大阪府箕面市のY様 東京ヌーベルバーグ納車おめでとうございます

東京ヌーベルバーグ

東京ヌーベルバーグ

すでに28年前の話にはなるが、東京の新しい風というタイト

ルが付いたクルマ、フィガロが2万台限定で発売された。こち

らは、3回に分けた抽選であったから、欲しいひとが誰でも買

える訳ではなかった。こういう、心をくすぐるクルマを販売し

ていた日産は素晴らしかったと思う訳であるが、これもデザイ

ナーの意図があっての事である。今は解らないが、当時のデザ

イナーの方々は本当に面白いことをしてくれた。だから、皆で

感謝しよう。

フィガロ

フィガロ 東京ヌーベルバーグ

この度は、大阪府箕面市のY様へ納車されたフィガロをご覧い

ただきたい。ペールアクアカラーのフィガロは内装も含めて

バランスよく仕上げが施された。


フィガロ フロント

オリジナル ヘッドライトピーク

これを探している方も多いはずだが、日産純正でまつ毛が

販売されていたのだから、遊び心は十二分。

フィガロ 内装

内装も整えられる。

ナビ フィガロ

ナビの装着はオーディオボックスで化粧がされた。

サイドブレーキ フィガロ

サイドブレーキのレザー張り。

フィガロのサイドブレーキは劣化が進むともろもろと音を

たてて崩れてゆくから、レザーを張って手触りを良く。

フィガロ レザーシート

フィガロ専用レザーシートの張替え

本革 フィガロ シート張替え

本革で製作はフィガロの證

フィガロ

フィガロ

この度はY様、フィガロ納車おめでとうございます。なかな

かお時間を頂きましたが、お待ち頂きましてありがとうござ

いました。今後のメンテナンスにも努力いたします。

今日はコレマデ。

本日の名言

朝は希望に起き

昼は努力に活き

夜は感謝に眠る

謹賀新年『暮らしの手帖』の巻!!

謹賀新年

暮らしの手帖

皆々様、あけましておめでとうございます。

遂に西暦2017年、神武歴(日本の歴)2677年が始まりました。

本年も今まで以上に仕事に励みますので、ご愛顧のほど

よろしくお願い申し上げます。

さて、2677年第一回のblogからは、パオやラシーンのフィルターを通して

見た日本の美しい物や事、風景を紹介していこうという事で、

新しきコンテンツ『暮らしの手帖』を始めます。

一度きりの人生。同じ時間(とき)を紡ぐなら、美しい物や事に

囲まれているほうが、だんぜん幸せである事に間違いはありません。

必ずといって便利ではないけれど、そこにはウキウキするとか

ワクワクする感覚。人間らしく楽しい生活が沢山待ってます。

それでは1年を通じてやっていきますので乞うご期待ください。

今回はパオ、ラシーンオーナーにはググッとくる

『うつわ』がテーマといたしまして、島根県の玉造温泉街にある

湯町窯をご紹介。

バーナード リーチ

鳥取民藝運動とバーナード・リーチ

民藝がその枠を超えて、現代に通ずるうつわに昇華したのが、鳥取民藝運動である。

柳宗悦を祖とし、河合寛次郎、浜田庄司、バーナード・リーチ氏らは

民藝の美を現代の生活に取り入れるために、日常の生活のための

衣食住に渡る幅広いデザイナーとしての足跡も大きく、

これらは、新しい民藝の世界を開花させ、日本の旧き良き物が

お洒落なもとして見直された瞬間であった。

昨今では、都市部の流行のカフェなどのうつわにも使用されていたり

セレクトショップなどでもちらほら見かけるようになり

民藝がすでに日常の中でお洒落な雑器として扱われているようである。

食器を選ぶお客様

食器を選ぶお客さま

食は至極のひと時であり、好みのコーヒーカップでティータイムは

やはり幸せである。

たくさんのお客様がご来店になられ、椅子に腰をかけながら

食器を選べるのが、湯町窯ならでは。

そうこうしているうちに、お抹茶の一服を点ててくれる。

周辺には日本一の美肌の湯と称される(玉造温泉)があるから

ドライブに出かけた帰りには立ち寄って疲れをほぐしてほしい。

パオのシート

シートやハンドルなどの色選び

こうしてみると、パオやラシーンのハンドルやシート選びなども

自動車に乗っている時間を素敵なひと時に変えてくれるアイテムに

仕立てる仕事である。

自動車のなかの民藝運動と言えば解りやすいだろうか。

湯町窯

うつわのあれこれ

コーヒーカップ

しのぎが入ったコーヒーカップ

パオやラシーンの造形は、その民藝的にたとえやすいのは

プロダクトの真髄が近いところに置かれているからである。

大名茶器や日用の雑器、それぞれどちらもうつわであって

うつわその物や料理を楽しむのはもちろんの事。

しかし、その料理になる前の素材選びから楽しめるのが、

パオやラシーンと共通している所ではなかろうか。

という事で、本日は『わたしの物差しで語る、暮らしの手帖』

(正式名称)第1回目という事で、最後までご覧頂き有難うございました。

今日はコレマデ

本日の調子

ひとつの物を愛で長く大切に使うこと。

大阪府羽曳野市のO様 FIGARO納車おめでとうございます

楽吉左衛門氏の邸宅

楽家十三代 弘入作 黒楽茶碗

楽歴代

楽歴代

わびやさび、日本の究極の様式美を完成させた千利休。

四百年前、秀吉が京都の聚楽第を築かせる際に、掘った土で聚楽第の瓦を

焼いていた長次郎に、利休は究極の茶碗を焼いてもらったのが、楽茶碗の始まりである。

楽茶碗とは、聚楽第の楽という字を秀吉から頂戴したものであって

長次郎から数えて現在の当主は十五代目の楽吉左衛門氏。

現在でも千家十職の内であり、利休の美意識を受け継ぎながら

新しい時代にも挑戦を続ける姿にはただただ脱帽である。

今回は、楽十三代の弘入氏が焼いた黒楽茶碗の極めを十五代に依頼し、

見事江戸から明治の内に焼かれた弘入作の黒楽茶碗である事が判明した。

箱書には表千家十一代、碌々斎氏が銘を入れており、その名は幾千代である。

黒い茶碗の中に星空のような細かく輝く点が無数にあり、縁にグリーン

がかった銀河系団のような輝きがあって、まさにお椀の中に宇宙が形成されている。

茶の湯では、主菓子を食べて、茶を頂いて、それから茶碗を拝見する

という順番が存在するが、茶碗を見てやはり一つでも何かを感じれる

大人になれれば、本当に素敵だなと思う。

フィガロ 前方正面姿見

フィガロ(フルオリジナル) 前方正面姿見

この度は、大阪府羽曳野市にお住いのO様の元へお届けにあがられた

フィガロ(フルオリジナル)をご覧頂く事に致そう。

長らくお待ち頂き、製作を行わせて頂いたラピスグレイ色のフィガロ。

O氏の考えの元、フルオリジナルで製作をするという事で、

各部分を手間暇かけてオリジナルの状態を保つためのリペアを施した。

ハンドル周辺のリペア

ハンドル廻りのリペア

以前のオーナーの汚れなどを細かなところまでクリーニングを

施し、クリーニングで失われた油分を今度は補充するという作業の繰り返し

によって、べたつきもなく美しい状態に蘇る。

フィガロのシートリペア

フィガロのシートリペア

本革であるがために、合革よりも割れや褪色が酷い。

特に、高級車のように密閉性や耐候性がある訳ではないので、

より経年の劣化が激しくなるところ。今回も、シートは新車時のような

美しさを目指して、丹念にホワイトに染められた。

フィガロ ホイールキャップ

純正ホイールキャップのラッカーフィニッシュ

ホワイトのラッカーフィニッシュを施し、足元から甦らせる。

フィガロ 左舷後方姿見

フィガロ 左舷後方姿見

閑静な住宅街にフィガロが鎮座するさまは、非常にお洒落である。

フィガロと記念撮影

フィガロと記念撮影

この度はO様、フィガロ納車誠におめでとうございました。

左ドアの鍵の不良も直り、これから気持ち良い季節になりますので

オープンでお楽しみ頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

稽古とは、一よりならい十を知り、

十よりかえる、もとのその一

by千利休

日産フィガロ 内装をリペアするの巻

フィガロ インパネの割れ

フィガロの内装をリペアする

インストルメントパネルの割れや、レザーシートのヒビ、色褪せなど、

それらはフィガロの経年劣化である。

フィガロは美しさを強調したクルマであるから、少しの劣化でも

気になるところが多い。

現在までは、修理の都合、違うカラーの張替えを行う事はあったが、

新車から年月が経てば経つほど、オリジナルであるという存在感が

日に増すのは通例である。

という事で、スピードウェルではこれからもフィガロが長く愛されるように

フィガロの内装リペア事業を開始する。

フィガロ シートの褪色

フィガロ レザーシートの褪色

フィガロ 後部座席の褪色

後部座席も褪色

レザーシートでは、日光の加減で概ね肩の位置が褪色する。

今までは諦めていたが、それらが新品と同等に復元がなされる。

リペア 完成

レザーシート 復元の図

完全に新品の様子である。

フィガロのシートの褪色でお悩みの方には朗報だ。

インパネの割れ

インパネの割れ

こちらもフィガロの欠点であるが、インパネが経年の劣化により

ぱっくり口を開いてしまうという症状。

こちらも、膨れ上がった割れ口をそぎ落として表面を整える。

フィガロ インパネ 修理 リペア

地固めを行う。

一番重要な地固めを丁寧に行い、その上から

インパネと同等の素材で慣らして中塗り、上塗りを施す。

フィガロ インパネ リペア完了

インパネ 復元の図

その仕上がりには、息をのむといふ言葉が良く似合う。

ということで、今年はオリジナルのリペアを充実し、

長く愛されるクルマの製作に努力するから、

気になる方は遠慮なくご連絡頂ければ幸いである。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分が本当に好きなものを見つけて下さい。

見つかったら、その大切なもののために努力しなさい。

君たちは、努力したい何かを持っているはずだ。

きっとそれは、君たちの心のこもった立派な仕事になるでしょう。

by黒澤明

心のこもった立派な仕事、とても泣かされます。

日産FIGARO エンジンオーバーホール

FIGAROのエンジンは初代マーチから続くMA10型であり、当時のマーチターボの

後期エンジンがFIGAROにそのまま搭載された。

FIGAROがなぜターボエンジンを搭載したかだが、それは単に重量増加に伴う

運動性能の低下を補うためであったが、もっととろとろ走るフィガロのほうが

味があったかもしれない。

という個人的な意見はさておき、本日はその作業風景をご覧頂いた。

FIGAROのDesign

フィガロ フロントフェース

Design

FIGAROのデザインはパイクカーの中では一番解りやすい。

それは、誰しもがノスタルジックな雰囲気をそのまま感じれるというところ。

そしてアメリカ人やエゲレス人などがフィガロ好きであるのは

ある時代にフィガロのようなクルマが欧米や西欧で走っていたから

その焼き回し(焼き増し)のdesignに見えて懐かしいからである。

しかし、わたしは実はただそれだけでなく、西欧人の自動車というモノの概念に

近いクルマがフィガロであったのかもしれないと、最近思い出した。

まあ、ここからは話が長くなるから後日においといて

しかしフィガロのdesignは上品の一言であり、日常わたしのような

お洒落のおの字もない人間が乗るには苦労するわけである。

だからあえてフィガロに乗って、お洒落さんを目指すという方法があることに気が付いた。

容姿は心の鏡であるのだから、お洒落に気を使う人は気を使わない人より清潔感が漂っている

というのはわたしの統計学である。

人生は芸術である。その芸術に綺麗な花を咲かそうと思うなら、お洒落もまた必要なものである。

フィガロ テールエンド

FIGARO TAILEND Leica M9-P Summilux 50㎜ f1,4

フィガロ インテリア

FIGARO INTERIOR