号外!PAOチーフデザイナー古場田氏が語る!PAOの世界の巻

どんもす~。ウェルです。
さて本日は、PAOチーフデザイナーの古場田良郎氏が語る、
PAOのデザインの真相を号外としてご覧頂くコトに致そう。
この模様の全ては後日ウェブマガジンとして事細かくご覧頂ける事となる。
まずPAOに乗られている方々も口を合わせて言うのが
パオはノスタルジックだ、とかレトロな印象。
そして、フランス車の感覚。と口々に思いを述べる訳だが、
それぞれオーナーの独自な見解であり、さらに行き過ぎたネットの書き込みなどには
ルノーキャトルを模して造られたなど、いろんな憶測で皆が理解している。
がしかし、これからPAOについてお伝えして行くのだが、全てがかき消される
ことになるだろう。どういうことかと申せば、
すべては大きな勘違いの元、パオに乗られているのである。
ウェル的には(姉さん、事件です)と言いたいぐらいの勘違いであり、
スピードウェル社としては本来のPAOの考え方を勉強し
以降パオを存続させる為には、本質を追求しないことには何も始まらない、
スピードウェル社から間違ったイメージを発信していてはPAOの為には
何もならないという、そうして古場田氏に色々と資料をご提供頂き、本日に至る。
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これがPAOの素。『バナナリパブリック』(古場田氏所蔵)
そう、アパレル業界では皆ご周知のところ。
開発当時、ニューヨークや西海岸(アメリカ)で流行つつあったのが
このバナナリパブリックだったという。
古今東西多国籍なアパレルに留まらず、
世界中の旅行に関するコラムなども発信していた。
そしてPAOのデザインが始まる頃、バナナリパブリックの特殊な波をキャッチし
古場田氏自身がアメリカに乗り込み、調査するところから始まった。
『私たちが着目した時点ではすでにサファリルックからの転換期。
ファッション業界ならではの変わり身の早さ。
周回遅れで日本に上陸。
ただし私たちもまた流行としてとらえたわけではなく、
生活提案のひとつの面白い切り口としてとらえました』(古場田氏談)
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↑これが、バナナリパブリックのパンフレットだ。(古場田氏所蔵)
女性の衣服やカバン、帽子など。こういうイメージを
車に落とし込んだらどういう形になるのか。
そういう発想が一つのパオのイメージであったのである。
だから、ルノーの車を真似したのでもなければ、
ノスタルジックなモノを造ろうとは全くしていなかったのだ。
というところで、
すべては勘違いの元理解されていたであろうコトに間違いはなさそうだ。
そして、このパンフレットを見ると、逆にPAOの良さがさらに
彷彿する事となる。
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世界中の旅行に関するコラムなどが掲載されたカタログなども。(古場田氏所蔵)
『お客のイメージの中心は、そんなに裕福ではないが文学好きのインテリ層。
当時からカタログはマニア垂涎のアイテム。
知的好奇心をくすぐるのがポイント。』(古場田氏談)
バナナリパブリックの世界がココにあったのではなかろうか。
こういうバナナリパブリック的考えが、PAOのイメージに反映された訳だ。
この時点でお解りのように、PAOは車というモノの概念からは
一線をかっしているという特異な車であるコトに間違いはない。
車と車を比べていないのだから。
『テーマはトラベル&サファリ』
以降のウェルマガジンで明らかになる。
乞うご期待!!
本日の名言
自然の自然は自然なり
自然主義者の自然は不自然なり

by内村鑑三
おお~深い。自然に生きようとする事こそ不自然であるという事。
現代の流れに沿って生きているほうが自然という事だろうか。
いや~考えさせられますなぁ。

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