大阪府大阪市のA様 ラシーントラベラー納車おめでとうございます

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連子/れんじ

後期モデルのラシーンのフロントグリルの形状は連子である。

連子とは中間に補強用の水平材が入らず、角材を縦方向に並べた物を言う。

一般的には周期的に並んだ仕切りのコトを格子と呼ぶわけであるから

縦格子と言ってしまいがちではあるが、厳密にはそうではなく、

ちゃんと連子という名前が存在するのだから、あたしは丁寧語でお連子と呼ぶわけだ。

それはさておき、それでは前期モデルのラシーンのグリルの形状はといえば

縦横に規則正しく格子状に組み合わさっているのであるから、これは格子である。

ラシーンエクステリアデザイナーの平林俊一氏が一番時間をかけたのが

この前期モデルの格子の形状であり、例えるならばガンダムに着いている

機械的でプリミティブな形状をした空気の通風孔であり

ちゃんとココから空気を吸い込みますと言えるような部品の一部であった。

ココで面白いのが、前期モデルをマイナーチェンジさせた後期モデルのラシーンは

格子から連子にデザインを切り替えたコトにある。

連子とは、日本古来から建築デザインにも取り入れられており、それはより装飾的な

効果が求められ欄間や襖、障子等の高級な内部建具に使用されていた。

だから、前期モデルのラシーンはプリミティブ(原始的)なデザインのアプローチに対して

後期モデルのラシーンは、より装飾的なイメージと、それに加え高級さを演出し

今までとは違った新しい客層の心を掴もうとしたと、あたしは思うのである。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

この度は大阪府大阪市にお住いのA様にお届けに上がられた

ラシーントラベラーをご覧頂く事に致そう。

いきなり内装から始まるわけであるが、サンドベージュ色のラシーンには

アイボリーやベージュ、茶系はどういう配置にするのかが、

オーナーのセンスであり、非常に楽しみである。

今回のように太もも部に濃い色をあしらうというのは、デザイン性だけでなく

機能的とも言え、何故なら一番汚れやすいところに濃い色が選択され、

汚れが目立たないという訳だ。

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ラシーントラベラー 後方正面姿見

バンパーはボディーと同色にラッカーフィニッシュが行われ、

さらにはタイヤカバーにはキルティングが施されたことにより

より装飾的なラシーンのイメージに変更が加えられている。

後期モデルのラシーンはこの概念の延長線上で製作を進めれば

お洒落なラシーンが出来上がるコトは間違いない。

20130213d本日の名言

どんなに悔いても過去は変わらない。

どれほど心配したところで未来もどうなるものでもない。

いま、現在に最善を尽くすことである。

by松下幸之助

つまりはそういうことですわなぁ。

最善を尽くすということは、過去において学んだすべてを

今に生かすというものでもありましょう。

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