どんもす~。ウェルです。
さて皆様本日はPAOのクォーターパネルの交換をご覧頂こう。
まずクォーターパネルとはいったいなんぞやと申せば
後部座席横のパネルの総称である。
PAOリヤクォーターパネル 外板パネル『新品』
23年という年月が流れたというのにも関わらず
新品パネルが日産から出るという、感動モノである。
今回は右側のクォーターパネルを交換。
その全貌をご覧頂こう。
PAOクォーターパネル切開図。
全てはスポット溶接により張り合わせされおり、
スポットごとに専用のドリルで表面を切削し
溶接面を外してゆくという、けっこうな作業を
行えば、パネルは分解されるのだ。
インナーフェンダーとの境目
4代目、5代目のオーナーでも乗れるという
開発当初からのキーワードによりボディーが長持ちするように
仕上げられたコトが伺えるのが、このキャビティーワックス。
ボディーの隅に溜まる水分とパネルとを直接触れさせないようにして
錆を防いでいるのだ。
サイドシルパネルはカナダ向け防錆鋼板が採用されている。
一般的に日本車には採用されないような、特殊な鋼板を
随所におごるという、このこだわりようはメーカーの意図ではなく
デザイナー陣の思いによるものだろう。
エンスーCARガイド日産パオ&フィガロ&Be-1のP,45では
『クルマを消耗品にしたくなかったんです。』
『冒険の道具にあるようなヘビーデューティーさを表現する為には
部品のひとつひとつを本物にする必要があった』
という内容があるが、まさにその通りであった。
パオのボディーの構造は非常に素晴らしい。
サイドステップとクォーターパネルの継ぎ目付近は
クォーター側のインナーシルパネルより錆が発生。
パオでは錆びやすいところである部分だが、
これは裏側より錆が発生し表面に出てくるようだ。
今回は、表面の錆をサンダーで削り落としさらに
錆転換を行い新しいパネルを被せるコトとした。
ということで、今回はPAOのクォーターパネル交換を
ご覧頂いたがスピードウェルではこうして今後も
パイクカーの存命に力を尽くす。
今日はコレまで~。
本日の名言
その日をちゃんと生きること。
byエリック・クラプトン
人生にこの日は一度しか訪れないということで、
皆様、本日も大切にされましたでしょうか。
毎日大切にしている人ほど時間は流れがはやく、
むだにしている人ほど時間とは遅いものでも有ります。
実物を見たときは驚きで一杯でした。
キャビティーワックスなる存在もはじめて知り
勉強になりました。
車を作っている人達は、いつも本気で物作りされていたんですね。
ドアやバックドアのヘミング部分には防錆シーラント、
パネルの合わせ目のシーリング材も塗布幅を大きくしてあります。
そのほかパネル端末のプレスによるバリを小さくして塗料を付着させやすくしています。
・・と、こんなことはコストや効率を優先する大量生産車ではできませんが、
パイクカーではやってしまいました。
kobata様
ご無沙汰しております。paokids です。
手間隙かけた、まさに手作りの車なのですね。
今や、私のパオは手放せない宝物になってしまいました。
また、いつの日かお会いできると嬉しいです。
その時は、パイクカーのお話いたしましょう。
パイクカーの造りこみは半端ではありません。
すばらしいものづくりがこうしてながく愛用される
道具(くるま)として次世代に受け継がれているとおもいます。