沖縄県豊見城市のS様 ラシーンフルオリジナル納車おめでとうございます

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ラシーンはスローライフでポレポレ

マクドナルドが伊に侵攻し、ローマのスペイン広場の一部を占拠、

1号店を開いたのは1986年の事である。

米国資本のファストフード店に対する伊民族の反発は日に大きくなり

この際に起こった反対運動が、伝統的な食文化を評価する「スローフード」運動に発展した。

昼間は2時間くらいかけてピザやパスタを食す伊民族のことだから、シュッと出てくる

ファストフードが流行ればお昼休みが短くなるのだからこれは戦争である。

やがて食文化のみでなく、生活様式全般や街づくりを見直す動きに広がり、

スローライフという言葉が生まれたのである。

日本では、スローライフという言葉が使い始められたのは2001年頃であり、

掛川市の榛村純一市長が「スローライフシティー」を公約に掲げて

2001年に当選したコトによりスローライフが公民に広まったと解釈されているが

すでに1990年代には概念として日本には存在しており、

それはバブル期に象徴される、大量生産や高速型のライフスタイル、

モータリゼーションの進展による都市の郊外化に対する一つのアンチテーゼとなっていた。

その頃、ラシーンはといえば環境破壊なども増加し、ウミガメの卵を砂浜を走り回るクルマに

踏まれるなどの被害など連日テレビで報道されていたコトにより

自然環境に優しいクルマを、デザインのコンセプトに打ち出そうとしている最中、

ラシーンデザイン陣の一人の女性がアフリカから帰国し、ポレポレ

(スワヒリ語でゆっくり)という言葉を日産のデザインチーム内に流行らせたのが、

後に『スローがカッコいい』という一つの概念が生まれたと

ラシーンデザイナー平林俊一氏がご証言している。

だからラシーンは日本のスローライフを掲げたその最初期にある

クルマであると、わたしは考えている。

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大阪南港のフェリー乗り口に車両が運び込まれる。

今回は、沖縄県のS様の元へお届けに上がらせて頂くというコトで、

少しドキュメント形式でご覧頂きたい。

大阪南港からは、福岡、大分、別府、鹿児島と沖縄へ航路でつながっており、

それらの地域にお住いの方々へお届け差し上げるのにはフェリーが使用される。

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THE JAPAN CARGO TALLY CORPORATION

3,11の福島の原発事故以来、輸送する車両は放射線測定が行われるようになった。

もちろんSWの販売車両も車両販売時に放射線測定検査が行われているのだから、

検査には引っかかることは無い。

放射線量の限界は0,3マイクロシーベルトと規定されているが、

今回での測定は、0,11マイクロシーベルトで大阪府の自然界にある

放射線量と同じであるから、安心だ。

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放射線測定済証

これで晴れて、沖縄に車両の搬送が可能となる。

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ラシーン フルオリジナル サンドベージュ

この度は沖縄県豊見城市のかわらや~にお住いのS様の元へお届けに上がられた

ラシーン フルオリジナルをご覧頂く。

S様ご夫妻は沖縄県宜野湾市の高台に20世紀ハイツというオサレな骨董&雑貨屋さんを

営まれており、そこでこだわりのあるクルマにお乗りになられたいということで

ラシーンをお選びになられた。

そして今回は、ラシーンのありのままを感じて頂くために、内装、外装はオリジナルの状態に

仕上げを施し納車が行われたのである。

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ラシーン最後期のモケットシート

前期モデル、後期モデルを合わせると、純正シート生地のデザインは4種類。

その最後期のシートデザインがこれである。

少し、グレイに紺色がかった風合いであるが、サンドベージュのラシーンに対しては

綺麗に決まっている。

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背面タイヤの取り付けステーの復元

純正では、どの車両色にも似合うよう、グレイ色でラッカーフィニッシュが

行われているわけであるが、コスト削減なのかボディーに使用されている塗料

より安価なモノが使用されており、耐候性がはるかに劣っている。

SWでは、ボディーの塗料の中でも、最高品質の塗料で仕上げるコトにより

さらに長持ちが期待できるのである。

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ラシーンは旅行鞄

ラシーンのデザインに対するキーワードに旅行カバンや家具というものが存在する。

それはラシーンがそれらと比べてデザインされたというのだから、

ラシーンにたくさん荷物を詰め込んでトラベルを楽しみたいものである。

造りの良い旅行鞄やカメラなど、そのようなモノを飾ればとても良く似合うのだから

こういうオサレさが、本来のコンセプトに沿ったラシーンの楽しみ方であると言える。

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ラシーンちゃんとS様を20世紀ハイツ前でガシャ!!

この度はS様、ラシーンフルオリジナル納車、誠におめでとうございます。

遠路はるばるご用命頂き、そしてお土産までお送り頂き感謝いたします。

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20世紀ハイツ

ココで、オサレな骨董&雑貨&カフェである20世紀ハイツをご紹介。

オーナーのモノに対するこだわりが伺える品揃えが、とても心くすぐられてしまい

わたしも、1960年代物のアラビアのケーキプレートとカップ&ソーサーの3点セット

勝手ながら買ってしまった。

本当に良いモノは良いという、意識がないと私たちも良いモノを作ることは

出来ないのだから、モノ一つとっても勉強なのである。

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20世紀ハイツ

今に新しい、安価なアジア製のリプロダクトされた商品ではなく、

それぞれが当時物の値打ちのある重たい製品が陳列されている。

だから、今風の雑貨屋さんがチープすぎて、これは本物ばかりで

一つずつゆっくり手に取って眺めたくなってくるわけだ。

そして、オーナーのセンスがすこぶる良いのだから、適当な骨董は一つも

置いていない。

インターネットからでも販売はされており、次写真下記アドレスよりご覧頂ければ良くわかる。

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20世紀ハイツ

http://www.20century-heights.com/#

と云う事で、この度はS様取材もさせて頂きありがとうございました。

今日はコレマデ。

本日の名言

私がこの世に生れてきたのは、

私でなければできない仕事が

何か1つこの世にあるからなのだ。

by相田みつを

そうですわなぁ。無駄な命など一つも御座いません。

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