三重県四日市市のN様 PAOトラディショナル納車 おめでとうございます

パオ

夢かまぼろしか

時間というのは人間の概念であって、宇宙という存在そのも

のから考えると、時間の概念も変わるわけである。たとえば

24時間、だれが24等分したのであろう。これも人間のなかで

あるものであって、パオというクルマの中では、そんな時間

という概念は無い、もしくはあっても仕方がないかもしれな

いと思わせてくれる訳である。現に、ほかのクルマであれば

時計はオーディオに着いていたり、クルマに備え付けられて

いたりする。しかしパオというクルマには時計が付いていな

いわけである。時間、のない空間がパオの概念であって、ま

さに宇宙という空間の、(もとい空間でもない)、これは、

夢かまぼろしのようである。

パオトラディショナル 前方正面姿見
パオトラディショナル 前方正面姿見

この度は、三重県四日市市にお住いのN様の元へお届けにあ

がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたい。アイボ

リー色のキャンバストップ車両が淡い記憶のようなイメージ

で素敵なPAO。

ホイールラッカーフィニッシュ

ホイールラッカーフィニッシュ

そもそも、純正色はシルバーである。という事が、すでにわか

らないくらい時間が経過してしまったPAO。

パオ シート

パオ 60スタンダード

Wells 60スタンダード シート張替え

アイボリーを基調に、ダークブルーとワインレッドのカラー

で仕立てられた60デザインスタンダードレザーシート。

PAOトラディショナル 右舷後方姿見

パオトラディショナル 右舷後方姿見

ステンレスのマフラーにも交換されて、これからも長く乗れ

る仕様である。

パオちゃんと記念撮影

PAOちゃんと記念撮影

N様、この度はPAOトラディショナル納車、誠におめでとうご

ざいます。カングーちゃんと、ラシーンちゃんにも囲まれて

しかし、PAOも負けてはおりません。

今日はコレマデ。

本日の名言

つらいのは、頑張っているから。

迷っているのは、進もうとしているから

北海道函館市のA様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

貿易風

貿易風

まるで、PAOがトレーラーを引っ張っているかのごとく撮影

されているが、それはまさかどである。函館には赤レンガの

金森倉庫群があり、それらはリノベーションされお洒落な商

業施設になっている訳であるが、PAOをそっと留めおけば、

なるほど文明開化、異国の風を感じる事が出来る訳である。

PAOトラディショナル 妻姿見

PAOトラディショナル 妻姿見

この度は、北海道函館市にお住いのA様の元へお届けにあがり

ました、PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。アクア

グレイのカラーはPAOの代名詞となるカラーではあるが、走行

距離も少なめのMt車両で、かなりの希少車両がベースである。

フロントフェース

PAOトラディショナル フロントフェス

純正オプションとして用意された、シビエのビサージュといふ

フォグランプ。こちらはドライビングランプ(クリアレンズ)

も用意されていたが、イエローのが人気である。

PAOトラディショナル 後方姿見

PAOトラディショナル 後方姿見

なんともシックで大人らしいPAOな風景。こうして観ると、

PAOはただ可愛らしいだけではないことが伺える。

函館山とPAO

函館山と煉瓦とPAO

景色になる車、画になる車、やはりPAOは日本の風景の一部

、それも美しい風景の一部になるクルマであり、これが、昨

今のクルマでは残念ながら、実現することはない。

PAOと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はA様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうござ

います。大変長くお待たせ致しましたが、大変お喜び頂け幸

いです。これからは、函館の景色として長くご使用ください。

今日はコレマデ。

本日の名言

皆、自分の道をゆこう。

by土方歳三

長崎県五島市のN様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

うつりこみ ラシーン

うつりこみに

カーブミラーやガラス張りのファサードなど、自身の車が映

りこむ姿になぜか感動を覚えるのは、わたしだけではないは

ずだっ。

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度は、五島列島の福江にお住いのN様の元へお届けに上が

りました、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。ダークブルー

の車両であるが、五島列島の潮風にも耐えるように、錆止め

ペイントもふんだんに使用してラシーンが製作された。

ナルディウッドハンドル

往年のナルディウッドハンドル

ラシーン装着率ナンバー1と言っても過言ではない、ナルディ

クラシック木星ステアリングが鎮座。。

ウッドパネルフィニッシュ

ウッドパネルにフィニッシュ

特製バーズアイメイプルによるフィニッシュ。ギターのネック

でもよく使用されている、鳥の目の模様がそのままの由来。

ラシーンシート張替え

Wells50スタンダード ラシーンレザーシート

茶色を基調とし、パイピングにはナルディウッドハンドルと同

じ、黒色のパイピングを施している。

フロントフェース ラシーン

ラシーン フロントフェース

バンパーやグリルなどもお化粧直しを施し、蘇ったラシーン。

ダークブルーカラーはお手入れも頑張らなくてはならない。

ラシーントラベラー 後方姿見

ラシーントラベラー 後方姿見

山にも映えるが、海にも似合うんだなぁ。ということで、五

島列島にラシーンが上陸、N様ラシーントラベラー納車誠にお

めでとうございました。末永くお乗り頂けます様に。

今日はコレマデ。

本日の名言

めぐりあいて みしやそれとも わかぬまに

くもがくれにし よはのつきかな

by紫式部

広島県広島市のH様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

廣島と路面電車

廣島の路面電車

廣島の路面電車は、日本でも有数である。古くは被爆車両と

よばれる650系がまだ3両現役であるほか、昭和53年の京都市

電の車両や、大阪市電、神戸市電のレトロな車両が元気に街

をくまなく走っているのである。旧い車両はあのペンキの厚

塗りが歴史を感じさせてくれて、しかも肌艶に優しさがある。

そして、大好きなのがエアコンプレッサーの起動音。べっこ

ん、べっこん、べっこん、べっこん、止まる時にはふぉん、

ふぉん、ふぉふぉん。と、なかなか可愛らしいのである。 

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

ラシーントラベラー 右舷前方姿見

この度は、広島県広島市にお住いのH様の元へお届けに上が

りました、ラシーントラべラー、シダーグリーンをご覧いた

だきましょう。超希少カラーのシダーグリーンをベースに、

今回もこだわって製作致しました。

ラシーンウッドパネル在中

ウッドパネル在中

通称縞杢という、ゼブラウッドを使用して製作されたウッド

パネル。昭和の面影が色濃いウッド柄である。

50スタンダード レザーシート

50スタンダード レザーシートの張替え

シンプルなカラーで、50デザインによるシートの張替え。

ラシーン トラベラー

ラシーントラべラー 左舷後方姿見

向う側には欧州車が並んでいるが、全く引けをを取らない姿

がラシーンの力。

平和通りにラシーン

平和通りにラシーン

ラシーン 記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はH様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうござ

いました。また、お土産も沢山頂き恐悦至極に存じます。

ご家族で末永くお乗りください。

今日はコレマデ。

本日の名言

振り返っている隙は無い。

前進あるのみでございますなぁ。

三重県桑名市のT様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

トラベラー ラシーン

ちはやぶる

3,11東日本大震災があった日から7年。改めて黙祷いたしま

したが、年月が経つにつれていろんなこともわかってきたと

いう。その中で、気になった記事に東北地方の津波が、所変

われど、地域の神社の直前で収まっているという事であった。

先人たちは、先の貞観の大津波、慶長の大津波において、こ

こまで津波が来る、もしくは来たという所に、お社を建てて

当時亡くなられた人たちをともらい、神に祈っていたのである

と推測が出来る。だから、その地域を超えて生活をするという

事は、先人たちからの感覚であれば、ある意味無謀な行為であ

った事に間違いは無いであろう。しかし、500年から1000年

周期に繰り返される津波は、時と共に心から薄らいでいくた

め、この教訓を生かしきれないのである。今でも、福島や宮

城において、放射線測定された数値が電光掲示板で示されて

いるが、気持ちの良いものでは無い。原子力発電は絶対に事

故は起こさないという所で使用されるなら話はわかるが、事

故が起こる可能性が1パーセントでもあるのであれば、残念

ながら、代替え案をお願いしたいところである。と、話は暗く

なってしまったが、全国津々浦々、様々な神様がいるのも日本

の素敵なところであって、その土地土地の氏神様に御挨拶と

納車させて頂くお車が長くお乗り頂けます様に祈願をする訳

である。

ラシーントラベラー 平姿見

ラシーントラべラー 平姿見

この度は、三重県桑名市にお住いのT様の元へお届けに上が

りました、ラシーントラベラーのドラえもんブルーをご覧い

ただきたい。タイヤカバーをアイボリーにペイントを施し、

中央部をラシーンのブルーで塗装すると、なかなか、昭和に

タイムスリップしたみたいである。

ラシーン フロントフェース

ラシーン フロントフェース

バンパーやグリルなどもお化粧直しが行われ、ラシーンが蘇

った。日本にある常若の思想がそのように、20年に一度の遷

宮もとい、遷車である。

モケットシート ラシーン

ラシーン ザ・モケット

ブロンズ色のモケットシートに張替えが行われ、なかなか味

の濃いラシーンが出来上がり。

ラシーン 左舷後方姿見

タイヤカバー ラシーン

ラシーン左舷後方からのショット

味の濃いところと薄いところを上手に仕立てたような、配色

が、オーナーの腕の見せ所であった。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はT様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうござ

います。T様のセンスが随所に垣間見れる、素敵なラシーン

が出来上がり、お喜び頂け幸いです。末永くお乗りください。

今日はコレマデ。

本日の名言

期待値が「ゼロ」まで下がれば、自分に今あるものすべてに

間違いなく感謝の念が湧く。

byスティーブン ホーキング博士

私が小学校6年製の時に夏休みに親に渡された本が、博士の

ベビーユニバースであった。そこからホーキング博士には、

色々と影響は受けたが、素敵な名言があるので、ここで2つ。

『宇宙が本当にまったく自己完結的であり、境界や縁を持た

ないとすれば、始まりも終わりもないことになる』

人間の概念で、始まりも終わりもないという事がはたして

理かい出来るであろうか。そこが宇宙の面白い所だなぁ。

『神の概念に触れずに宇宙のはじまりを論ずるのは難しい』

ホーキング博士は無神論者であったが、ここで神が出てくる

のに人間味を感じる。ホーキング博士、有難うございました。

岐阜県岐阜市のN様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

岐阜の街並み

岐阜の城下町

齋藤道三がガマの油を売って早450年、岐阜の城下町は今日

でも、沢山の商いがされている。ちなみに岐阜城と現在では

呼ばれているが、齋藤道三の時代は稲葉山城であり、稲葉山

は金華山という呼称で、もう頭が筋肉痛になってしまう。き

んかざん、という山の名前から想像するに、金のように華や

かな山であったのだろうか。司馬遼太郎が書いた本によると

織田信長がこの稲葉山城を落城させたその頃、明智光秀が、

もう髷を結えないくらい薄毛だったので、きんか頭と呼ばれ

ている。これはキンカンのような風合いだったのだろうか、

それとも、この金華山との繋がりがあるのであろうか。謎が

謎を呼ぶ。

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は、岐阜県岐阜市にお住いのN様の元へお届けにあがり

ましたPAOトラディショナルをご覧頂きたい。アクアグレイの

ノーマルルーフ、MT仕様、そして低走行距離という、なかな

かお目にかかれないPAOである。

フォグランプ パオ

フォグランプ在中

シビエビサージュという13㎝が直径のフォグランプは、純正

オプションではあるが、塗装をし直して装着された。バンパ

ー、グリルの塗装と合わせて、かなりの仕上がりである。

ナルディウッドハンドル

ナルディウッドハンドルとパネル廻り

ハンドルコラムとセンターコンソールをレザー張りのカラーと

合わせて塗装を行い、挿し色にシフトブーツをホワイトに。

パオ 内装

Wells 50 スタンダードレザーシート

やわらかいライトタンカラーのスタンダードレザーシート。パ

イピングに赤茶色を入れてとてもお洒落。

テンションレスシートベルト

テンションレスシートベルト

PAOのシートベルトはなんと、テンションが体にかからないよ

うにするメモリー付のシートベルトである。PAOのなかでも技

術はおしみなく投入されていた。ただし、このタブが残ってい

る車両は非常にめずらしく、用法を知る人はパオイストと呼ば

れている。

岐阜の街並み

岐阜の街並み

PAOと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はN様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうござ

いました。かなりの部品を追加で交換差し上げましたので、

末永くお乗り頂ければ幸いです。また、素敵なお土産もあり

がとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

流行とは

時代遅れになるものよ。

byココ・シャネル

北海道札幌市のS様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

ジブリみたい

ジブリみたいなライト

小樽運河の道路わきに煉瓦造りの倉庫群があって、そこいら

はリノベーションされてお洒落なレストランや居酒屋等に使

用されている。丁度雪山のような除雪された雪の前で撮影し

た訳であるが、この雪山の上に子供たちが乗って遊んでいた。

気温は零下ではあるが、湿度は50パーセントを超えており、

まったく寒くないのである。これも摩訶不思議。

パオ

PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度は、北海道札幌市にお住いのS様の元へPAOトラディシ

ョナルをお届けにあがりましたので、ご覧頂きたい。足元は

すでにアイスバーンと化しておりますが、ブリザックは凄い。

氷でもある程度しっかりしたグリップが効く事にただただ脱

帽。

パオ

PAOトラディショナル 右舷後方姿見

外観はキャンバストップのカラー以外には純正風の仕上げを

施している。さらに夏用タイヤはこれまたPAO純正アルミホ

イールが装着されるという、なんとも贅沢な仕様。

パオ シート張替え

Wells 60 スタンダードレザーシート

これもまたお洒落に、アンダートレイとハンドルのカラーが

気を効かせてくれます。フロアカーペットには当時物の状態

の良い物をチョイス。

パオ 北海道

PAOの記念撮影

この度はS様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうござ

います。娘様の愛車とされるという事で、何ともうらやましい

限りでございます。また、駅までお送り頂き、非常に助かりま

した。どうも有難うございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

明日死ぬかのように生きよ。

永遠に生きるかのように学べ。

byガンジー

栃木県つくば市のN様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

フォンテーヌの森

フォンテーヌの森

フォンテーヌの森

フォンテーヌの森

フォンテーヌの森

フォンテーヌの森

茨城県つくば市にあるのが、フォンテーヌの森である。ここ

は都心からすぐという距離であって、自動車で乗り付けてラ

イトなキャンプが楽しめる施設である。わたしはボーイスカ

ウト上がりであるから、キャンプは得意だった訳であるが、

あの頃はお風呂と言えば川で水浴び、火を起こすのにも、種

火からおこしたものである。でもそれは汗臭いものであって、

いわゆる本気であった。しかし昨今の楽しみ方はもっとお洒

落に楽しみましょうという事で、使用する小道具からお気に

入りの物を用意して、雰囲気を楽しむ訳である。この妙が実

にラシーンらしく、要するに気分なのである。そういう気分

にさせてくれる、大道具がラシーンとなる訳だ。

ラシーン フロントフェース

ラシーン フロントフェース 化粧直し

この度は、栃木県つくば市にお住いのN様の元へお届けにあが

りました、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。後期モデルの

ホワイトのラシーンは天井に鉄製の籠を取り付けてよりRV感が

増す。しかし、これもある種の気分である。

ラシーン シート張替え

内装の図絵

ナルディウッドハンドルはお決まりであるが、茶色いシート

紺色のパネルのラッカーで、雰囲気が良い。

ラシーン後方姿見

ラシーントラベラー 左舷後方姿見

こうして見ると、天井の鉄製籠が良く見える。本来の取付け

はフロント側に勾配がかかっており、そのままつけるとスポ

ーティーなラインとなるので、逆転させて鈍感さを演出。こ

れがラシーンらしいイメージである。

ラシーン フォンテーヌの森

ラシーン フォンテーヌの森

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうござい

ました。長くお待ち頂きましたが新車のようにお喜び頂けまし

て恐悦至極に存じます。また、駅までお送り頂き感謝致します。

今日はコレマデ。

本日の名言

ビートルズは、

ほしいだけの金を儲け、

好きなだけの名声を得て、

何も無いことを知った。

byジョン・レノン 

京都府京都市のY様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

河井寛次郎

河井寛次郎記念館

不合理の合理

ものづくりは生きるということでもある。縄文時代より続く

日本のものづくりの中で、数々の名人や工芸士、作者が生れ

た訳である。縄文では土偶というアーティスティックな女性

の焼き物がうまれ、古墳時代では埴輪というアートも生まれ

た。わたしは、ココでアートと解釈しているのは、両者とも

写実的ではないという点である。たとえば中国の兵馬俑では

一体一体が写実的でどれ一つ同じものが無いという、素晴ら

しいモノづくりではあるが、芸術性とは言い難い訳である。

同時代にあの可愛らしい埴輪を造っていた土師氏には敬意を

表したい。さて、本題の不合理の合理であるが、これはかの

作家、河井寛次郎のお言葉である。氏は、柳宗悦の唱えた民

藝運動の中心的な人物であり、バーナードリーチや濱田庄司、

等と日本中にものづくりの精神性を説いた訳である。用の美

や、無名の作家が作る日常の雑器には命が宿るなどの精神。

民藝の概念は今でも日本の一部のものづくりにおいて伝承さ

れている。わたしが感動した言葉は使えば使うほど味わいが

増すというフレーズである。これは大量生産、大量消費とい

う概念では見出す事がなかなかできないわけである。そして

今日の『不合理の合理』というフレーズ。今ある合理的な物

や事の考え方は、果たして本当に合理であるのか、一見不合

理に見える物事が、長い目で見て合理的ではないのか、はた

また、不合理こそ合理でもあるのだ、という感覚である。た

とえば、近年、日本製とドイツ製のカメラに見れた不合理の

合理があった。それは、重さである。日本製は楽をしたいか

らより軽量に造られ、そして軽くなったら手振れがするので、

マシン制御で手振れを補正している。しかしドイツ製のカメ

ラは真鍮製で重たい訳である。そのドイツ製のカメラは、重

たいがため、手振れがしない。そして、マシン制御されてい

ないので壊れない訳である。まさに不合理の合理のような、

クルマでも、日本車のハンドルは楽をしたいからより軽く設

計されている。ドイツ車はその車格にあった重さで設計して

いる。これは、なんでも一見合理的にしてしまう日本人の悪

しき感性であるとわたしは思う。もっと、その空気の微妙な

ゆれをも感じ取ってモノづくりに励みたいものである。

ラシーントラベラー 前方姿見

ラシーントラベラー 左舷前方姿見

この度は、京都府京都市の山本様の元へお届けにあがりまし

た、ラシーントラベラーをご覧頂きたい。ホワイトのカラー

が、ラシーンの基幹カラーである。後期モデルであるから、

フロントグリルは縦型の格子形状。

縦格子

縦格子とイヌヤライ

京都の家屋には竹で作られた柵のようなものがあるが、実は

これは犬を追い払うものが起源である。お茶屋さんなどには

雨よけご遠慮くださいという意味もあるようであるが、まあ

ラシーンのフロントグリルがイヌヤライの形状に良く似てい

る訳である。流石、日本四駆です。

きょうまちやにラシーン

京町やにラシーン

ラシーンというクルマは、日本の景色にそっと溶け込む、も

しくは、日本の景色になるクルマだと感じます。

ラシーンと記念撮影

ラシーンと記念撮影

この度は山本様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうご

ざいました。末永くお乗り頂けますようにお時間かけてメン

テナンス致しました。さて、本日は山本様のお仕事のご紹介

をさせて頂きます。

銅鏡製作

葡萄神獣鏡

銅鏡の製作 葡萄神獣鏡は高松塚古墳出土のレプリカ

山本様は実に、日本でたった一軒の代々銅鏡製作のお家です。

祖父が魔鏡の仕組みを解明されたという事で、すんがすんが

すげーお家柄です。年間大小合わせて200枚ほど製作される

ということで、需要は主に博物館や神社など。しかし、これ

は伝統工芸のなかでもかなり特殊なところにあると思います。

魔鏡

魔鏡

鏡には何も描かれたおりませんが、光を当てると、文字や

カタチが浮かび上がります。卑弥呼の時代、祭祀に使用さ

れていたのも魔鏡であったと推測されていますが、鏡には

不思議な力があるようにわたしも感じます。

製作風景

銅鏡 製作風景

この度は、工房に長くお邪魔させて頂き有難うございました。

こだわりのあるものづくり、それぞれに神は宿りますね。

今日はコレマデ。

本日の名言

神が存在するということは不可解であり、

神が存在しないということも不可解である。

byパスカル

納車速報!

ラシーン 京都

京都府京都市のY様

ラシーン 茨城県

茨城県つくば市のN様

静岡県 ラシーン

静岡県焼津市のA様

静岡県西伊豆町 ラシーン

静岡県西伊豆町のS様

三重県桑名市 ラシーン

三重県桑名市のT様

本日は納車差し上げました皆様の速報でございますが、明日

以降に詳しくアップ差し上げます。皆様、おめでとうござい

ました。