パオのテラコッタ色
1989年に期間限定(3ヶ月間)で販売されたPAOにはテラコッタという
前代未聞の一際オシャンティーなカラーが存在した。
テラコッタというのは伊語で『焼いた土』という意味であり、
わたしの身近にあるのは鉢植えに使用する素焼きの土器のその物の色である。
日本では建築材であるタイルをその素焼きにして(これをテラコッタタイルという)
壁面を一面張ったお家はたまに見かけるが、今日はIオーナーの自宅近辺の
鹿島緑道のプロバンス56付近で丁度テラコッタタイルの邸宅が鎮座していたから
その前でテラコッタPAOを記念撮影を行った。
この写真のように、緑豊かなところにテラコッタ色が良く似合うというのは
素焼きの鉢植えに緑を植えるというのと同じ感覚かもしれないが、
今回はそのような自然な雰囲気でPAOの内装のイメージが
Iオーナーによって行われている。
PAOトラディショナル 右舷前方姿見
この度は福島県いわき市にお住いのI様の元へお届けにあがれた
PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。
先に説明したPAOのテラコッタ色ではあるが、ずば抜けてオシャンティーなカラーであるため
ある種クルマが乗る人を選ぶような雰囲気が存在し、それゆえ4色の中では
一番販売台数は少なかったと推測される。
これをラテンチックに乗りこなしたなら本当にオシャンティーである、というのは
わたしの勝手な推理である。
フロントフェース ラッカーフィニッシュ
バンパーやグリルには塗装が着いてくるが、その塗装色も選べる。
今回は外装の塗装部ではホイール以外の部分は純正色で仕上げが
施されたが、表面の仕上げはグロス(艶あり)となっている。
謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー
謹製ウェル帆布によるウェル60デザインスタンダードレザーシートの張替え模様。
今回はそのイントロ通り、若葉色を使用して張替えが行われたが
偶然いわき市の通りをPAOで走っているところ、そのPAOのイメージに近い
建屋に遭遇した。
いわき市とPAOの風景
昭和の面影が今もなほ感じれるのがとても懐かしい。
昨今、昭和という色が見直されており、そのはしりPAOの位置付けとしては尖がっている。
驚いたのがこのテイストが平成人類には古いのではなく懐かしいと感じられていることだ。
都会と田舎という言葉は正しいとは言えないが、どちらに住んでいても日本であることに
間違いはないが、毎日眺めている風景には大きな差が在る。
そこで、わたしは全国に納めさせていただいているのだから、
地域の風情や風土とクルマの存在を写真に納めようというコトで、
日本とパイクカーの風景なるギャラリーを開設するにあたり写真を撮りだした。
謹製ウェル帆布 キャンバストップ張替え
内装の艶やかなカラーを抑え込むように天井はミッドナイトブラックの
キャンバス生地で張替えを行った。
何かを行ったとき、さらに何かを付け加えるのでなくて、
その良さを引き立たせるための思考である
これをわたしはマイナス1の美的センスという。
PAOちゃんとI様をガシャ!!
この度はI様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。
ピカピカのPAOちゃんを頑張って維持していただければ幸いです。
お茶まで用意していただき、さらには駅までお送り頂き、誠に恐縮でございます。
また、大阪に寄られるなどあればどうぞご来店ください。
PAOと雰囲気写真
スピードウェルでは全国のPAOにお乗りになられている方々のお写真を
展示できるギャラリースペースを構想中である。
まあわたしの下手な写真を見て、これならいけると勇気付けられるだろうから
アップしてみたが、皆もPAOと楽しい写真と思い出作りを楽しんで頂きたい。
今日はコレマデ。
本日の名言
変わり続けるからこそ、変わらずに生きてきた。
byニール・ヤング
そうですわなぁ。永続とはつまりはそういうことなんでしょうなぁ。