5ZIGENと共同開発!日産Be-1&PAO専用 エコステンマフラーの巻!

どんもす~。ウェルです!
今回はBe-1、PAOオーナーにとってはびっくり速報になるだろう!
なんと5ZIGENインターナショナル株式会社とスピードウェルが共同で
Be-1&PAO用の低燃費(エコ)で高効率なマフラーの開発に着手した。
今回、スピードウェル社と熱くコラボレーションしていただく、
5ZIGENと言えば、レースとともにある商品開発を行うマフラー製造会社。
レースという過酷なフィールドからリリースされ出た答えが
最高の信頼性と機能性である。
5ZIGENは今年度はTEAM5ZIGENとして
4年ぶりにスーパー耐久シリーズにNSXで参戦する。
前回参戦した際は、優勝2回を含む4度の表彰台を獲得しており、
今シーズンも前回以上の成績を残せるよう全力を尽されるという。
もうお解りだろう。5ZIGENは日本の自動車マフラーのパイオニアなのである。
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スピードウェルへは5ZIGEN矢野氏が担当する。
そんじょそこらのマフラーとは一味もふた味も違う出来栄えを目指す為
デザイン、材料の選定、価格など全てにおいて緻密にミーティングが行われる。
さて、今回の開発にあたりスピードウェル社のコンセプトはこれだ。
①スピードウェル社がこだわる純正に近い往年のデザインを露襲。
②排気効率の最適化により低燃費(エコ)でパワフルな出力特性を実現。
③確かな材質により耐候、耐久性を両立。
④純正よりはほんの少し大きいが大人な音色(限りなく制音設計)。
マフラーを設計する=エンジンの持つポテンシャルを最大限に引き出す。
スピードウェルと5ZIGENはそれに加え、常用回転域で低燃費でパワフルな
出力特性をねらうのだという。
どういうことかと申せば、マフラーは全域での回転に応じて
常に最高のポテンシャルなど引き出すなどは物理上不可能。
回転に応じてマフラーの形状が変われば別だが。
それであれば、どの回転域で最高のパフォーマンスを引き出すかが、
ネックとなってくる。
という事で、今回はMT用、AT用の設定もされる事となり、
MT用は抜けが良く、子気味よい走りに味付けがなされる。
AT用は1000RPMから3500RPMぐらいまでが
低燃費で高い出力特性を得るという味付けがなされる。
あくまで、現段階では味付けの論議を継続中ゆえ、
出来上がればシャシーダイナモに載せて計測がなされる。
そこでは、さらにスピードウェルと5ZIGENの本気度も計測されるという事だ。
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これが純正のマフラーだ。
くねくねうねっている(後ろの足回りのホーシングを避けるようになっている)
しかし、このウネリも実は排気効率に邪魔かといえばそうではない。
より低速でのコシを増すためにも(パイプが長くなればなるほど低速が付く)
必要なのだ。
この辺の取り回しも検討中である。
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これが純正のサイレンサー部。俗に言うタイコ。
パイプの長さや太さと共にタイコの内部を味付けすることにより
本来のMA10Sエンジンの性能を余すところなく発揮させる。
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これがマフラーエンドパイプだ。
出口の形状が小憎い演出である。
しかし、実はこの出口形状を製造しようものなら型を一からおこし、
その金型の費用は50万円を超えるのだというから目玉が飛び出る。
おいおい、パオのマフラーはこの部分が醍醐味だろう。
この形状が出来なければスピードウェルではない。
ウェル的、PAOのマフラーの命はココに宿ると言っても過言ではない。
スピードウェルがこだわるマフラー出口にはこの形状が絶対に必要不可欠である。
と、5ZIGEN矢野氏とデザインの点でせめぎあいが始まった。
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そして、5ZIGEN矢野氏が用意してくれた材料がこれだ。
メインパイプの材質の違いが3本とマフラー出口。
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そして、今日のその時。
マフラーの出口のこの形状が遂に。
『通称カール』
なんと5ZIGEN矢野氏の協力の元、この出口形状カールを実現する事となる。
スピードウェル社がこれまでマフラーを製作しなかったのは
この出口形状がいろんな都合上でカールに出来なかったという理由が第一にあった。
こだわる部分が出来ないようであれば製作する意味がない。
しかし今回は違う。
まさに5ZIGENとの熱いコラボレーションで生まれるこのマフラーは
逸品になることは違いない。
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材質にもこだわり、勉強が始まる。
左下 アルスター材
中央 SUS436
右上 SUS304
左下のアルスターとは鉄にアルミの粉をちりばめた物だ。
ただ単に鉄だけでは錆びるが、アルミの粉をちりばめることにより
酸化を防いで錆びにくくしている。(しかし錆びる)
パオの日産純正マフラーはこのアルスター材が使用されているのである。
中央のSUS436といえばこちらはステンレスになるのだが、
最近の自動車マフラーに使用される素材だ。
ステンレスの中でも安価ゆえ使用されるのだろう。
そして、右上のSUS304といえば、耐食性の非常に優れたオーステナイト系ステンレス。
この3者のなかでは一番光沢もあり高価な材料である。
今回の仮称『エコステンマフ』の仕様を発表する。
メインパイプ 42,7パイ 材質/SUS436
消音器 150パイ×300 (隔壁構造)材質/SUS304
出口 38パイ (外カール形状)材質/SUS304
BK10、PK10共に取り付けが可能でMTとATとの設定を予定。
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出口の口径は純正に限りなく近づけ、しかし若干のサイズアップをはかり、
『交換してません』と、見せつける。がしかし、
材質や若干の寸法の差(味付け)で
大人らしいマフラーを限りなく主張するのであった。
さらに、さらに、このマフラーだが
物凄い物が付いてくる。
それは来週火曜日にまたお見せ致そう。
今日はコレまで~。
本日の名言
行動してみる前に考えても無駄である。
行動して修正すればよいのだ。

by柳井正
そういうことでしょうなぁ。
行動してみる前に何を考えても想像でしょ。
考えるだけ無駄です。
やってみて駄目なところがあれば修正すればよい。
そういうことですかな。

5ZIGENと共同開発!日産Be-1&PAO専用 エコステンマフラーの巻!” への4件のコメント

  1. 完成品を見るのが楽しみですね♪
    フロントパイプ(触媒も)から作るのですか?
    先日、自分のマフラーを洗浄・再塗装した時に触媒内がやばいことに・・・(カラカラ音がして活性炭が死んでいたので)
    なので是非フロントパイプから作ってください!

  2. 多趣味オヤジ様
    おお~ご自身でマフラーの清掃をされるとは
    なかなかの腕前でございます。
    触媒下のナットの取り外しはウェルでさえ
    10台に一台は固着してなかなか手を焼かせられ
    ます。
    フロントパイプですが、検討致します。
    お楽しみに!!

  3. kobatads様
    お世話になります。
    そうです。外カールです。kobatads様も
    こだわられたところだと思っております。
    これじゃなきゃパオじゃない!!
    という位の部分なのでウェルも
    外カールが出来なければ製品化は
    あきらめておりました。
    それが、ステンレスという素材を使い
    製作する事が可能となりました。
    音は静かです。PAOらしいマフラーとでも
    言いましょうか。
    出来上がりが楽しみです。
    次回交換時はお持ち致します。

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