大阪府大阪市のI様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

20130409a

20130409b

ラで始まるブラックペイント

日産ラシーンのカラーにブラックというモノが存在する。

これは平成7年式あたりの日産ラシーン限定車であり、タイプⅠをベースに

ルーフレールやウッド調パネルを装備し背面タイヤ無し、タイプFというのがそれである。

このタイプFは期間限定であったため、日常ほとんど目にすることは無いが

さらに今回のモデルではサンルーフが艤装されており、スピードウェルにある

ラシーンポケットブックの資料によれば、レア度8の展示品クラス、10年に一度の珍品である。

しかし、このブラックというカラーは、これが欲しくてたまらなくなる人類が

生息しているらしく、在庫の確認のTELがたまにあった。

そして今回はラシーンの新しい四角を創造してデザインを行ったという概念を

M型のライカと云ふカメラにイメージを当てはめてみたわけだ。

M型(M3)カメラは1954年に発表され、最新鋭の新しい四角いデザインのカメラであって

現在のレンジファインダーカメラのデザインの原点にもなったのだから

ラシーンにはM型ライカが良く似合う、というわたしの偏った目線で

それをさらにブラックペイント(黒色)つながりで写真を並べた。

M型のライカにはシルバークロームとブラックが存在し、

ブラックにはさらにブラッククロームとブラックペイントに大別される。

ライカの場合ブラックでも、このブラックペイントのいわゆる『黒塗り』と云うものが

ほしくてたまらなくなるライカ病が存在し、わたしもその伝染病にかかった一人である。

そのブラックペイントと同じく、ラシーンの黒は完全なソリッドカラー(原色)であるから

(現在販売されている黒色のクルマはパールやメタリックが混入している)

これがなかなか新鮮で、ライカのような美しい黒色が芸術的である。

20130409d

限定仕様のウッドパネルはバール杢が採用された

この度は、大阪府大阪市にお住いのI様の元へお届けにあがられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

タイプF限定車はウッドの仕様が一般的にはウォールナットの木目模様となるが、

限定仕様は樹木の根の近くにできるバールと云ふ木目模様が採用されている。

20130409e

謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

謹製ウェル帆布によるウェル60(ロクマル)デザインスタンダードレザーシート張替え。

外装色にあわせ、内装もブラックで統一しており、今回はさらに特別な黒色の生地で仕上げている。

20130409f

ラシーントラベラー 右舷後方姿見

背面のタイヤキャリアはタイプFモデルには存在しない。

そのことにより、より四角い印象が彷彿とされている。

内トランク右下にスペアタイヤは移動されているが

収納スペースにはあまり問題は無い。

20130409c

ラシーンちゃんとオーナーをガシャ!!

この度はI様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。

長くお乗り頂けますよう大切に整備致しました。

これからもどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

世の中には二種類のカメラしかない。

ライカとそれ以外のカメラだ。

と言われるくらい、全世界中のカメラはライカの真似であったのでしょうなぁ。

現在も一般的な35㎜フィルムはライカ判とも称され世間一般で使用されており

普遍的なカメラとその仕様であることから、プリミティブだけど古くはない

という言葉(ラシーンの開発時のキーワード)にシンクロします。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です