東京都江戸川区のN様 PAO『SW-LTD MK-2』納車おめでとうございます

スピードウェル

スピードウェルリミテッドMK-2

まずはPAOのオリジナルのデザインに敬意を表します。そして、今回はそのテールエンドの仕上げに、オーナーの思いを投影して製作をおこなったものである。ブレーキランプが丸型から楕円型に変更し、少しボリュームが小降りになったので、あわせてライセンスランプも変更を施したのである。バンパーの下にはバックランプが遷宮されて鎮座します。丸が三つのテールランプがPAOの印象であったがために、これだけ異なる意匠の物を持ちこむと、別のクルマにさえ見えてくるかもしれないが、これはまさしくオーナーの思う壺である。

パオ 東京
パオ
パオ
パオ
パオ
パオ 東京

この度は、東京都江戸川区にお住いのN様の元へお届けに上がりました、PAOスピードウェルリミテッドMK-2をご覧頂きたいと思います。リミテッドのロイアルブルーで製作されたPAO。オーナーの創造を形に落とすべく、スピードウェルの引き出しをフルに活用致しました。それぞれの変更を施したパーツも一つずつバランスをとって配置。粋なパオの完成には、オーナー自らトランクにバッジを貼って頂きました。この度はN様、パオ納車誠におめでとうございました。また、上品はお土産も頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

雨を感じられる人間もいるし、

ただ濡れるだけの奴らもいる。

byボブ・マーリー

山梨県笛吹市のA様 PAOレストア納車おめでとうございます

地球

丸い地球は誰のもの

ザ・ブルーハーツのワンフレーズである。わたしは、自動車(中古車)の販売やレストアを行う事業を務めてあと数か月で22年を迎えようとしている。若かれし時はその自動車の魅力に憑りつかた一人であったが、齢を追うごとに、自動車が地球の自然環境を少なからず破壊している事に気付きはじめ、現在はパオやラシーンという魅力的なクルマを長く乗れるようにして、極力自然環境を傷つけないように廃車率を下げるべく努力する毎日である。自然環境を保護するという観点だけであれば、車に乗る事をやめるという方法もあるが、そういう話ではない。その時代、時代に有る物は使用して、その中でも極力地球に負荷の掛からないように努力しようということなのである。あまりに極論を言えば、人間が地球上からいなければ良いという話になってしまうのだから、と前置きをしておく。

今回のA様のPAOは、SWで2度目のレストアとなり、キャンバストップの張替えから、ボディー内部のリペイント、その他不具合個所の診断と修復を終えて納車差し上げました。こうして、新車から33年という歳月を経てPAOは再生され続けてゆく姿は本来の意味でのエコロジーであるという事に異論は出ないであろう。一つの物が生れて、繕いながら地球上で長くに使用されるという事を美徳とするという訳である。現在国の政策では新車から13年経てば重税を課すというシステムがエコカー減税等の内にあり、このような政策を発案した人間の顔が見たい訳である。昨今トヨタ自動車の豊田章夫社長の役員報酬が4億4200万円であるという記事を目にしたわけであが、人間一人がこれほど稼げるというのも素晴らしい話。しかしトヨタとは世界で2番目に自動車を販売し、残念ながら地球の環境を破壊する車という乗り物を作っている会社でもある。わたしがトヨタの社長であれば、この役員報酬のほとんどは環境保全活動に全力で投入する訳であるが、トヨタの社長はいかに。ユニクロもそうである。ワンシーズンしか着ない服、ファストファッションなど、もういい加減皆でおさらばしないといけない。要するに物の価値を高めて、より良く長く、そして楽しく使用できる、永続的に地球に住む事の出来るロングライフな視点でモノづくりをする、いわゆる本物の時代が到来した訳である。

パオ
パオ キャンバストップ
パオ
パオ 山梨

この度はA様、PAOのレストア修理を2度も賜り誠にありがとうございました。まだまだ、電気自動車などが普及しても、PAOが走る姿を見せてもらいたいと思います。またお土産など沢山頂きありがとうございました。

今日はコレマデ

本日の名言

ほんもの の生活

by白洲正子

長野県茅野市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます



パオ 諏訪大社

奥山の大木、里に降りて神となる

諏訪の大神、タケノミナカタは出雲のオオクニヌシの子として古事記では登場する。遥か彼方、国津神のオオクニヌシは、天津神より国譲りを迫られ、二人の息子 (コトシロヌシとタケノミナカタ) が承諾するなら天津神に従うと言った。コトシロヌシはあっさり承諾するもタケノミナカタは承諾せず、天津神のタケミカヅチに諏訪の地まで追われ、遂にこの地に鎮まる事を約束したのだという。この諏訪の地で行われている日本三大奇祭の一つに7年に一度の御柱祭りがある。人類が知る限り1200年という歴史があり、しかしその起源や由緒などは詳らかではない。奥山より切り出したモミの大木を引き出し、そして木落としといわれる30度近い坂を氏子が曳いて駆け下るのである。わたしは、諏訪大社にそびえ立つ御柱を間近にしこの時、はっとした訳である。これは一つの推理ではあるが、タケノミナカタは諏訪に追われたわけでなく、もしかしたら、オオクニヌシの住む杵築大社の造営に使用される大木を求めて諏訪の地にやってきたのではないか。木曾は良材が多く、切り出した大木を千曲川から新潟を経由して日本海に送り、島根の引佐の浜から曳揚げたのではないか。そうであれば、勾玉に使用される新潟の糸魚川のヒスイも同じ経路で伝わってくるのも容易い。わたしの推理が確かならば、天津神に追われて諏訪に鎮まったという古事記の伝承は、タケノミナカタには大変無礼な話である。

パオ 長野県
パオ
パオ
パオ
お祓い
パオ

この度は、長野県茅野市にお住いのK様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。アクアグレイの車体色にアレンジを加えつつPAOのオリジナル風に留めた仕様で製作差し上げました。シートの張替えはアイボリーの特別なレザーで、純正仕立てという格好。最近人気が御座います。諏訪の上社本宮でお祓いも行われ、晴れてK様の元へ。この度は納車大変おめでとうございました。また、お土産まで頂き恐悦至極に存じます。末永くお乗り頂けます様にお祈り申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分のしたことより、嫌な事を先にせよ。

この心構えさえあれば、道の途中で挫折したり、

身を滅ぼしたりするようなことは

ないはずた。

by武田信玄

究極のエコカーとは廃車率の低いクルマの事である

ラシーン

究極のエコカー

遂にその時を感じる、時が来たのである。消費者の環境意識の高まりに加え、減税や補助金でお買い得感をくすぐったハイブリッド車。これらは長い目でみてCO2削減 につながるのか検証してみると、同制度はCO2削減効果に乏しく、環境対策というより は、実態は買い替え促進による景気対策であった、というお話は公益社団法人日本経済センターの研究員の報告である。

燃費だけみたら、エスティマ11、6L /km。エリシオン9,1L/km。車格は違うがこんな、パオやラシーンよりも、燃費が悪い車でさえエコカー減税を受けている事自体が違和感でしかない。『国土交通省燃費一覧より抜粋』

はたして、エコカーと呼ばれるクルマが20年、30年、車検を受けて乗っている方がどれだけ居られるだろうか。はたして、どれだけ生産されて、どれだけ廃車にされたのか。そのほとんどは20年も経たずして廃車され続けただろう。

こんな事がまさにエコカーだと、もう叫んではいけない。本来の究極のエコカーはその廃車率の低いデザイン性能のあるクルマである。

たしかに、メーカーは新しい車を造って売らないと、経済も活性化はしないだろう。それ自体は否定はしない。ただ、わたしが言いたいのは、新車から13年以上経過した車に敬意を払わず、軽々も烙印を押して重税を課すという仕組みに問題があるという事を伝えたい訳である。

何度も言おう、究極のエコカーとは廃車率の低い車の事である。

パオは33年、ラシーンは27年、ずっと残ってきた訳である。これは究極のエコカーであるという証明書なのだから、胸を張って乗ろうではないか!!

兵庫県神戸市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

灘

くだらない話

我が国の酒造りの歴史は古く、太古では酒は神に捧げそして神と人を結びつける役割のある神聖なものであった。日本書紀に書かれている、スサノオのヤマタノオロチ退治にも酒が使用されており、和酒は弥生時代にはすでに製造されていたのであろうと推測する。時は進み江戸時代の話である。上方には灘、伊丹、伏見の酒があった。わたしの先祖、雑喉屋文衛門は伊丹から灘に移り住み、この地で酒蔵を開いて灘の酒の始まりといわれている。そして灘の酒が本格的に江戸に下ると、 灘の生一本の下り酒は江戸人好みの酒の代名詞となったのである。上方から江戸に下る酒、それにたいし、江戸から酒は来ないという言葉が、くだらないという風になり、くだらないという語源が生まれたという、まさにくだらない話であった。

神戸
パオ
ダッシュパネル
トノカバー
モケットシート
パオ
パオ

この度は、兵庫県神戸市灘区にお住いのK様の元へお届けに上がりましたPAOトラディショナルをご覧頂きます。アクアグレイのボディーをレストアを施し、ヘッドライトにまつ毛や純正のフォブランプをこれもリペアを行い取付差し上げました。内装にもこだわられ、ダッシュ上下の張替え、トノカバーの張替えも行いました。末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

中途半端にやると他人のマネになる。

とことんやると他人がマネできないものになる。

大分県臼杵市のO様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ

近未来感

パオの造形は宇宙船のような近未来感が含まれているというのは、語弊ではない。ボンネットにはスターウォーズに登場するルーク・スカイウォーカーが乗るXウィングに搭載されたアストロメク・ドロイドR2-D2をイメージして作られたウォッシャーノズル、というPAOデザイナー古場田良郎氏のお話がそれを物語っている訳である。新しいとか旧いとか、そういう概念がPAOに当てはまらない、時代を超えて常に近未来感が感じられるのは、そうした宇宙船のような乗り物に近い雰囲気から匂い立つ何か、かもしれない。

大分 パオ
パオ 温泉
パオ 大分
パオ

同じ時代を生きてきたであろう、レストランとPAOである。栄枯盛衰という言葉をここで使うとまったく怒られてしまう訳であるが、寂れてもまた復活するPAOの生命力には、ただただ脱帽である。

この度は大分県臼杵市にお住いのO様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルをご覧頂きました。オリーブグレイのきわめて状態の良い車両をベースに純正風に内装も仕立ててお届け差し上げました。長くお乗り頂ければ幸いです。また、お土産も頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

人生における敗北、苦しみは試練であり不幸ではない。

灼熱の炎に磨かれる黄金のように

試練によってこそ、人は高められる。

By 大友宗麟

愛知県西尾市のM様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

パオ 西尾市

PAOという美

久しぶりに、わたしのなかで芸術性を意識した納車日となった訳である。PAOとは芸術であると思うのは、そのクルマ造りの中でクルマでは無い、創造されたいわゆるタイヤが4つ着いた美しい彫刻のような物に見えるからである。現代も彫刻のようなシェイプをした車の形はあるにはあるが、それが美しいという概念に当てはまらない、と言ってしまえばそれはわたし個人の中での偏見である。しかしながら、まさにPAOが33年と言う時間の経過の中で伝説的に今でも、若者にも愛されるのには、常に未来的な美しさ、がPAOの中に存在しているからだと思うのである。

PAOと記念撮影
パオ スピードウェル
パオ
パオ
パオ トノカバー
パオのある風景

この度は、愛知県西尾市にお住いのM様の元へお届けに上がりましたPAOトラディショナル、アクアグレイをご覧頂きました。いまだ3万キロ台と走行は少ない車体を今一度内外装のレストアを施し、走行距離が少なくても33年という時間の経過が各部パーツを劣化させており、それらのパーツを沢山交換。これからに長くお乗り頂けます様に努力致しました。これからはPAOちゃんと楽しい思い出を沢山作って頂ければ幸いです。また、今回はお土産や駅までお送り頂き、恐悦至極に存じます。重ねて御礼申し上げます。

今日はコレマデ

本日の名言

論理はA地点からB地点まであなたを連れて行ってくれる。
想像力は、あなたをどこへでも連れて行ってくれる。

byアルベルト アインシュタイン

東京都調布市のA様 PAOオリジナル仕様納車おめでとうございます

東京パオ

アイボリー、キャンバス、マニュアル

PAOは純正色では4色の展開である。アクアグレイ、オリーブグレイ、テラコッタ―、そして今回のアイボリーである。そのアイボリーは販売台数が少ない事で昨今は人気故にオールペイントで製作されたアイボリーも存在する。このPAOはそのオールペイントされたアイボリーのPAOであるが、見た目では判断することはまず不可能である。アイボリーのキャンバストップのマニュアル車は、国の重文指定されるくらいの希少な車であって、発売より33年、このようにアイボリーのオリジナル仕様として製作されたPAOも価値があるのだ。

パオ グリル


パオ 純正の内装


マフラー
ピンボケ

パオ 東京


パオ 東京

この度は東京都調布市にお住いのA様の元へPAOをお届けに上がりました。フルオリジナルを意識して製作された、アイボリー色のPAO。バンパー、グリル、ルーフレールや細かなシルバーパーツはリペイントが施され、内装もリペアをかけて、33年前の新車当時の趣を出来るだけ再現。ミッションもオーバーホールを施し、(ミッション車はすでにベアリング類も廃盤となっておりますが、SWでは交換が可能)キビキビ走るようにバランスも整えて製作致しました。それでは、末永くお乗り頂けます様に。

今日はコレマデ

本日の名言

どこに行こうとしているかがわかっていなければ

どの道を通ってもどこにも行けない

新潟県長岡市のO様 PAOトラディショナルMT納車おめでとうございます

長岡
火焔土器
岡本太郎

縄文火焔土器

火焔土器である。はるか紀元前14000年頃よりはじまった縄文時代。わたしたち日本人の御先祖様たちは、約3200年ほど前まで縄文土器を製作して煮炊きに使用してきた。現在の研究では、縄文時代は狩猟採集で食べ物には困らず、とても優雅な時間を過ごしていたという分析があり、それは10000年以上も続くことからも伺える訳である。ある日突然火焔土器が長岡から出土した。 1936年に近藤篤三郎らの調査 によるものである。岡本太郎は言った。われわれが古い歴史をたしかめる情熱。言いようのない熱気である。自分たちが日本人として、人間としてどうあったか、現在どうあるべきなのか。そういう、生きる意味をそこにつきつけられる思いがするからだ。

縄文土器。これを見たとき、心がひっくり返るおもいだった。人間生命の根源。その神秘を凝縮し、つきつけた凄み。わたしはかってこんなに圧倒的な美観にぶつかったことはなかった。全身がぶるぶる、ぶるぶる震えあがった。

パオ

パオ

レトロコンポ


パオ 長岡

パオと記念撮影

この度は新潟県長岡市にお住いのO様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナルMTをご覧頂きます。アクアグレイのノーマルルーフの車体はミッションがMTと、すでに国の重文に指定をうける寸前の車両でございます。ボディーは細部にまでレストアが施され、乗り心地なども新車当時にあわせて調整さしあげました。内装はダッシュ上下の張替に合わせて、シートのカラ―を選定。純正オーディオ(俗名=レトロコンポ)はオーバーホールしてカセットも使用が可能となりました。外装もレストアに合わせ、ヘッドライトにピーク(俗名=まつ毛)がおごられております。2030年には日本でも電気自動車の波が訪れますが、まだまだPAOは現役んでお乗り頂ける事と存じます。末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

力によってねじ伏せようとしたもの

はいつかそれ跳ね返そうとする。

しかし、真心をもって扱われた者は心で返してくれる。

by直江兼続