ラシーン エンジンヘッドオーバーホールの巻(前編)

どんもぉ〜ん ウェルです!
今日は全開ゲリラ豪雨に見舞われ増したが〜昨今ゲリラ豪雨という
言葉が御座いますが、ウェルのおなかは今ゲリラで御座います。
意味のわからんことばかり申しておりますが、
今日もそそくさと参りましょう。
今回のお題はラシーンのエンジンのオーバーホールで御座いますが、
当社のお客様のラシーンが保証期間中にオーバーヒートをおこしたと
いう事で、ヘッドオーバーホールを行います。
多少のお時間はいただくものの、無償での修理で御座います!

ボンネットを開けるとラシーンのエンジンが鎮座する。
そう、このエンジンはサニー系と同じくGA15型というもので、
ツインカム4バルブで御座る。
また、タイミングチェーン式なのでパオのような10万キロに一度の
ベルト交換は不要!!

ヘッドカバーを分解するとそこにはタイミングチェーンが存在する。
このチェーンはエンジンの吸気、排気バルブを上下させるため
二つのカムシャフトを規則正しく回転させるためにあるので御座る。
まあ、これ以上難しいことを申すとウェルの舌足らずがバレてしまう
という事で、それはまた詳しくは後ほど。
そんなこんな言っているうちにエンジンのヘッドを分解していくので
御座るが、順序としてはまずインテークマニホールド(吸気側)、
エグゾーストマニホールド(排気側)をヘッドから外し、
その後エンジンのヘッドを留めている、ヘッドボルトを緩め
シリンダーから分解するので御座る。

ヘッドをエンジンから分解した様子!!
そう、なぜ今回はヘッドをオーバーホールするかと言いますと、
先にも述べたように、エンジンがオーバーヒートを起こしたという事
で御座るが〜詳しく言いますと、オーバーヒートしたことにより
過度の熱がエンジンに加わり、エンジンで一番熱がたまる
ヘッドが変形してしまい、この変形したところを修正
するためにヘッドを分解するという。

シリンダー側にはピストンが4つ伺える。
ピストンのヘッドが覗けますが、約8万キロ走行しているにもかかわらず
ススが少し付着しているのみで綺麗である。
そう、パオのようにキャブレーター車であれば、このように綺麗な
状態ではなくカーボンやスラッジが溜まっているので御座るが、
ラシーンはインジェクション(電子制御噴射装置付き)なので
より理論空燃費に近く燃料が制御されているので御座ろう。
しかし、ヘッド(燃焼室)にはカーボンが溜まっており申した。

燃焼室であるが、黒いすすがこびり着く。
↑エンジンの馬力はこの燃焼室形状で大きく左右されると言うが、
この燃焼室はやはり汚れは存在する。
もちろんガソリンを洗浄剤入りのものを使い続けていても
全く汚れないという事ではなく、これは正常であるのだが。
なるべく汚れないようにしたいところでもある。
という事で、以降に素晴らしいクリーナー類をご紹介
する予定!!
さて、エンジンのヘッドは分解後シリンダーと接合部分を面取り加工
を施すのであるが、分解したパーツ群をご覧頂こう。

インレット、エグゾースト両側のバルブとスプリング類!
そう、ラシーンは4気筒で御座るのが、1気筒づつ
インレット2個、エグゾースト2個のバルブが取り付けられており
合計16個のバルブを分解しないといけないのである。
また、綺麗に並べているが、分解したところへ戻すが鉄則で御座る故。

大きいほうがインレットバルブ(吸気)小さいほうがエグゾーストバルブ(排気)
なぜインレットバルブがエグゾーストバルブより大きいかともうしますと
より大量にガソリンと空気をミックスした混合気をシリンダー内に
送る事により馬力を発揮できるからである。
排気側は爆発したエネルギーにより排出されるという事もあいまって
小さいのであるが、小さければ熱が溜まりにくいという
ことなど、複合的な結果小さくなったので御座ろうなぁ〜。
さてさて、お掃除を行った燃焼室をご覧頂こう。

特殊なブラシで研磨した様子。
そう、これが本来の姿で御座るが、吸気ポート、排気ポート共に
お掃除も致し候。
気持ちよいもので御座るなぁ。

面研作業を終えたヘッドの燃焼室側の様子。
ビカビカに綺麗である。
そう、スピードウェル社でのヘッドオーバーホールと言う物は
このような形で行われておりますが、これは前編。
以降にバルブ研磨や組み付けもご紹介致しましょう。
今日はコレまで〜。
本日の名言
失敗とは転ぶことではなく
そのまま起き上がらないことなのである

byメアリー ピックフォード
そうですなぁ〜転んでも転んでも起き上がれば良いのです。
はぁ〜考えさせられますなぁ。ウェルは転んでばかり。
皆様はどのような起き上がり方をされるのでしょうか?

ラシーン エンジンヘッドオーバーホールの巻(前編)” への2件のコメント

  1. こんにちは
    工程拝見しました。できる限り長く乗り続けたいと考えていますので、その他、関連パーツを含めチェック・必要に応じ交換等のほど、よろしくお願いいたします。
    後編も是非よろしくお願いいたします☆

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