新潟県新潟市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます

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宜候/ヨーソロー

幕末海軍から旧日本海軍および海上自衛隊では、『了解』『問題なし』の意味で

ヨーソローと復唱するそうだが、それは宜候(よろしくそうろう)という言葉の簡略であった。

右に面舵、左に取り舵、そして進行方向に向かえば宜候と号令するのである。

そしてMoto-Lita Wood Flat はその文字通り、船の操舵桿のように平らな

一枚の円盤を連想させる美しいステアリング・ホイールであり、

アルミの削り出しに支えられた細身のウォールナットのグリップ に鋲打ちは

実にクラシック『古典的』な雰囲気で満ち溢れているのだから、

あたしはこれをトラディショナルな、と形容している。

ある日徳大寺有恒さんだったか、エンスージアストの方が

(旧いクルマは送りハンドルで操作するものだ)という付言通り

あたしはこのような細身のグリップは優しく指先で支え、

腕を交差させないようにステアリングを回す(送りハンドル)のが

とても粋で乙なステアリングさばきであると思う一人である。

右に切る時は左手を12時まで持っていき、12時の位置で右手に持ちかえ

左に切る時は右手を12時まで持っていき、そして左手に持ち帰る。

それはどことなくクルマを優しくいたわるように、クルマと会話しているような感覚であって

いよいよ、あたしは送りハンドルで操作しながら『宜候』と号令する訳だ。

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PAOトラディショナル 右舷前方姿見

この度は、新潟県新潟市にお住いのK様の元へお届けにあがられた

PAOトラディショナル、アイボリーをご覧頂く。

こちらのモデルは天井はキャンバストップではない、いわゆるノーマルルーフと

言われるもので、特に台数が少ない個体と言える。

K様は以前もPAOにお乗りになられていた、ということで、根っからのPAO好きであることから

今回はエンジンも新調され長くお乗り頂ける車両の製作を目指した。

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フロントグリル周辺の仕上げ

PAOには純正のオプション品で、フロントバンパーに霧灯の取り付けという

物が存在したわけだが、その霧灯自体は取り付けず、専用のステーのみを

フロントバンパー上に鎮座させた。

このステーであるが、純正のカラーはシルバーである、ということなのだが

ホワイトも存在しているのは、PAOの七不思議の一つである。

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謹製ウェル帆布 60スタンダードレザー 東欧カラー

今回のそのカラーはとても面白く、アンダートレーの上にマトリョーシカなど載せれば

東欧を彷彿とさせる、という気分である。

しかし、ヨーロッパの感覚も取り入れているわけであるから、

社会主義化されたお洒落なプラハあたりで走っていてもおかしくは無い。

そのようなプラハの国旗色のイメージでSWでは製作が進めらている。

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PAOちゃんとK様をガシャ!!

この度はK様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。

また、お土産もたくさん持たせて頂き、本当に恐縮です。

これからも、末永くお乗り頂ければ幸いです。

今日はコレマデ。

本日の名言

自分の持った夢に自分の人生はおおむね比例する

by孫正義

今年もあと数日で幕が閉じようとしておりますが、

来年の夢はでっかく生きましょう。

そして本気で考えてはみませんか。

新潟県新潟市のK様 PAOトラディショナル納車おめでとうございます” への2件のコメント

  1. 私のも、Moto-Lita ハンドルを付けていただきましたが、大変気に入っております。
    初めの頃はその“細さ”に違和感がありましたが、今ではすっかり手に馴染みました。

    “ニスが弱い”との噂もありましたが、今のところは新品同様です。

    ※またいずれ、冬タイヤ(+ホイール)や、トグルスイッチのことで相談させていただきます。

                      パ男。

  2. パ男さま
    お世話になります。パ男さまのもMoto-Litaの15インチですね。
    ニスは直射日光を避けて頂ければ、長らくご愛用頂けるとおもいます。
    ギュッと握るというより、軽いタッチなのがお似合いですね。
    それでは、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

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