奈良県北葛城郡のY様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ

甦える内装

すべてのエアコンの吹き出し口のリペアパーツ。トグルスイッチのシルバーの台。ダッシュパネルやアンダートレイの張替え。レトロオーディオのオーバーホール。そのそれぞれにスピードウェルの培った技術を惜しみなく投入してレストアされたPAOである。その他、シートの張替え、フロアマット、プラスチックのビス類の新調、内張りのリペア、吊り天井のリペア、灰汁洗いなど、ボディーレストアと合わせて施工されている。

パオ

PAOちゃんと記念撮影

この度は、奈良県北葛城郡にお住いのY様の元へお届けさしあげました、PAOトラディショナルレストアをご覧頂きたいと思います。オリーブグレイにペイントされたボディーはバンパー、フロントグリル、ヘッドライトリム、ルーフレール、ホイール、見えているパーツはすべてリペイントされ、新しい時代に生まれ変わった姿となった。

内装 パオ

内外のカラーの変更

パオは外装のカラーが内装になっており、レストアに合わせて、内外を他色に変更。今回のような内装がアイボリーの仕上げは特に女性に人気である。さし色に優しいキャメルカラーをダッシュ上下とあわせてシートのパイピングにあしらい、とてもバランスの良いコーディネートだとあたしは思う。

ドア内張り

ドア内張りの仕上がり

内張りの質感、そして、シルバーパーツのリペア。それぞれが美しい。

パオ

PAOちゃんと記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナルレストア納車誠におめでとうございます。末永くお乗り頂けますよに、バックアップさせて頂きたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

禅心

禅定の心であって、心を一つの対象に集中して乱れない状態の事でございますが、そのような気持ちでパオやラシーンの製作に打ち込み、さらにぜんしん(前進)して参りたいと思います。

大阪府和泉市のN様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオ レストア

常若 トコワカ

パイクカーデザイナー、古場田良郎氏。「クルマを消耗品にしたくはなかったのです 」その言葉のデザインがこの写真からも滲み出ているとわたしは思う。来る正月14日で生誕36周年を迎えるパオ。工業製品で言えばおじいちゃんかもしれないが、レストアとよばれる常若の精神で若返りが可能である。純正のオリジナルの状態に戻す事も可能。カスタマイズを施して、たった一つのパオを製作する事も可能。現在の出雲大社のおおやしろでも江戸時代から60年に一度の大修理により現代でも木は生き続けている訳であるから、パオも35年に一度の大修理により、また長く乗り続ける事が出来ることだろう。

パオ レストア

パオトラディショナル レストア

この度は、N様の元へ納車されましたパオトラディショナル、レストアをご覧頂きたいと思います。内外装がかなりお疲れのパオちゃんでありましたが、新車のような雰囲気でお乗り頂けます様に製作さしあげました。

パオレストア

パオ レストア 内装

内張りや釣天井、フロアカーペットの灰汁洗い、さらに新調のマット。気になるプラスチックパーツの表面処理。新しい気分で操縦することが出来る。

パオ レストア

パオ レストア デフロスターグリル

エアコンの吹き出し口のすべてにリペアパーツを準備。特にサイドデフロスターグリルはお餅を焼いたように膨れている物が多く、スピードウェルのリペアパーツへ交換が行われる。

パオ レストア

パオ レストア 内張り

内張りは褪色もしくは日焼けにより変色しているところ、リペアが行われ、内張りのピン類はすべて新品に交換を行い美しいアイボリー色に。さらにインナーハンドル類のシルバーパーツもリペイント。

パオ レストア

パオ レストア

三角窓のゴムはもちろん、ドアの水切りモールやリヤクォーターのゴムモールもリペアが行われる。ドアミラー上下のシルバーパーツやビス類、ドアアウターハンドルや、クォーターガラスの蝶番も再塗装済み。

パオ レストア

パオ レストア ワイパー廻り

ワイパーカウルも取り外し、ワイパーのリンク自体も錆止めを行う。フロントガラスゴムも新しい。

パオ レストア

パオ レストア ウェルリプレイスメントマフラー

GEN5へとバージョンアップされたウェルリプレイスメントマフラー。アイドリング時の音量は純正同等であり、走り出すと小気味良い上質なサウンドが得られる。大人らしいマフラーである。

パオ レストア

パオ レストア ヘッドライト

ヘッドライト廻りやバンパー、グリル、ウィンカーなどそれぞれにリペアが施され、純正色に色入れが行われる。使用される塗料の拘りは半端ない。

パオ 納車

パオちゃんと記念撮影

この度はN様、PAOトラディショナルレストア納車、誠におめでとうございます。また、長くお乗り頂けますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

本当の美しさは、目に見えないところにある 。

日産フィガロオーナー必見☆純正オプションドリンクホルダーのリプロダクトを発売!!

フィガロ ドリンクホルダー
日産フィガロの純正オプション、ドリンクホルダーのリプロダクト品

日産フィガロオーナーは必見となります、純正オプションのドリンクホルダーをリプロダクト致しました。取付方法は至って簡単で、センターコンソールを装着している+ネジ4個を外してオーディオ下部とコンソールに挟み込むだけとなります。

日産フィガロの純正オプション、ドリンクホルダーのリプロダクト品

むかって右側(運転席)は350ml、500lm対応。むかって左側(助手席)は270mlカンサイズとなります。これも純正と同じ造り込み。

日産フィガロの純正オプション、ドリンクホルダーのリプロダクト品

正面裏側にはNISSANの文字が、ここまで含めてリプロダクトしてしまうと、問題が。今回の物は原型ですので、製品はバリ取りもおこないます。NISSANの文字はお楽しみに。

初回限定20個 価格は23800円+税

ご注文、お問い合わせはメール、info@speed-well.jp もしくはお電話にてお問い合わせください。

それでは、皆様良いクリスマスを。

価格据置き!パイクカースタッドレスの販売の巻

パイクカー

パイクカー専用スタッドレス販売

今年も師走となりました。東北地方は既に完売となっていますパイクカー専用のスタッドレスの販売を行います。

ブリジストンブリザック 155/80R12 スチールホイール付き

価格は61200円+税となります。

全国発送が可能でございますので、どうぞご検討ください。

愛知県田原市のM様 パオレストア納車おめでとうございます

パオ レストア

ヨミガエリの儀式

甦る、蘇る、ヨミガエル、日本語には同音の言葉は多い訳である。黄泉から帰ると書いて、ヨミガエルと読める訳であって、自動車においてそのヨミガエリの儀式はレストレーション、俗にレストアであり、それは護摩を焚き、100万遍経を唱え、、それは冗談であるが、沢山の工程を行い、元通りに組み上げて行く作業である。今回もまた、エンジン廻りのメンテナンスと共に、ボディーの内外装のヨミガエリの儀式を行い、愛知県は田原市のお客様の元へパオを納車さしあげました。

パオ

パオ レストア 完成車

この度は、愛知県田原市のM様の元へ納車差し上げますパオをご覧頂きたいと思います。エンジンやミッション、足回り等、メンテナンスが必要なパーツ、寿命が近いパーツは交換を行い、ボディーの内外装はレストア。34年経つ車には見えない!!そんなパオでございます。

パオ ドアミラー

ドア廻りの仕上げ

ミラーも上下の接続部のシルバーパーツも三角窓モールやドアサッシも、新車時の様子。ボディーは全て塗装が行われ、ブリリアントフィニッシュ。さらにコーティングまで行われる。

ワイパーカバー

ワイパーカウル廻り

ワイパーも、カウル内のリンク類も、フロントガラス、ガラスモールなども、全て取り外して、レストアが行われる。

内装

ダッシュパネル廻り

クーラーの吹き出し口の劣化もあり、デフロスタグリル等も交換。センターコンソールは表面処理を行い、黒さが増す。各シルバーパーツの塗装やリペアも行い、なかなかの味わいである。ココまで仕上げる事が出来るのはSW以外無いと手前味噌ながら自負している。

パオ
パオ

内装の仕上げ

内張りの仕上がりも美しい。さらに、すべてのプラスチックビス、ピンは新品に交換が行う事により、さらに20年30年と残る事であろう。内張りが付いた状態で見る事は出来ないが、ドアの内部も全て特殊なグリスにより注油済み。動きもすこぶるスムースである。

パオ

リヤ廻り

ランプ類もピカピカである。SWで施工されるランプのリペアは、レンズとなる樹脂の経年劣化した表面を落とし、さらにUVカットと耐候性を兼ねた塗料で仕上げられる。これは、販売車両すべてに着いてくる。

パオオーナー

PAOちゃんと記念撮影

この度はM様、パオレストア納車誠におめでとうございます。これからも長く楽しく、パオと共に人生を豊かにして頂ければ幸いです。この度は、長らくお時間頂き感謝申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

技術は長く、人生は短し 。

永久保存版!!日産パイクカーデザイナー 古場田良郎氏のBe-1の巻

遂に今年も師走となり、一年の締めくくりにかかるところでございますが、皆様如何おすごしでしょう。今年はパオやラシーンの販売、レストアも含めて気合を入れて年末まで走り続けますが、11月30日、日本自動車博物館へ日産パイクカーデザイナー、古場田良郎氏の愛車Be-1を寄贈なされるという事で、お手伝いさせて頂きました。今回は、ご一報を受け、Be-1をお預かり致しまして、ショーモデルとはいきませんが、動態保存チェックと、ホイール等純正化、長く鑑賞に耐えるようにボディーに手を入れて、最後の仕上げを差し上げました。1987の発売より36年、夢をありがとうございます。

Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル
Be-1 スピードウェル

こちらの撮影は11月21日。この後、日本自動車博物館へ搬送。11月30日には、日本自動車博物館に於いて、古場田良郎氏より博物館の館長へ受け渡し式を開催。スピードウェル社は古場田氏に同行させて頂き、その模様を撮影させて頂きましたので、改めましてご報告させて頂きたいと思います。

最後に古場田氏が思い出深く、ドアミラーのお話をお聞かせ下さいました。ドアミラーは左右対称ではない。助手席側のほうがボディー内側へ角度がついており、当時CADの技術はなく、すべて手書きで図面をおこさないといけなく、相当苦労した。

ココからはウェルの四方山。このお言葉を聞いて、わたしは一つ思う訳でありますが、やはり良い物、長く残るモノは出来上がるまでの熱量が多いという事。昨今のデジタル技術に進歩に合わせて、熱量は限りなく低くなっており、少なからずモノづくりと熱量という方程式は成り立つかもしれません。そういった事を感じながら、スピードウェルで製作させて頂いております、販売車両、レストア車両にはしっかり熱量を詰め込んで価値のある物に仕上げて行きたいと思う所でございます。

という事で、本日は、日産パイクカーデザイナー、古場田良郎氏の愛車Be-1をご覧頂きました。来年は日本自動車博物館90周年のイベントが御座います。こちらのほうでBe-1が展示されますので、どうぞご来場ください。

今日はコレマデ。

本日の名言

いつだって、偉大な先人達は

凡人達の熾烈な抵抗に遭ってきた

Byアインシュタイン

大阪府堺市のM様 PAOレストア納車おめでとうございます

レストア前夜

レストア前夜

すでにタイヤは4本ともパンクし走行は不能。そして内装は雨漏りによりため池となる。あまりの高温多湿状態において全面カビで覆い尽くされ、土に返りそうな状態であった、レストア前夜のPAOである。こちらは、なんと20年という歳月放置されていたらしい。しかしながら、形ある物みな復元が可能ということで、今回はスピードウェルにお問い合わせ頂き、完全復活させましょうという事で、20年放置されたパオのレストアのプロジェクトが立ち上がった。

レストア前夜

シャコタンではない。

タイヤは車重に押しつぶされ、さらに潰れた形状で凝固しており、うんともすんとも、動かす事は出来ない。そんな状況からスタートする訳である。一つ救いであったのが、地面がコンクリートである事。これが土や砂利、砂場であれば湿気も多く、さらに草やツルなどに巻き込まれて、スタジオギブリの状態となる。それでは、ココから、復活していく瞬間をご覧頂きましょう。

レストア前夜の内装の図絵。

足元はスタジオギブリ化が進んでおります。フロアカーペットをボディーから剥いでボディー全体の洗いから始まりました。パオの天井はアイボリー色の吊り天井ですが、画像ではご覧頂けませんが、この時点で天井は漆黒の闇に包まれております。

パオレストア

足回りの図絵。

ホイールもリペアが行われ、タイヤも新品に。ホイールハウス、フロア下部も塗装が行われ、防錆仕様。

パオレストア

内外装のレストアが施され、フロアパネルからしゃっきりさせました。外装もまた新車当時のカラーに復元が施されピカピカに蘇りました。オーディオも当時のラジオカセットに置換。スピーカーなども調達され、調子は良い。フルオリジナルを目指して、各パーツを整えていきます。

パオ 内貼り

レストア後の風景。

端的にほぼ、新車の状態に。スピードウェルであればココまで復元は可能。

パオ レストア

レストアが終わり晴れて納車へ。

今回は、エンジンはタイミングベルト、ウォーターポンプ、オイルシール類の全ての交換。ホース類のすべての交換。クーラーの修理、発電機、セルモーター、冷却系、点火系の修理と交換。排気系はすべてリプレイスメントのステンレス製に。足回りは、ショックアブソーバー、ブレーキのオーバーホール、燃料ホース等の交換、ガソリンタンクの洗浄とすべてを取り外しての作業。

内装は全てを分解。そしてすべてをリペイント。さらに、クーラーの吹き出し口の交換、シートの交換、フロアマットの交換。各部の樹脂パーツのリペア、天井は灰汁洗い。外装は、すべてを分解してルーフレール、バンパー、グリル、ホイール、ワイパー、蝶番、アウターハンドル、ドアミラー、目に見えている個所はすべて塗装、さらに、ボディー下部の塗装、三角窓やフロントガラスゴムモール等の交換、リヤクォーターガラスゴムのリペア。細かなビス類はステンレスに交換して塗装処理。キャンバストップの張替え等。イタレリ。

パオ レストア

パオと記念撮影

M様、この度はパオレストア納車誠におめでとうございます。本当にお喜び頂けましてこちらも感謝致しております。早速、大阪から山口県までロングクルージング。乗れば乗るほど味わい深いクルマですね。これからも長くご使用頂けますように努力致します。

今日はコレマデ。

本日の名言

世界で最も素晴らしく、最も美しいものは、

目で見たり手で触れたりすることはできません。

それは、心で感じなければならないのです。

宮城県仙台市のM様 PAOトラディショナル、レストア納車おめでとうございます

名刹にパオ
名刹
瑞鳳殿

名刹にパオ到着

仙台と言えば、伊達政宗公である。あと半世紀前に生まれていれば、天下は伊達政宗のものであったと言われる、まさに名君である。三日月の前立てがついた兜と眼帯をつけた姿が特徴的であるが、眼帯は後々の創作であるらしい。仙台の西の丘には瑞鳳殿という伊達家の墓所があり、先の大戦で江戸時代からある建築物は炎上。昭和の後期に再建されたとあり。その修復過程で、瑞鳳殿の真下を調べたところ、政宗公の遺骨と甲冑、太刀、パイポや副葬品が出土したようである。頭蓋骨等はX線で測定され、現在はその資料を基に当時の容姿が復元されている。九州の大宰府天満宮の本殿下には菅原道真公が埋葬され、久能山東照宮は徳川家康が埋葬されており、400年、1000年前の人物の亡骸のそばまで立ち会える訳である。日本にはその時代のヒーローが存在するわけであるが、近代はそのようなヒーローは不在である。

パオ

PAOトラディショナル レストレーション

この度は宮城県仙台市にお住いのM様の元へお届けにあがりました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きたい。この車両、なんともキャンバストップのMTということで、非常に珍しいPAOである。内外装をレストアを施し、エンジン、ミッションも整備を行い、さらに、雪対策、寒冷地仕様として製作された。

パオ 仙台

PAOトラディショナル レストレーション

外装はキャンバストップをライトベージュで張替えを行い、その他は純正に準じた仕上げ。バンパーやグリル、ヘッドライトのリム、ホイール、ルーフレールや各部の蝶番等、ボディーも含めてすべてがリペア、そして、最高品位のマテリアルを使用して、ペイントが行われている。さらに、仕上げにコーティングを行い、絹のような肌触り。これぞ、シルキー素肌である。

パオ レストア

PAOトラディショナル レストレーション

テールランプもすべてリペアとUVカットのクリアペイントを行い、新品のような輝きに。下回りもしっかりジンク塗装を行い、雪対策も万全だ。本物の価値を技術で応える、スピードウェルのクラフツマンに、私からも敬意を表したい。

という事で、この度は宮城県仙台市にお住いのM様へ納車さしあげました、PAOトラディショナル、レストレーションをご覧頂きました。内装の画像を取り忘れて、残念でしたが、アイボリーのツィードとレザーのツートーンでとてもお洒落でございました。M様には、ご注文誠に有難うございました。

伊達家の名参謀 片倉小十郎 一家の兜

時はさかのぼる事400年、大阪は道明寺口から始まる、夏の陣において、片倉小十郎重綱が京都の愛宕山大権現(愛宕神社)へ必勝祈願を行い、その札を伊達家の兜の合印、上弦の月の前に立てたことから始まる、片倉家、一家の甲冑である。兜の裏側には明珍宗盛とあり、白石の片倉家お抱え甲冑職人の銘が伺える。現在はスピードウェルが所蔵。後世に伝えるべく、西岡甲房で来春修理の予定。

今日はコレマデ。

本日の名言

この世に客に来たと思えば、なんの苦もなし。

by伊達政宗

神奈川県横浜市のN様 PAO全集中整備納車おめでとうございます

金沢八景
パオ 集中整備

金沢八景

かの初代、内閣総理大臣伊藤ハクブンも、その美しさに別邸を設けた地、それが横浜にある金沢である。石川県にも金沢とあるが、どちらも昔は山間で金が採取出来た地名であろうと推測する。実に横浜の金沢八景は明治、大正まではとても風光明媚な所であったらしく、伊藤博文や名だたる著名人が別荘地としていたところである。現在は残念ながら市街化が進み、八景は過去のものとして言い伝えだけが残っている訳である。果たして、日本人の大多数はエゲレスより始まった産業革命以降、日本では文明開化という大号令の元、便利や合理性だけを追求して、自然からはじまるあらゆる美しさを無視しして生きてはいないだろうか。なつかしい街並みはあったとしても美しい街並みは無く、現在は乱雑な社会環境に生きるしか方法は無いと言っても過言ではない。とそんな勢いで云うわたしも、真の美しい国、という概念がいまだに定まっていないのが現実ではある。しかし、古場田良郎氏がチーフとなりデザインされた日産のパイクカーシリーズはどれも美しい造形で趣もあって、日本中を街並みを美しく魅せていると思う。そのような素敵なクルマを長く保つように努める事は、私の一つの誇りである。

パオ

パオ全集中整備車両

この度は、神奈川県横浜市よりPAOをレストア整備ということで、お持ち込み頂きましたN様のパオをご覧頂きたいと思います。

パオ エンジンルーム

パオのエンジンルーム

全集中してメンテナンスを行ったエンジンルーム。エンジンはタイミングベルトから、ウォーターポンプ、カムシール、フロントリヤのクランクシール、オイルパンパッキンのすべてを交換しオイル漏れを撲滅。さらにミッションはフルオーバーホールを行い、油脂類はすべてがアップグレードの新品を装填。クーラーの装置も◎。足回りはロアーアームブッシュの交換、ステアリングラックの調整。ブレーキはマスター、Rホイールシリンダ―等新品に。冷却系統はコア120%増しのオリジナルラジエーターにヒーターコア。サーモスタット、ホースも交換。排気系はマフラーは前後ともウェルリプレイスメントマフラーを使用してステンレス化。

パオ ステンレスマフラー

ウェルリプレイスメントマフラー

5ZIGENと共同開発を行い、パオデザイナー古場田良郎氏に教わった視錯覚の概念も取り入れて純正代替品として製作された、ウェルリプレイスメントマフラー。アイドリングでは純正同等の音量であり、回転をあげるほど小気味良い、大人らしいサウンドを実現。出口形状はカールとし、消音器はステンのバンドで吊り下げるという純正の形を踏襲。それにより、美しい見栄えと、高耐久を実現。

内装の張替え

灰汁洗いとアンダートレイの張替え

サービスで内装の灰汁洗いとドアインナ―ハンドル、レギュレーターハンドル等のシルバパーツのリペアを施し、サイドデフロスターグリルもSW製リペアパーツに交換。フロアカーペット&マットも手入れと新調を行い、美しい佇まいに。

パオ

外装のレストアは

行わなくて良いという事でお話をお聞かせ頂いておりましたが、各部の磨き直しとバンパーやグリル等の化粧直しはおまけで行わせて頂きました。まずは、しっかり走り、長くに使用が出来るように、さらに見栄えもするようにと、ご予算とにらめっこしつつもバランス良く製作させて頂きました。

N様、それでは、美しい金沢八景を素敵なパオでお走りになられる姿、長く拝見させて頂けば幸いです。また、素敵なお土産まで頂き恐悦至極に存じます。

今日はコレマデ。

本日の名言

現在の日本は地平線から出たばかりの太陽である。
暁の雲から出たばかりの太陽は光が弱く、色も薄い。
だが、その太陽はやがて中天までくると、全天に輝きわたる。
これと同じように、日本もまもなく世界に雄飛し、

日の丸の旗は尊敬の念を持って

世界の人々から見られるようになるだろう。

by伊藤博文 

東京都品川区のG様 PAOレストア・トラディショナル納車おめでとうございます

パオ色の冷蔵庫

PAO色の冷蔵庫

東京の品川の冷蔵庫はパオ色である。なんとも、今回パオオーナーとなられるG様が、パオ愛が溢れてDIYで冷蔵庫をパオ色に塗装してしまったという、面白く素敵なお話なのである。パオのダッシュボード(インストルメントパネル)は鉄製で成型されており、マグネット式のキッチンクロックや雑貨などをつけて装飾することは可能であるが、自宅でパオを感じるとこうなるのである。とココで、少しだけ四方山話であるが、自動車の計器が取り付けられているパネルをダッシュボードとそう呼ぶ訳であるが、これは馬車の時代までさかのぼる話であって、馬が走ると石や泥が飛び跳ねる。そして馬車に乗っている人に飛び散る訳である。そして改善するにあたり運転手の前に衝立を取り付けた、すなわち走る(ダッシュ)の石泥避けの板、それがダッシュボードの語源の由来である。

ダッシュボード

PAOの走り板 (ダッシュパネル、アンダートレイ張替図絵)

この度は、東京都品川区にお住いのG様の元へお届けに上がりました、PAOトラディショナルをご覧頂きたいと思います。ボディーは内外装をレストアを行い、G様の思いのカラーにお仕立てを行ったPAO。メーターの左にはマグノリアクロック(純正メーター風リダン)も装填され、ハンドルコラムはPAOのプロトタイプをリスペクト。クーラーの吹き出し口などはSWのリプロ品に交換済みでこれから長く使用に耐える仕上がりに。

パオ 品川

PAOレストア・トラディショナル カオス

右には昭和の家屋、左は現代の家、後ろには数億円の大豪邸。そして中心にPAOである。東京という都市は誠におかしなほどカオスである。

パオ 品川

PAOレストア・トラディショナル 左舷後方姿見

アクアグレイのボディーカラーは新車当時のカラーを復刻させてペイントが行われる。ルーフレールやバンパー、グリル、ドアアウターハンドル、各部蝶番、ミラーの台座、ワイパー、すべてが取り外されてリペアと塗装も行われている。テールランプ類は取り外し、台座をリペア。レンズは磨く訳でなく、表面処理を行い、UVカットのクリア塗装仕上げで永きにわたり輝き続けるだろう。

パオと記念撮影

PAOと記念撮影

この度はG様、PAOレストア・トラディショナル納車誠におめでとうございます。長らくお待ち頂きましたがお喜び頂き感謝申し上げます。東京の果てしない街でPAOが走る姿を楽しみに致しております。

今日はコレマデ

本日の名言

ただおもしろく けふもくらしつ

by徳川慶喜