日産RASHEEN デファレンシャルオイルシールからオイル漏れの巻!

どんもす~!ウェルです。
さて、本日から8月に突入致しましたが、今日は大阪はPLの花火芸術大会。
最盛期には12万発という一つの花火大会では世界最大ではないか?といった
花火大会が繰り広げられ、終盤になると1秒間という間に
8000発も打たれるという。
もうお祭り騒ぎで御座いますなぁ。
さてさて、話はそれたのだが、ラシーンのオイル漏れという事で、
今回はドライブシャフトがミッション(デファレンシャルケース)に
挿入されている部分のオイルシールが劣化する事により、
デファレンシャルオイル(デフオイル)が漏れ出るという所をご覧くのだが
デファレンシャルケース内には多数のギヤが組み込まれている為、
このオイルが無くなってしまうとギヤが焼きついてしまうから
ほおってはおけないのである。
20090801a.jpg
写真中央にオイルの雫が見えるだろう。
デファレンシャルケース直下のこの部分が一番低い部分になる
から、必然的にこの部分にオイルがしたたり落ちてくる。
そもそもこのデファレンシャルとは何者かと申せば、
駆動力を左右のタイヤに分配する装置のコトを指す。
直進している時は左右のタイヤとも同じ回転で回れば良いのだが、
カーブ時は内輪と外輪とでは回転差が生じる。
この差をデファレンシャルギヤというものがおぎなっている訳だ。
もしこの内輪と外輪の回転差が生じなければハンドルを切って曲がろうもん
にも曲がり切れなくなってしまう。
またLSDという言葉を耳にしたことがある方もおられるだろうが、これは
リミテッドスリップデファレンシャルという頭文字をとった俗語。
簡単に言えば内輪と外輪『両輪』の回転差を制限するデファレンシャルの
ブレーキ装置の事だ。
走り屋さんには左右輪の空転を防止してくれるということから必需品である。
なほ、LSDについてはラシーンの4WDのお勉強の時に詳しくお伝えいたし候。
20090801b.jpg
これがドライブシャフトの先端(デファレンシャル挿入部)
これをパッと見てなにやららせん状の切りカキがあることを疑問に思った
方は目の付け所が良い。
そう、このらせん状の切りカキ部は実はオイルがさらに漏れないようにする
仕組みなのだ。
どういった動きかと申せば、
ドライブシャフトが車の前進する方向へ回転すると、
らせん状の切りカキがプロペラ代わりになり
オイルが漏れない方向へ流動されるように工夫されている。
ということであれば、車が後退する方向へドライブシャフトが回転すると
逆になるので、オイルが漏れる方向へ流動されるのであった。
まあ、後退時はスピードが出ないゆえ(ドライブシャフトも高速で回転しないし)
漏れる方向へ流動するといっても屁のツッパリにしかならないだろう。
20090801c.jpg
(↑すでにオイルシールを外した写真)
ミッション(デファレンシャルケース)を横から見た。
そう、中央にあなぽこがあいている。
そこにドライブシャフトが挿入されるのだ。
そして、シャフトとデファレンシャルケースの間を取り持つ
オイルシールがはめ込まれるのだ。
20090801d.jpg
これが取り外されたオイルシール。
俗名はデフサイドシール。
このデフサイドシールの内側(ドライブシャフトに触れるほう)は
長年の磨耗と劣化により、ゴム自体の弾力も失われシール性能は皆無に等しい。
20090801e.jpg
これがその内側のアップだ。
この後新品をご覧頂くのだが、内側のひだになったゴム部はかなり
お疲れのご様子。
これではデフオイルが漏れてくるのも解かる。
新品のオイルシールがこれだ。
20090801f.jpg
見るからにピチピチだ。
そして今日のその時。
20090801g.jpg
内側のひだの部分もかなりの弾力があり、申し分ないオイルシールと言えるだろう。
そして、組付け時にはこの内側に先にオイルを塗ってから
ドライブシャフトを挿入する。
さもなければ、せっかくの新品のオイルシールにキズが付き、
そこからまた漏れ出す訳である。
いやはやオイルシール類はゴムで出来ているゆえ
経年劣化は免れないといったところだ。
いつかは全てのラシーンがこの部品を交換しないといけない
審判の日がやってくるであろう。
今日はコレまで~。
本日の名言
一木一草
そう、いちぼくいっそう。
きわめてわずかなもののたとえ。だがしかし、そのうらには
一本の木や一本の草まで全ての意からそこにあるすべてのものこと
といった意味があるのだ。
日本古来の考え方には一木一草にまで神や仏が宿るという。
そう思えると、日本人はなんて神秘的な人種なのだろうか。
また、最近の若者にはこのおもひは少ないのかもしれない。

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