大阪府吹田市のY様 PAOフルオリジナル納車おめでとうございます

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人類の進歩と調和したクルマ

1970年『人類の進歩と調和』というテーマを掲げ、大阪の千里丘で日本万国博覧会が開催された。

開会式の感動は宇宙テレビ中継で全世界に届けられ、「進歩と調和」への願いが、

世界の子供達のかわいい踊りの輪にのって世界中へ広がったのは、もう43年前の事である。

その大阪万博が閉会してからは、実に太陽の塔は解体の運命にあったが、

市井の人の署名活動よって永久的に保護されるコトとなり、1994年には万博開催

25周年記念の目玉として、表面の汚れを落とすなどの大規模改修が行われたのだから、

これはPAOとも通ずるものではないかとわたしは考えている。

今回のそのPAOではあるが、いよいよ25周年を迎えるにあたり

またココから末永く、新しいオーナーに乗って頂くという夢と希望のもと、

新車時の純正状態(フルオリジナル)で内外装や機関の大規模改修を行った。

写真にあるシートの特長的なタグなどもオジリナルの状態であり、これはPAOが

当時のバナナ・リパブリックの服飾をクルマのデザインに落とし込んでゆく

過程にできた芸術的な所産である、などは勝手な推測である。

しかし、人類の進歩と調和をクルマに当てはめると、PAOが一番近いように

感じるのはわたしだけであろうか。

現にオーバースペックなクルマばかりメーカーはこぞって造っているように思えるのは

昨今の新型車では不必要な高馬力や一度も押したことの無いボタン類があるからだ。

これは、すでに人類と調和がとれていないわけであるから、そういう視点で

クルマを覗きこんだら、けっして速いわけではない(人間に似合った速度の)

機能やコックピット上のボタン類のすべてを使いこなすことが出来るPAOは

まさに人類の進歩と調和したクルマであると言える。

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日産PAO フルオリジナルで製作

この度は大阪府吹田市にお住いのY様にお届けに上がれた

PAOフルオリジナルをご覧頂く事に致そう。

発売からもうすぐ25周年を迎えようとしているPAOであるが、

この記念を境にデザイナーが掲げたコンセプトを踏襲する

いわゆるフルOGでの製作派が増えてゆくのは望ましいことである。

外板パネルのビスなども一本ずつ丁寧に塗装を行い

フレーム下部には新車当時のカラーを取り戻すために

ブラックラッカー仕上げも行っている。

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PAO オリジナルの内装

仏人がそのリゾート感のある占有地で気さくに乗っている、という風景に

合わせたイメージのある内装のプロダクツ。

シートは麻布を織り込んだ、(コーヒー豆などを運搬する際使用する

ドンゴロスといわれる麻袋)を被せた感覚でデザインが行われている。

オリーブグレイ色、ドンゴロスの生地という感覚がそれらをうまく調和させているようだ。

そして今回は、フロアカーペットなども、スピードウェル所蔵の新品に近いもので

葺きかえが行われている。

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純正色 ホイールラッカーフィニッシュ

PAOはそもそも、レトロやノスタルジックというような視点でデザインは

行われていなく、先のシートの話から続ければ、まあリゾート地にある

ゴルフカートのような感覚でよかった訳であるから、シルバーカラーが

良く似合うホイールが純正で装着されている。

しかし、純正オプションで販売されたアロイホイールは、対するカラー

(アイボリー)に仕上げて販売が行われていた。

しかし、デザインあ軍用のような泥や沼を走るイメージであり

アイボリー色であったにもかかわらず、レトロやノスタルジックは彷彿していない。

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Y様とPAOちゃんをガシャ!!

この度はY様、PAOフルオリジナル納車誠におめでとうございます。

25年前の形を今に伝えるヘリテイジなクルマとして

これから末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

今日が人生最後の日だったら、

今日やろうとしていることをやりたいか?

byスティーブ・ジョブズ

この気持ちは本当に胸に痛みますなぁ。

しかし、常に時計の針は動き、最後の日は近づいているわけでありますから

一日を有効に使おうという考えは、少なからず心の片隅に持たなければなりません。

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