兵庫県加古川市のT様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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PAOとスチールホイール

アルミニウムよりも安価で比強度に優れた鉄を主成分としているため、

アルミホイールと比較した場合、丈夫に製造できる点が長所である。

他に側壁などにヒットさせた時や、タイヤチェーンを装着する時など

ホイールへの傷付きを気にしなくて良く、錆が発生しやすいものの

ワイヤーブラシや粗目のサンドペーパーなどで錆を落とした後、

リペイントすればそのまま再利用できるところが美徳である。

そのいわゆるスチールホイールであるが、傷が付けば塗装すればよい、

磨きこんでホーローの鍋の使い込んだ味わいのような、と云う

PAOの開発当時のキーワードには良く似合う。

そして現在の市販乗用車では、ほとんどがホイールを全体的に覆うカバーが装着されており

だから余計に鉄製スタイルを楽しむという感覚は非日常であり、PAOの特権であると言える。

PAO純正ホイールはシルバー半艶色で仕上げらているのだが

SWではアイボリー色が昨今の流行である。

そもそもPAOはレトロとかヨーロッパ的な目線でクルマをデザインしたものでは

ないのだからアイボリー色は当てはまらなかったに対し

PAOも生産から25年と経つのだから、せかせかした現代社会と昨今のクルマに対する

一種の安心感、安らぎのような意味合いでのノスタルジー化が進んだためか、

(昔とったフイルム写真が、変色して黄ばんだ状態のよう)

アイボリー色に仕上げるという流れも生まれたように思える。

しかし、あくまでもPAOのコンセプトはシルバー色である。

それらを踏まえてPAOはいつまで経っても古くなることのない、近未来カーであるのだから

シルバーか、アイボリーなのかはオーナーの気分次第となるわけだ。

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PAOトラディショナル 前方正面姿見

この度は兵庫県加古川市にお住いのT様にお届けされた

PAOトラディショナルをご覧頂く事に致そう。

PAOトラディショナルとはSWが楽しく乗れるというキーワードにより

必要なところに手を加えて整備などがおこなわれた一つのグレードである。

今回はそれに加え、エンジン本体も新しい物に交換が施され製作が行われた。

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PAOフロントフェース ラッカーフィニッシュ

純正ホイールがシルバーである、というのはアイボリー色が純正色であるという誤解から

話がはじまった訳であるが、バンパーやグリルなども、

四半世紀も経つと本来のカラーが解らなくなってくる訳だ。

純正はバンパーは明るいシルバーの半艶色で、グリルはガンメタリック調である。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー

キャラメル色とアイボリーで仕上げた謹製ウェル帆布が製作する

ウェル60デザイン スタンダードレザーシート。

オーナーの思いのイメージを視覚的に表現できる部分でもある。

シートのカラーは最新の生地は130色ほどご用意しており、

旧式を含めると1000色は超えてしまうからなやましい。

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PAOトラディショナル 左舷前方姿見

この度はT様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございました。

無事にご自宅までドライブしながらお帰り頂けたコト、ご連絡頂き幸いです。

エンジンも新品ですから、ならし運転のほうもどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

至誠にして動かざる者は

未だこれ有らざるなり

by孟子

吉田松陰の名でしたしまれる幕末の明治維新の指導者が日本で引用したことで

有名になった言葉ではございますが、八重の桜でもこの名言は使われましたなぁ。

誠意を尽くして事にあたれば、どのようなものでも必ず動かすことができるということです。

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