮してゆく。
エンジンはこの爆発が頂点に達した力を出力に変えているのである。
4サイクル(レシプロ)エンジンはピストンが圧縮上死点位置に来た時
この爆発力が頂点に達するよう圧縮上死点の手前で
プラグから火花を飛ばし着火していると言うことなのであった。
もっともっともっと簡単に申せば
爆発力の高い状態がピストンの圧縮上死点位置に
来ていれば良いと言う事。
高回転時では、かなり早いタイミングから
混合気に点火をしなければ、圧縮上死点位置ではなく
圧縮上死点後(ピストンが下降しはじめる)
に爆発力が頂点に達する為、力が出ないと言う事になるのだ。
バキュームアドバンサーを外した様子
バキュームアドバンサーを外した様子。
今回の不調の原因をすっかりお伝えし忘れたのだが、
このバキュームアドバンサーは、キャブレーターからの
負圧を使い動作しているのである。
そして、このバキュームアドバンサーの中にあるダイヤフラムという
部分が破け、そこからエアー吸い込み、負圧を供給している
ホースから2次エアーを吸い込むことにより、
混合気の燃調が狂い、非常にエンジンの調子が悪くなるという流れだ。
今回は少し難しい話ゆえ、へぇ~そうなんやぁ~、などと
感じて頂くだけでもそれでよいであろう。

ディストリビューター内のローターが見えている。
このローターがエンジン側(カムシャフト)の動力を使い
くるくる回り各気筒に電圧を供給するのわけだが、

ローターのさらに内側を覗けば、進角装置がお目見えする。
丁度上と下に縦に伸びたプレートが見え、中心部には
フィンが見えるだろう。
これが、コイルへ送られる一次電流のタイミングを
送り出している装置(パルス信号発生装置)だ。
そして、先ほどのバキュームアドバンサーは上下に伸びた
プレートの位置を変えるコトにより、パルス信号の発生させる
タイミングを進角させたり遅角させたりするのである。

中心のナットで留めてあるのが、ディストリビューター自体の
位置決めである。
この車両は遠くは秋田県からお越し頂いたお客様のもので、
地元近くの整備工場で、めたんめたんな状態にメンテナンスされていたという
なんとも悲惨な状態。

これが、点火タイミングを見るスペシャルツール。
タイミングライトだ。

1番もしくは4番のプラグコードに配線を付け、
点火タイミングを測定するのである。

点火時期は下記の通り。
バキュームアドバンサー導入時
MTエンジン 750rpm時 上死点前 15度 ±5度
ATエンジン 850rpm時 上死点前 15度 ±5度
バキュームカット時
MTエンジン 750rpm時 上死点後 2度
ATエンジン 850rpm時 上死点後 2度
である。
ここで裏技。
ガソリンをハイオク仕様にし、点火時期を規定値よりさらに早めれば
さらにエンジンの出力はアップする。
これは、よくある純正でのハイオク仕様の車の原理とも同じなのだ。
今日はコレまで~。
本日の名言
最初の計画が
低い目標しか目指していなかったら
達成できるのはそれ以下だろう

byウィリアム・フォスター
そう、志高く。
つまりはそういうことでもありましょう。