Post date / 2025年5月12日

岡山県倉敷市のY様 PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます

パオの後方

パオのメーターパネル
パオのメーター

丸型のメーターは原始的ではあるが、飛行機のような無駄をそぎ落とした機械の機器類は皆丸型であることから解るように機能的なデザインである。そこに鍍金調のリング等を組み合わせて、すこしの装飾を施したあたりが、こころが安まるデザインのように見えるのはわたしだけであろうか。先日知り合いのテスラを見せてもらったが、インストルメントパネルは全てが液晶であっていかにも未来的というか現代的であったが、のっぺらぼうのように見えて、楽しいものでは無い。飛行機にもジェット機、戦闘機、セスナ機等いろいろな形状が存在する訳であるが、パオはそのセスナ機のような他とくらべらば単純明快な装置にあるデザインに近く、わくわくさせてくれる、というデザインである。

岡山県にパオを納車
パオトラディショナル左舷前方姿見

この度は、岡山県倉敷市にお住いのY様の元へお届けにあがりましたPAOトラディショナルレストアをご覧頂きたいと思います。Y様は実にパオを3代目、3台目の保有ということで気合十分。エンジンの始動をより良くしてほしいという事で、MDI点火装置の取付と、ブレーキの利き具合を現代風にアレンジしてほしいという事で、ステンメッシュホースや専用のブレーキフルードに交換を行い製作差し上げました。

パオのフォグランプ
ルーカスフォグランプ

当時物はなかなか手に入らない、ルーカス社のフォグランプが鎮座。近現代のものとは鍍金の厚みも素晴らしく、グラスレンズの風合いもCool.もうこのような雰囲気のあるランプは新しくは造られる事は無いと思いますが、またそういう旧き良き時代が蘇ってほしいとも思うこのごろ。

パオの内装
パオの内装風景

ハンドルコラムのアイボリー色は、日産パオのプロトタイプの写し。日本語の面白い所は、一つの事象にもいろいろと言い回しがるところ。英語ではCopy、となるところが、日本語では写しや面影、などと言い換える事が出来る訳である。『ハンドルコラムのアイボリー色は、日産パオのプロトタイプの面影である。』これもでしっとりします。

岡山県にパオを納車
PAOトラディショナル後方姿見

パオに映える貿易風漂う街並み。家屋や自動車はそれ自体が景色を成しているという発想で、日本の景色がこれからも美しくなります様に、只々そのような仕事に没頭したいと思います。

パオと記念撮影
3台目パオちゃんと記念撮影

この度はY様、PAOトラディショナルレストア納車おめでとうございます。各部に先端のパーツを取り付けて、より現代風にアレンジ差し上げました。これからも長くPAOと共に人生を楽しんで頂ければ幸いです。また、沢山のお土産を頂きありがとうございました。この場をお借り致しまして御礼申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

今が永遠

byアルバート・アインシュタイン

Post date / 2025年5月12日

ホームページの更新についてのお詫び

5月1日より12日間、クレジットカード詐欺に遭いホームページが一時ダウンしておりました。皆様方にはご心配をおかけ致しました事、お詫び申し上げます。今後もセキュリティーには万全を期して参りたいと思いますが、皆様もクレジット詐欺等被害に遭いませんようお祈り申し上げます。

Post date / 2025年4月23日

大阪府堺市のN様 2台目ラシーン トラベラー納車おめでとうございます

ラシーンのインパネ風景
SW謹製ウッドパネルにナルディクラシックブラック

2代目もとい2台目の購入となるオーナー様は実に多く、こんなことが他の国産車ではなかなかありえない話である。わたしの知る限りでは最高4台ラシーンを乗り継いだ強者も居られたのであるから、2台目はまだ普通なのかもしれない。しかし、それでも国産車に限らず、同じ車を再度購入するという事自体、現在の車がまったくもって面白くないという魅力の無さから来ているものも少しはある。多角的な視点で見てパイクカーやラシーンは一度手放した頃に、その本当の味わいを感じる事が出来ると言っても過言では無く、こんなに素敵なクルマを日産が作っていた(当時の日産デザイナー陣が優れていた)というのは真実であって事実である。

ラシーントラベラー
ラシーントラベラー左舷前方姿見

この度は大阪府堺市にお住いのN様に納車されました、ラシーントラベラーをご覧頂きたいと思います。ペールグリーンという若草色は前期モデルのカラーであり、平成6年か平成8年までの仕様の車両。N様は、以前もこちらのカラーの全く同じサンルーフ付のラシーンをお乗りになられており、巡り巡ってラシーンにお戻りになられました。

ラシーン フロントフェース
ラシーンフロントフェース

フロントフェースもすべて塗装がやり直しされており、これからも長く輝く仕様に。スピードウェルでは、すべての製作販売車両に、バンパーやグリル等も再塗装を行います。ココからどれだけ長く乗れるか、とても重要な所。

ラシーンのシート張替え
ラシーンの内装張替え

SWのクラフツマンが行う、シートの張替え。張替えの技術、そして使用するマテリアルは日本一と言っても過言ではありません。カラーも、デザインも選べてそれぞれのオーナーの思いをラシーンに詰め込みます。

タイヤカバーの張替え
ラシーントラベラー右舷後方姿見

ルーフレールや背面タイヤステーなどもカラーを合わせて塗装。タイヤカバーも張替えを行い、美しく仕上げております。スピードウェルでしか無しえないクォリティーをお楽しみください。

ラシーンと記念撮影
ラシーンと記念撮影

この度はN様、ラシーントラベラー納車誠におめでとうございます。2台目という事で、これからも長くお乗り頂けます様に努力致します。それでは、今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます。

今日はコレマデ。

本日の名言

歩け、歩け、続ける事の大切さ

by伊能忠敬

Post date / 2025年4月19日

東京都世田谷区のK様 PAO『Black Cab』納車おめでとうございます

ロンドンタクシー仕様
ロンドンに映えるBlack Cab
Black Cabの内装
Black Cabの内装

Black Cab

伝統と革新、霧の街ロンドンに映えるBlack Cabと言えば、ロンドンタクシーの事である。45年もっと前に見たであろう、オースチンのFX3やFX4と云われる型式のBlack Cab(通称黒キャブ)は、わたしの脳裏に強く焼付いており、最先端の黒い車体にアンティークな内装のそれこそが伝統と革新であった。オースチンとはエゲレスの自動車会社であって、市井の人にはミニ(オースチンミニ)を製作していたことで知られている。たしか、1950年代日産はオースチンと技術提携を結び日産オースチンA50ケンブリッジサルーンというクルマを日本で組み立て販売を行っていた事は、現在は知る人は少ない。そんな少しの日産に所縁のあるオースチンの黒キャブを今回はPAOの車体をお借りして、ささやかに再現を試みたのである。

パオと東京ダイバシティー
パオから望む東京の姿見

この度は、東京都世田谷区にお住いのK様の元へお届けにあがりました、PAO(Black Cab)をご覧頂きたいと思います。まずは、黒いパオに乗りたいという事でお話を頂き、わたしが黒いパオで思い描くのがBlack Cabであったのと、K様が内装を茶系でという事で、ロンドン仕様に相成りました。ボディーの各部の塗装色はとても繊細で、バンパーやグリル、ルーフレールなどなどシルバーのカラーは2色を使い分けて製作。細かな配慮がなされており申す。

パオの内装
Black Cabの内装風景

ダッシュ上面には、今回天井に使用しているジャーマントップ生地を使用して張替えをおこなっており、装飾にダブルステッチをアイボリーの太糸をあしらう。エアコンの吹き出し口はSWのリプロで交換がほどこされ、さらに黒の艶消し塗装を行い、安っぽさを排除。実にこの造り込みから匂い立つ何かがSWのカッコよさである。

パオの内装
パオの内装風景

Black Cabの内装と言えば、ウッドとレザーというマテリアルが必然である。今回は新しい素材のレザーを使用しクラシカルな60デザインの縫製でリメイクをおこなった。また、少しのゴージャスさを取り入れる為、センターコンソールやハンドルコラムカバーはFigaroのをチョイスしている。

パオと東京ダイバシティー
パオと東京ダイバシティー

全開の青森から引き続き、今回も陸運局でたくさんの方に話しかけられ、その度に四方山ばなし。年々もの珍しくおもわれるのだろうか、それとも最新の車がとても退屈なものなのか。各メーカーのデザイナー様に目が留まれば嬉しく思う次第。

パオと記念撮影
パオの納車風景

この度はK様、PAO(Black Cab)納車おめでとうございます。最先端の街TOKYOでBlack Cabが元気に走る姿が楽しみでございます。それでは、どうぞ長くお乗りくださいませ。

今日はコレマデ。

本日の名言

人間ってのはもともとみんな違う。 無理に普通にならなくてもいいはずだ。

byイムラヒモビッチ

Post date / 2025年4月11日

青森県十和田市のO様 PAOフルレストア製作納車おめでとうございます

青森県十和田市にパオを納車
パオにつどふ

青森県は十和田市に納車の道中である。ものめずらしさか、もしくは懐かしさか。道中に停め置くと、常にパオに人々が集うのである。全国津々浦々に納車を行っている訳であるが、必ずといって良いほど道中で声をかけられるのに驚きもないが、青森ではそれぞれに、すんごいくるまだなと言ってくれるのである。たしかに、今回のパオは内装のフロアカーペットから交換を行っているので、いつも以上に目を見張るものはある。毎度に同じことを説明して、時間だけが過ぎてゆく訳であるが、声をかけられて嫌な事などなく、ただただ光栄である。

パオを青森県に納車
パオフルレストア左舷前方姿見

この度は、青森県十和田市にお住いのO様の元へお届けに上がりました、パオフルレストアをご覧頂きたいと思います。今回は、ボディーはレストアが行われ、内装は天張りの灰汁洗い以外のすべてに交換が行われているという、特殊なパオである。

パオにフォグランプを装着
フォグランプを装填

いよいよSWでもデッドストックが少なくなってきたレイヨットフォグランプの箱入り新品をインストール。グラス本体が黄色いものではなく、ほんのりガラスが黄色く、灯もすとしっかり黄色く照らしてくれるという、何とも奥深いフォグランプである。このフォグランプは旧式の欧州車に取り付けられていたが、パオほど似合うクルマはないであろう。

パオの内装
パオの内装

ステアリング廻りの風景である。ハンドルコラムはパオのプロトタイプ風にアイボリーカラーに変更。おおっと、ここで気付いた方がはパオイストである。ダッシュパネルのメーター極右のトグルスイッチがノーマルルーフの天井には必要ないが、取り付けられている。今回は、ココでフォグランプのスイッチをON、OFF出来るようにカスタマイズを行った。

パオの内装
パオの内装

助手席からのダッシュ廻りの情景である。エアコンパネルはデッドストック新品を使用して組み上げ、左のアンダートレイ内には100Vコンセントを装填。メーター左にはマグノリアクロックをおごる。最新のオーディオはSW製オーディオボックスを使用して組み立てられた。

パオの内装張替え
パオの内装張替え

内装の張替え風景である。今回は特別なレザーを使用してボタンタイプで製作。アイボリーのシートにアクアグレイ色のパイピングがとてもCOOLである。またダッシュパネルやアンダートレイ、ドアポケットなども同色でコーディネートされており、八戸方面だけに東海岸スタイルである。

パオのトノカバー
パオのトノカバー

今回は、トノカバーも新調。フレームはシルバーの艶にペイントを施し、シートと同マテリアルで張替えをおこなっている。

パオのホイール
ホワイトリボンタイヤを装填

残念ながら12インチのホワイトリボンとなると、サイズがかなり小さい『軽自動車用』となる為、13インチにアップを行いインストール。現在は13インチのテッチンホイールが絶版状態である。

パオのステッカー
リヤハッチのパオステッカー

パオチーフデザイナー古場田良郎氏からお預かりしたパオステッカーを仕上げに貼る。リヤガラスハッチの純正ステッカーは有るとワンポイントになりバランスが良いのである。

青森県十和田市にパオを納車
パオと記念撮影

パオと記念撮影。この度はO様、パオフルレストア納車おめでとうございます。長らく製作にお時間を頂きましたが、お喜び頂きまして嬉しく思います。また沢山のリンゴを頂きこの場をお借り致しました厚く御礼申し上げます。それでは、パオをお楽しみくださいませ。

今日はコレマデ。

本日の名言

Ein Apfel am Tag hält den Doktor fern.
毎日の一つのリンゴが医者を遠ざける。