日本の原風景にはPAOが良く似合う
原風景とは人の心の奥にある原初の風景のこと。
まあここで原風景といっても、人それぞれ個々の記憶をたどる風景といえば良いだろうか、
人がある程度の年齢に至ったときに最も古く印象に残っている風景やイメージの事であり
あたしの場合、具体的な形にするとこういう風景となる訳だ。
軒先からおろされた葦簀(よしず)、赤くて大きい郵便ポスト。
心の奥底にはこれ以上古びることなくずっとその時の流れが永続している。
PAOトラディショナル 前方姿見
京都府京丹波市に御在住のS様の元へお届けされたPAOトラディショナル。
カラーはアクアグレイと発売当初に一番売れたカラーであるが、
今回のそのファサードにはボッシュ製の純正オプションとして取り扱われた
フォグランプがしっかりと鎮座している。
ダッシュ上下パネルの張替えなどのSWオプション
そのダッシュの張替えた色合いに絶妙にマッチするウッドハンドル。
本来のPAOのハンドルは素晴らしいデザインではあるが、こちらはオーナーの
個性を主張がにじみ出ている。
今回のダッシュの上部の張りに合わせ、上部のデフロスターグリルや
メーターの鍔がウッドハンドルのそのカラーにラッカーフィニッシュが
施されているに気付いた方は凄い。
そして、そのカラーはレザーシートのパイピングにもつながる訳だ。
謹製ウェル帆布 50デラックスレザー
ゴールデンレシオによりデザインが整えられたとは、半年ほど前になるであろうか。
謹製ウェル帆布のデザインには美術的センスも交えて開発が行われている。
このデラックスレザーは縫い目は見えず、ほどよく体に馴染むから座っていて気持ちが良い。
しかし、Sオーナーのセンスも非常に良く、ドアトリムにだっこされた
コップ&缶受けも往年さを彷彿とさせている。
SW製ドアロックピン PAOプロトタイプ仕様
これはまたコアな商品ではあるが、PAOのプロトタイプと
型禄に掲載されていたPAOに使用されているアイボリーのドアロックピンを
ハンコで使用されている人口の象牙で模して製作したもの。
PAOの『アイボリーのPAOを除く』内装のハンドル類には象牙色で
製作されているのに対し、このドアロックピンだけは黒色。
ささやかなモディファイをおこなう方達には非常に受けるパーツである。
PAOトラディショナル 後方姿見
あたしの好きなおしりからの撮影である。
もちろん車は前方が顔であるのに対し、後方も顔のような気がしてくる。
まあ神様も、にぎみたまとあらみたまがあるように、車にも表と裏に両方顔があると
一つに二つの顔が存在しているという発想はえらいこじつけではあるが
あたしは後ろの顔がどうも斜めよりのがいつも好きだ。
当然PAOのその容姿は最高で、どうその素晴らしさを活字で表現して良いのかは
さっパリわからないが、とにかく素敵な造形だ。
そのおしりをより美しく見せるためにSWでは、リヤエプロンの錆び付いたビスをすべて
ドイツのステンレス製のに取替えて塗装を行って製作しており、
それらのボディーワークはトラディショナルのページでご覧いただける。
この度はS様、PAOトラディショナル納車誠におめでとうございます。
また、お土産まで頂き、恐悦至極に存じます。
それでは、末永くお乗りください。
今日はコレまで。
本日の名言